シルフィと結婚し、同じ屋根の下で暮らすようになって二ヶ月が経った。
校内にはとっくのとうに俺と、『無言のフィッツ』が結婚した事が知れ渡っており、所謂学校公認カップルという奴になった。
前世ではそんな関係の女性などついぞ出来る事はなかったが、つまり俺は校内でいつでもどこでもお嫁さんとイチャイチャ出来るらしい。
恐ろしい。
そんな事があって良いのだろうか。
あまりの恐ろしさに鼻歌混じりにスキップしていたら犬猫コンビに大笑いされた。
ふん、好きなだけ笑うがいい。今の俺様は無敵だからな。人生の絶頂期と言っても差し支えない。
「ニャハハハッ、ボスのそんな間抜けな顔初めてみたニャ……ニャギャァ!?」
「大笑いなの、面白すぎて十年は笑ってられるの……ぶへっ!?」
俺は寛大な心でリニアとプルセナに水魔術をぶっかけた後、特に下着の色を確認する事もなくその場を後にした。
もはやあのような下賎の者達に興味などない。ちょっとばかしスタイルがいいからと調子に乗るでないぞ。
我が嫁にはあんなボリューム感たっぷりのブツは無いが、それを遥かに凌駕するデレデレぽやぽやスマイルがあるのだ。
隣ででへへー、としながらあんな顔で名前を呼ばれてみろ。
「……すぐにこうなっちゃうんだから」
脳裏に彼女を思い浮かべた途端、制服の中の俺のキャノン砲がエネルギーチャージを開始した。
エネルギー充填開始……
「……おかしいな、昨日もたっぷりとお世話になったんだが」
……正直自分の性欲がここまで強いとは思っていなかった。
せいぜい日に二、三回程度だろうと。いや、何の話かはあえてぼかすが。
しかし現状は違った。
これは別にシルフィに不満があるという訳ではない。むしろ逆だ。
彼女が魅力的過ぎるのだ。
それはもう脳裏に顔を思い浮かべるだけでギンギンになるくらい。
なんだろう、今まできちんと恋人と呼べる相手が居なかったのもあるだろうが、まるで俺の肉体の封印が解かれたようだった。
俺はまさしく、心身共にシルフィに魅了されているのだ。
……うーむ、実は長耳族は、この世界だとサキュバスと近しい存在なのかもしれない。或いは俺に対して特攻属性とも言うべき……いや、シルフィの血筋を考えると行き当たるのは……やはり奴の血筋か。
申し訳ないが納得のいくところがあったのも事実だった。
そんな事を考えながら、少しだけ前屈みになって歩いてると、ふといい匂いがした。
「あれ、ルディ? こんなところで何してるの?」
見上げると、シルフィがきょとんとした顔で俺のジジイみたいな歩き方を見つめていた。
『無言のフィッツ』が女性であると公開した今、彼女は白い髪を少し伸ばして、だんだんと雰囲気はキャリアウーマンのような出立ちになっていた。非常にいい匂いがしそうである。
それはともかく。さて何と言い訳してこの場を立ち去るかと考えようかとしていると、ゆっくりと彼女の視線が俺の下半身に向かった。
当然そこにはキャプテンルーデウスがエネルギーをシコシコと充填し、大きなテントとなって外敵を撃ち破らんとしていた。
「っ……」
すぐに彼女の頬が赤くなった。
俺は「気にするな」とその場を後にしようとした。
彼女は無言のフィッツである。さっきは校内でイチャイチャ放題なんて言っていたが、以前彼女自身に言われた通り公の場でのイチャイチャは避けなければならないだ。立場があるからな、彼女にも。
それに家の中なら幾らでも好きに出来る。俺は彼女に迷惑をかけるつもりはなかった。
ところが今日は違った。
シルフィはキョロキョロと辺りを見回すと、俺に顔を近づけた。
「──ついてきて♡」
それからズボンの上から、優しく息子を撫でられる。
俺は即座にチャージを完了した。
行くぞ、キャプテンルーデウス。ゲリラ戦の用意だ。
ーーーーーーー
図書館は日によって生徒の数はまちまちだが、今日は少ない方だった。
とはいえ少ない方、というだけで人の目はある。シルフィもとい、『無言のフィッツ』は立場のある人間の付き人である。やはり公の場での桃色展開は避けた方が無難と言うのが結論だ。
そのはずだったのだが……
「シルフィ」
名前を呼ぶと、彼女は俺に視線を向けた。
「ルディ……♡」
その目つきはまるで甘える子犬そのものだった。
俺は腰の奥底に疼くものを感じた。
家ではいつも俺から彼女の身体に触れる。
非常に生々しい触り方をする俺に嫌な顔ひとつせず、「ルディのしたい事が僕のしたい事だよ♡」なんて言いながら受け入れてくれる訳だ。大変出来た嫁である。
ところがたまに、彼女から控えめに俺を抱きしめてくる時がある。
