Happybirthday, VEENA
「はぁ…!はぁ…!はぁ…!っつ…!出るっ…!」
ビュクッ!ビュクッ!ドプッ!ドプッ!
軽い脱力感と共に握っていたオナホールの内部へとペニスから白濁液が吐き出された。勢い良く大量に吐き出されたそれは膣を模した内部に収まりきらず、逆流するように入り口からゴポゴポと溢れ出す。
「はぁ、掃除しないとな。…でも、まずはこれを何とか大人しくさせないと。」
疲れた表情とは反対に全く治まる様子の無いペニス。ズッシリと反り返るそれを再びオナホールへとぶち込み、前後に激しく何度も動かす。
「くそっ!くそっ!なんで治まらないんだよっ…!」
第二次性徴期を境に年齢を重ねる程に抑えられなくなっていく性欲。高校生になった今では何回出しても中々治まらず、学校以外の時間の殆どを元気過ぎる下半身に取られている。
ブチッッ…!ブチブチブチッ!
「ぁ…」
手持ちできる中では最大のサイズ。入れただけで大きすぎるペニスに内部から圧迫され、今にも破裂しそうだったオナホールが遂に耐え切れなくなって崩壊する。ブチブチと真っ二つに裂けながら内部に溜め込んだ白濁液を床へとぶち撒ける姿は実に滑稽だが、それが意味する事は余りにも絶望的だった。
「これからどうやって処理すれば良いんだよ…」
性欲と比例するかのように成長し続けているペニス。それを唯一収める事のできたオナホールが壊れた今、金銭的にも時間的にも代替をすぐに用意するのは難しい。
「オナホがダメなら、本物の人間とするしか…」
道具がダメなら専門の人を、と考えるものの高校生が入れる店では無い。そもそも入れたとしても、このサイズを受け入れられる人間がいる確率は低いだろう。
「自分の手は勿論、オナホもダメになった。くそっ、こんなのがあるから!何で神様はこんなモノ付けたんだよ!」
性欲が発散できず、イライラとした感情が溜まっていく。神様なんて信じていなかったはずなのに、口からはそんな言葉が飛び出る。
「そうだ、オレは悪くない。こんな必死になって我慢してきたのに、全部こんなのを付けた神様がいけないんだよ!…オレは、悪くない…そうだ…好き勝手やってやる…こうなったら、エロい女を適当に襲って発散してやる!」
ストレスと興奮でグルグルと回る頭の中で仄暗い感情が湧き上がっていく。普段の自分では絶対に言わないような言葉が口から漏れ出し、欲望のままそれを実行しようとする自分がいる。
「あら、それは愛が無い行為だわ。」
突如、背後から聞こえてきた声。それだけで頭の中にかかっていた靄が霧散していく。
「愛なんて知らねぇよ!今までこんなに我慢してきたんだ!もうオレさえ良ければ…」
それでも残ったイライラをぶつける様に振り返りながら声を荒らげ…
「他の人はもちろん、アナタにとっても愛が無い行為よ。」
ビクッ!ビクビクビクッ!
女神がいた。
見たことの無い美しい女性。妖艶に、けれど優しげに微笑む表情。全てを包み込むような慈愛に満ちた声音。神話に出てくる様な緩やかなドレスを押し広げて主張する豊満な肢体。
目の前へ現れた、言葉では到底言い表せない至高の存在を矮小な人の言葉で表すなら女神と言う他に無い。
その姿を一目見てしまえば、先程までの荒れ狂った思考は霧散し、彼女を称賛する言葉だけが脳内へ次から次へと溢れていく。
あんなにも自身を悩ませていたペニスですら必要以上に主張すること無く、完璧な肢体を前にした当然の反応として硬く屹立している。
「ぁ……ひぅ…かひっ…」
女神と出逢う事のできた幸福に突き動かされて名前を問おうとするが、あまりの興奮に言葉が紡げずに掠れた吐息だけが漏れる。
「わたくしの名前はヴィーナ、愛の伝道者よ。このわたくしが愛に悩むアナタへ愛とは何かを教えてあげるわ。」
ヴィーナ様。
目の前の女神の名前を知ったという事実だけで多幸感が溢れ、意識が遠のいて曖昧になっていく。
「そんなに緊張しなくても大丈夫。もっと愛を身近に感じるためにお互いラフな格好になりましょう!」
「…っ、はぁ…はぁ…はぁ…」
緊張した精神を解きほぐす様な慈愛に満ちた囁きで自身が呼吸すら忘れてヴィーナ様に魅入っていた事に気が付き、ぼやけた視界を取り戻すかのように深く深呼吸をする。
「こ、れは…」
呼吸のためにヴィーナ様から視線を逸らして俯いた視界の中で息を吸う毎に焦点が合っていき、いつの間にか自身が服を着ていない事を理解する。
「驚いたかしら?」
その問いかけを肯定しながらも、頭の中では自身に起こった不可思議な現象を当然の如く受け入れている自分がいる。
「さあ、愛の時間よ。」
ふわふわとした感覚の中、その言葉を聞いただけで再び心臓が早鐘を打ち始める。
「顔を上げて、わたくしの姿を見てちょうだい。」
「はい。」
女神の言うことには逆らえない。
そもそも逆らう必要も無いし、逆らう理由も無い。
両手を下げた気をつけの姿勢のまま、視線を正面へ向ける。
目の前に女神様がいた。
「ぁ」
身体の奥底が熱い。
心がじんわりと満たされていく。
温かいお湯に浸かったみたいに頭がのぼせ、熱の中に溶けていく。
熱くも真っ白の脳内には称賛の言葉すら浮かばず、ヴィーナ様の姿だけを鮮明に捉えている。
心臓の鼓動に合わせ、どくどくと頭の熱が身体中へ回っていく。
両手足の指先1本1本にまで熱が灯り、温かさの中に身体がとけていくのがわかる。
じんわりとした熱は下へとあつまり、とくとくと脈うつ。
下からひびく激しくも静かな振動にゆられ、頭の先までゆらゆらとゆれている。
したをむけば、とぴゅとぴゅとしろいものがあふれていた。
かいらく。
たこうかん。
こうふく。
やすらぎ。
たのしい。
しあわせ。
きもちいい。
あたたかい。
これが、あい。
あい。
あい。
愛。
ふと気がついた時には誰もいない自室。椅子に座った自分は脱いでいたはずの服を着ていて、室内には誰かがいた痕跡も無い。
まるで全てが夢だったかのように何もかもが消え失せている。
あんなにも自分を苛んでいた溢れ続ける性欲さえも治まり、残ったのは日常生活に支障の無い健全な男子高校生と言える程度の性的欲求。
そして、その欲求が向けられるのもただ1人。
「…あぁ、ヴィーナ様。」
確かに自身の脳内のみに残っている女神の姿。
「いつか、また…」
「えぇ、アナタが大人になった時にはわたくしとまた愛を語り合いましょう♡」
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