最後の射精を飲み干してもらってから、十分ほどが経過。
元の制服姿へ戻り最低限の身支度を整えた鈴音が、ベッドの上に腰かけ、口元を抑え……けぷ、と生臭い匂いのするだろうげっぷを吐いた。
……彼女自身、呆れたように腹を擦ってぼやいて見せる。
「んー……随分たくさん
みーくん、身体のほうは大丈夫?」
「ああ……ちょっと眠い、っていうか怠いけど。
何か全然平気だな」
改めて、組織の技術力に舌を巻く。
あれだけ何度も何度も鈴音に口と胸で搾りとられたのに……
体感的な疲労度で言うならば、昨日
あの精力剤、なかなか大した代物だ。
こんな便利なものがあるのであれば、心行くまで
今まで以上に鈴音と
少しくらい、少しくらいはいいだろう。
鈴音と肌を重ねる時間を増やしてみても、結果として、僅かばかり勉学に割く時間が減ってしまっても、若い時間は今しかないのだ。
――などと、思い切り欲望に溺れかけた、駄目な方向に思考が偏っていく俺へ。
多分、表情なり、仕草なりから察したんだろう。
鈴音が仏頂面で、釘を刺してきた。
「……みーくん。今度の土日、一緒に勉強しよっか。
駄目だからね、えっちに夢中になりすぎて……次のテストで赤点取ったりとかしたら」
「あ、はい」
一瞬で頭が冷やされ……思わず、畏まって答えてしまう。
ただ甘やかすだけではない、締める所は締めるーー本来の
遅れて、これも
体を重ねるときに見せる、淫猥な
「別にえっちが駄目って言ってる訳じゃないよ。
ただ、ちゃんと一緒に進級したいし、その先もずっと……ね。
だから切り替えっていうか……メリハリはしっかりようね、って事」
「まあ……そうだな、何か、悪い」
些か、浮かれすぎていた事を自戒するとともに、気後れしてしまう。
「だから、変に硬くなんないでよ……もう。
――私、みーくんの
そうだな、と上の空で応えつつ――恋人、と言う単語が、
いくら考えたところで意味は無いとわかっているのだが、やはりどうしても気になるものは、気になるのだ。
「えっと、なあ、鈴音――」
「あ、そろそろお父さんとお母さんが帰ってくる時間。
みーくん、今日はここまでって事で……いいかな」
思わず口に出しかけていたものを遮られ――ああ、と返してしまう。
答えが聞けなかったことにほっとしている自分がいた。
「……あれ、みーくん。さっき何か言いかけてた?」
「いや、別に何でもねえよ」
そっか、と鈴音は笑い、こちらの手を取って、玄関まで付き添ってくれた。
「じゃ、また明日ね。
……いっぱいおまんこに
楽しみにしてるから。夜更かし、しないようにね!」
「……おう」
最後までお節介を焼きつつ、手を振って見送ってくれる鈴音に片手を上げて返して……自宅へと帰る事にした。
久方振りの鈴音の家への訪問にも、思う所が無かったわけでもないのだが。
出すものをたっぷりと吐き出したせいか、酷く……腹が減っているのを自覚した。
「母さんも……今日は大分遅いんだっけな」
今は何も考えたくはない。
とりあえずは……帰ってメシを食おう。
冷蔵庫を漁れば、冷凍食品か何かがあるだろうと、俺は速足で歩き始めた。