そういう時は決まって今みたいな目をしているのだ。
無論、どっちも同じ結果になるのだが。
学校でこういう表情をしてくるのは珍しかった。
とはいえお互いに臨戦体制という事であればやる事は一つだ。
後は人気のない場所を……
「ルディ……ここ座って?」
と思ったらシルフィはもう既に限界突破しているらしく、俺の胸板を撫で回しながら近くの椅子を引いた。
「シルフィ、ここはまずいですよ……」とか言いながら鼻の下を前回まで伸ばした俺は、逆らう事なくその椅子に腰掛けた。
「よいしょ……んふふ、もう凄く硬いね……♡」
「ちょっ……」
彼女はだいぶ我慢の限界らしく、そのまま俺の太ももの上に跨って座り込んでくる。正面から俺に抱きついて、彼女のマントで全身を包み込むような形だ。
ふわりと、シルフィのいい匂いがした。甘く、清潔感のある女性的な匂いだ。
彼女は俺の膨らんだ股間部分を撫でながら、胸板に顔押し付けてくる。
「すんすん……えへへ、ルディの匂いだ……♡」
俺は両手ですっぽりと彼女を抱え込む。
か細い身体つきの美少女が、俺の腕の中で体臭を嗅いで、だらしない顔をしていた。
他所には見せられない表情だった。
シルフィはしばらくそうしていると、やがて少しだけ理性を取り戻したのか、申し訳なさそうに俯いた。
「ルディ、ごめんね。その、嫌だったら──んっ♡」
「ちゅむ……」
逃してなるものかと、彼女のちっちゃいお顔を持ち上げて、唇を触れ合わせる。
一人だけ正気にさせるわけにはいかない。俺はもう既に限界なのだから。
少しだけ非難の意味も込めて硬くなった股間を押し付けると、彼女は優しく俺の息子を撫でた。
「ん、ちゅ……ふふ、そうだよね。ルディ、こんなになっちゃったら我慢できないもんね……♡」
「シルフィのせいなんだから、責任を取ってもらわないと」
「僕だって、ルディのせいなんだからね……?」
彼女はゆっくりと俺の鼻頭に自分の鼻を触れ合わせる。
美少女のいい匂いがした。
彼女は愛らしくツンツンと、鼻の先端で俺の顔を突いてくると、脳がとろけるような声で俺の耳元で囁く。
「あのね、僕もルディのことずっと考えてたら、その……したくなっちゃったの──♡」
「……」
その瞬間、俺の脊髄に雷に打たれたような感覚が走った。
ズガン、と撃ち抜かれて、俺の息子は今にもズボンから天元突破しそうになっていた。
あのシルフィが。
奴隷の裸を見ただけで声を上げていたシルフィが。
今や俺の身体欲しさに誘惑してくるまでに至ったのだ。
全身に熱いものが込み上げてきていた。
「シルフィ……脱いで……」
「えへへ……はい、ちょっと待ってね……♡」
シルフィは「ちゅ♡」と俺に口付けする。
俺は彼女の慎ましやかな乳房を揉みながら、彼女がいそいそと自身のベルトを外す姿を眺めていた。
何だかいけないことをしている気分になる。
いや、いけないことをしているのだった。
「……ん?」
ふと、妙に扇情的な下着が目に入る。シルフィがあまり普段着にしないようなタイプだった。
何となく今回の主犯が頭に浮かんだ気がしたが、感謝こそすれど怒りなどあり得ないので、俺は一先ず心当たりに土下座しておいた。
ありがとうございます。
もみもみもみ……
「んん、ふぁ、ぁっ……ルディ……僕のおっぱい、好き?♡」
「ああ、好きだよ……ちっちゃくて可愛いのに……柔らかくて、愛してる……」
「んふふ、もう、ルディは僕のおっぱいと結婚したんじゃないんだからね──僕に言って♡」
「愛してる、シルフィ」
「──ふふ」
彼女はにへらー、とだらしない顔で笑うと「僕も愛してるよ」と顔を真っ赤にしながら俺の胸に顔を埋めてくる。
俺は彼女の頭頂部に顔を埋めながら、シルフィ成分を鼻から摂取する。肺に美少女の香りを吸い込むたびに、ジンジンと股間が熱くなった。
シルフィはぐりぐりと俺に頭を押し付けながら、俺のズボンも脱がそうとベルトに手を掛けていた。待ちきれないのは彼女も同じなようだ。
手伝うように腰を浮かせてズボンを下ろすと、ギンギンに反り返った肉棒が俺の腹を叩いた。
「おっきい……♡」
シルフィはマントでわざとらしく俺の身体を覆うと、肉付きの少ない身体をぎゅっと密着させてくる。彼女の細いお腹にペニスが押し潰された。
美少女の顔が、俺の首筋に密着していた。
「こんなにおっきいの、いつも僕の中に入ってるんだね……♡」
チロチロと舌先で俺の顎を舐めながら、マントの中ではサスサスと俺の肉棒をさすってくる。
俺は辛抱出来なくなって腰をカクカクさせてしまう。
「ふふ、ルディ辛そう……今、気持ち良くしてあげるね──♡」
彼女は腰を持ち上げた。