「今日は冷えますねぇ…」
「そうですね…もうすぐ年も明けですから」
冬季メンテナス、と称して顔を出してくれたニアさんに温かい紅茶を出しながら頷く。年末も近く、雪も静かに降り始めて。外はイルミネーションが早くも準備されている。気が早い、とは言うものの。今日はクリスマス間近、トリニティにしては準備が遅い方である
「申し訳有りません、機材トラブルの修繕を頼んでしまって」
「いえいえ、それこそエンジニア部の腕の見せ所だったので」
いつもイルミネーションに使っている電気関係の機材が動作不良を起こしてしまったのだ、年末近くともなれば。企業はすでに休みに入っているか。それか手一杯に近い、なのでどうするか悩んでいたところ。ニアさんが来たのでダメ元で頼んでみたのだが、快諾してくれた。これで一安心である
「…あ、ニアさん。そういえば、電球の取り替え、お願いしてもいいでしょうか?」
「良いですけど…脚立無いと届きませんよねそこ」
最近不調になっている証明を指さしながら言えば、ニアさんがそうちょっと呆れ顔で言ってきます。それはそうですけれど、方法がないわけでは有りません
「肩車すれば届くと思いますが…」
「っぶ!!」
紅茶をゆっくり飲んでいたニアさんが盛大に吹き出す。噎せないように背中を擦ってあげつつ、そんなおかしなことを言っただろうか?そう思っていると、息を整えたニアさんを見て首を傾げると了承してくれた
「…分かりました、じゃあミネ団長が上で…」
「私が下だと交換の仕方がわかりませんよ?」
「そうでした…じゃあ私が上になりますね……」
何かを観念した様子でニアさんがそう言ったので、私が屈むと。恐る恐るというように肩に乗ってきたので。そのまま立ち上がる、大丈夫です。これぐらいで倒れることは有りませんので
「交換しますね…」
「はい、よろしくお願いします」
少し顔を赤くしながら交換の始めるニアさんに首を傾げる。肩車が恥ずかしいのでしょうか…確かに、高校生になって肩車をされるという経験はまずありませんから。その辺りでしょうね
そこから数分間、無言の状態が続く。カチカチと工具を使う音だけが響き、ふと上を見上げれば。真面目な顔になって仕事をしているニアさんの顔が見て取れる
「……な、なにか有りましたか?」
「…いえ?ただ、真面目にお仕事なされているなと思っただけですよ?」
しどろもどろになっているニアさんに首を傾げる、今日はなにか様子がおかしい。そんな事を思っていれば、作業が終わったのか。カバーを付けた後。私が屈む前にそのままスルスルと降りてくる
……何か硬いものが触れたような気がする、工具だろうか?そう思いながら振り返ると。また少し顔を赤くしているニアさんが居た……ふむ
「少し失礼しますね?」
「ミネ、団長…っ」
おでこに手を当てて、体温を測る。熱は無いようですね。そのまま口を開けさせてライトを付けて喉の状態を見る、これも問題は有りませんでした。次に手を取り、脈を測ると…少しばかり早いですね。動悸でしょうか?
「大丈夫、なので……」
「そうですか?」
「はい……」
ニアさんがそう言いつつ、ほんの少しだけスカートを押さえつけるようにしている…まさか、いわゆる女性の日というものでしょうか?そうであるならば、適切な処置をしなければなりませんが…どうしたものでしょうか。デリケートゾーンの話になりますし
「ほ、本当に大丈夫なので…うぇっ!?」
何でも無いというように言っていた矢先にすってんと転んだニアさんにため息をこぼす。大丈夫な訳がない、そう思いながらニアさんに近寄り手を取ろうとしたのだが
「んっ!?」
すってん、私も転んでしまった。年末の掃除でワックスがけを施したことをすっかり忘れていたのだ。ニアさんに折り重なるように倒れてしまえば。まずい、そう思いながら顔を上げれば。ニアさんが恥ずかしいのか顔を赤くして。両手で顔を隠している。何事かと思いつつ視線を下に向けると……
痛々しそうに膨らんでいる男性器が、はえ…はえ────!?!?!?!?
「!?!?!?」
脳が混乱する、彼女は女性のはずだ…男性ではない。ましてや女装男子でもない、生えているわけがないのだが…神秘の暴走による両性状態になる場合が確認されたことが有る。というのは本で読んだことは有るが、本当に当該者が居ることは聞いたことがなかったし、男性器を見ること自体始めてだった。
「……っ………」
ニアさんはというと、私を軽く突き飛ばした後。羞恥心からか、ほんの少しだけ涙目になりつつ、スカートを抑えつけながらこちらを見てくる。
「ミネ団長だけには、知られたくなかったのに……」
「……っ」
その言葉に、グサリ。心臓に刃を立てられたような痛みを感じる。わたしにしられたくなかったというのは、ショッキングな事実だ。デリケートゾーンの問題であるから仕方がないとは言え。私だけというのは……
「理由を、聞いてもいいでしょうか…その、私にだけはという理由を」
そう問いかけると、顔をそらしつつ。ニアさんは、ポツポツと
「ミネ団長に…嫌われるかな、って。嫌われたくないから…隠していたいなって」
「…私に、嫌われたくないから。ですか?」
「………はい」
ニアさんの言葉にそう問いかけると。ニアさんは返事をして蹲ってしまう……内心ため息を付きながら。ニアさんに近づいて。そっと包容してあげる
「み、ミネ団……っ!?」
「…………」
そのまま、ゆっくりと唇を重ね合わせる。恥ずかしくて、どうにかなりそうですが。この口を閉じさせるには、こうするしか有りませんので悪しからず……そう思いつつ、口づけをすると。最初こそジタバタと暴れていたニアさんでしたが。大人しく受け入れてくれていました
「……初めて、ですからね」
「はいっ!?ええと、それは……」
「く、口づけのことですっ!?男性器は見たことも触ったことも有りませんからっ!?!?」
自分からファーストキスであるということを暴露させられた私の感情はぐちゃぐちゃになっていました。うぅ……恥ずかしい、逃げ出したい。けど今逃げたら意味がないので!!ないので我慢です我慢!!!だから、頑張って耐え
「私も……初めてです。色々と……」
「────」
「み、ミネ団長?急に……はうっ」
もう知りませんもう我慢できません何なんですかその顔は。あんなに気まずそうにしていたくせに、そんな乙女みたいな恥じらいして嬉しそうにしているのは反則です規約違反です現行犯逮捕として捕縛します良いですね。返答は聞きませんのでご了承頂きますよ!!
そう心の均衡が崩れ落ちた私は無言でニアさんの事をベッドに連れていき、座らせて。何か言おうとしたニアさんを黙らせるかのように。男性器をギュッと握りました、手袋をつけているので衛生的です、そういうことですのでご安心を!!!
「……救護、救護ですから」
「はい……?」
「い、今から行うのは医療目的であり!問題のない行動ですから!?」
「わ、わかりまひた……んっぅ………い、いたい……」
精一杯の言い訳と理由付けをした後、勢い任せで押し通しつつ。ほんの少し力を入れすぎたのか。ニアさんが痛がる。すみません…その、力加減がうまくできていなくて……不甲斐ないです…
「えっと……その、こういう風に……」
あまりにも不慣れすぎた私を見かねたのか。私の掌にニアさんは自分の手を添えて、ゆっくりと動かし始めました。伝わってくる体温と、ほんの少しだけ荒くなっていく息を聞いてしまえば。私自身も、なんだか変な気分になってきてしまいます……
「普段は……いつもどうされているのですか?」
「自分で、こうやって……」
「そ、そうですか…」
「はい……でも、ミネ団長に見られながらすると。自分でするよりも気持ちい感じがします…暖かくて、優しくて……」
沈黙に耐えられず、普段どうしているのか問いかけると。予想通りの返事が帰ってきた後。私にされて嬉しいですよ、なんて言いながら。顔を赤くして恥ずかしそうにしながらも。恋してる乙女みたいな表情を向けないでください。私まで恥ずかしくなってきたじゃないですか……っ
「そ、そうですか……ありがとうございます…?」
「どう、致しまして……っ。あの……ミネ団長。そろそろ…っ」
「そろそろ…射精してしまいそうですか?」
「は……い……っ。いつもは。もっと時間がかかるんですけど……っ」
ニアさんが息を絶え絶えにして、甘ったるい声を上げているのを聞きながら。我慢しなくていいですよ、といってあげれば。安心したように、男性器から大量の精液が噴射されました。手の中でどくん、どくんと弾ける男性器は。とても溜め込んでいたのか。数秒続けて吐き出されました
「………ぁ♡」
「………っ♡」
甘えきった顔で、吐息を漏らしながら寄りかかってきたニアさんに気を向ける余裕すら無く、手元に纏わりついたニアさんの精液をまじまじと見てしまう。どろっとした粘度が高い精液、恐らく普通の男性が吐き出すものよりも強いそれは、私のことを確かに。拐かすには十分すぎるものでした
「あの……ミネ団長……?」
「な、なんでしょうか?」
精液をまじまじと見つめていたことに気付かれたのか?そう思いつつ慌てて目線をニアさんに向けてみれば。そこには甘い甘い恋心をたっぷりと詰め込んだような朱色が差している顔でこちらを見つめてくる姿が有りました
「……キス、してくれませんか……?」
「……ぁ……はい……♡」
ニアさんの問いかけに、最初は何を言われたのか理解できずに。数秒固まってから、返事をすると。腕を首に回しながら、私の唇に自分の唇をゆっくりとニアさんは重ねてきました。ゆっくりと擦り付けつつ、時折口を離しては甘い吐息を吐き出しながら、またゆったりとした口づけ
「………♡」
私は、無意識に。ニアさんの男性器をしごき始めていました、これは私の意識ではなく。おそらくは…その、好きな雄の事を悦ばせたいという雌としての本能であり。私の本心だったのかも知れません、先程出したばかりだったので。敏感だったのか、すぐにまた射精してしまいました
「……ありがとう、ミネ団長…♡」
「…〜〜〜っ♡♡♡」
普段見せてくれたことのない、甘えきった態度。此方に全てを委ねて、安心しきった顔。何よりも私に向けられる裏表のない愛情表現に。私の身体が熱くなって……っ♡
「……あの、こういうムードで言うものでは無いんですけれど……」
「………何でしょうか?」
「クリスマスの日……空いてますか……♡」
ノーガードでの殴り合いをしたお二人でした。次は甘々イチャラブになりますね
NGシーンを一つ上げるなら、ニアちゃんがミネ団長にバレたくなかった理由に切除されそうだから……っていったシーンです。一気にギャグエロになるので辞めました