両親がいない自宅で、最早日課の如く俺の部屋に二人きり。
俺は、ブレザーの制服姿のままの鈴音と並んでベッドの上に腰かけていた。
何となしに、
ほのかに鼻腔をくすぐる、香水とシャンプーの入り混じった香りには、未だにどぎまぎとしてしまう。
ただ、少し前まで感情豊かにころころといろんな表情を浮かべていた鈴音の顔は、能面の様に無機質なものになっている。
あの怪人から聞いた話を検分するために、敢えて
「……じゃあ、新しい
「はい、上官様。ですが先刻、その件について
正式に明日付で上官様の
できるならば学校で接触し、顔合わせを済ませておくように、という事でしたが……いかがされますか?」
「いかがって……会うしかないんじゃないか。
相手が誰だか知らんけどな」
とはいえ、まったく目星がついていない訳ではない。
近くで、俺達の事をある程度監視できるような人間という事は……
少なくとも、同学年。もっと絞れば、クラスメートの女子生徒の誰かあたりだろうか。
「かしこまりました。
ではそのように取り計らわせていただきますので……
恐れ入りますが、明日の昼食休みにお時間をいただけますでしょうか」
ああ、と応じつつ……淡々とした調子の鈴音と、明日の
この一週間余り、鈴音とはほぼ毎日、
なんというか、上司と部下らしい事をしたのはこれが初めてかも知れない。
「では、明日の予定の取り決めについてはこれで終了しましたので……
これより、上官様の性欲処理に移らせていただきます」
―――と、まあそうは言ったところで、最後にはやる事は結局やるんだが。
「ご希望であれば、擬態モードへの移行、もしくは半生体強化スーツの展開、その両方も可能ですが」
いかがいたしましょうか、と鈴音は、ぱっちりとした可愛らしい瞳を虚ろな黒に染めたまま、こちらをじっと見つめて、感情を感じさせない声で、無機質に問いかけて来る。
その姿に――ぎちり、とズボンの下で、勃起した肉棒が疼いた。
昨日の続きをやるつもりだったのだが、予定を変えよう。
「いや……今日は、そのままでいい。
「……かしこまりました。では失礼させていただきます、上官様」
俺のぎちぎちに膨らんだズボンの上に、鈴音の細い指先が這わされる。
ぴたりとジッパーの位置に止まった爪先が、滑らかな動きで金具を摘み、引き下げて……
下着をまさぐり怒張した肉棒を見つけ、ひっぱり出していく。
解放された肉棒は、びんとと反り返り……すかさず、鈴音の手の中に捕らえられた。
優しく添える程度に握りしめられているだけででも心地いいものだったが、今の
「本日も十分な時間の余裕がありますので……
ご満足いただけるまで、幾度でも性欲処理の続行が可能です」
鈴音は、しゅこしゅこと絶頂に至らない程度に竿を扱き始めた。
それも少し痛いくらいに加減された、根元から絞り出すような手つきで快感をぎりぎりまで高める類の
いつもであれば、口で一発抜いてくれるところだが……昨日、
鈴音の細くしなやかな指と手のひらで扱かれる度、びきびきと青筋が浮くほど血が巡って、睾丸では絶えず精子が
今日もあの精力剤は欠かさず服用している。
つるつるに張った亀頭が親指の腹で撫でられて、ジワリと先走りが滲み出るのを感じた。
「では――上官様。
昨日の
「っ、あ、ああ……」
かり、と鈴音の爪の先で、鈴口を擦られて、ぎりぎりでの状態を保てるように、嬲られている。
この後の射精を最高に気持ちよくするための下準備……なのは、なんとなく、わかる、のだが。
辛うじて、頷く。
呼吸が乱れる。上手く舌が回らない。
同時に肉棒から鈴音の指が解かれて、びくびくと跳ねた。
有り余る精力が、ぐつぐつと滾るようで――我慢が効かない。
「かしこまり―――んん、むっ……」
気が付けば、鈴音の唇を奪い、ベッドの上に押し倒していた。
すっかり味わいなれた、生ぬるい唾液の味。
着衣越しに体温を感じられる程密着したまま、にゅるにゅると深く舌を重ね、絡め合うのが心地いい。
ただ、酷く興奮しきっていた
「ん。ちゅ……申し訳ありません、速やかに性欲処理に移るべきでした。
このまま正常位に移行しての、
大きく息を吸って酸素を取り込み、唾液の糸を唇の端から垂らし、何かしゃべっている鈴音の唇を再び塞いで貪る。
じゅるじゅると音を立てつつ夢中で舌を絡めしゃぶりつきながら、制服のスカートの布地に擦れる剥き出しの肉棒がひくついているのを感じる。
痛いくらいがちがちに勃起した肉棒が、辛い筈なのに止められない。
今度こそたっぷりと堪能しつくすまで、虚ろな瞳の奥を覗き込みながら、
「ちゅる……んっ、上官様、失礼ながら進言させていただきます。
現在の行為をこのまま続行した場合、上官様の
いかがいたしましょうか」
息を継ぐために、唇を離し……ただ表情の変わらないまま告げて来る
それは……嫌だ。
「わかっ、た……一旦、離れるから、
鈴音が、かしこまりました、と頷いて、俺を抱きしめていた腕を解くと同時にベッドを軋ませながら後退し、距離を置くと、
その光景に既視感を感じて、ああ、と呆けたように露になったピンク色の割れ目を凝視してしまう。
初めて、と言う訳でもないのに……見様によってはグロテスクにも感じるそこに、酷く引き付けられる。
立ち振る舞いは正反対だというのに……何故か、
「……どうぞ、上官様。私の全ては永遠に貴方様のものです。
遠慮なさらず、当個体の
こちらを誘う鈴音の抑揚がない声で、我に返る。こいつを一週間余りも抱き続けてきたのだ。
似た様な
気が付けば、自然とベルトの金具を外して、ズボンも下着も脱ぎ捨てていた。
俺は圧し掛かる様にして、くちゅ、と濡れそぼった鈴音のそこに亀頭の先端を押し当て、一気に挿入する。
やはり、膣内は酷く熱い。
「っ……上官様の
蕩けるような快楽とともに、うにうにと絡みついてくる膣肉を掻き分け、こつんと奥までぶつかる。
俺専用に調整された、熱い鈴音の
……今、思い出したが(多分)
襞のような感触が、絶えず肉棒の至る所を刺激し、締め上げてくる。
腰のあたりに鈴音の足が、添えるように絡められた。
多分、集めた情報《データ》から導き出された、
「これより、正常位での
幾度でも、上官様が満足されるまで好きなだけ
言われるまでもなく、俺は腰を前後に動かし始めていた。
ベッドを軋ませながら、抽挿を繰り返し、鈴音の熱い膣肉を自身の肉棒で抉る。
膣内《なか》でカリ首のかえしがにゅるりと絡みつく襞を弾く度、腰と腰を打ち付け、
腰の奥から蕩け、脳髄まで響くような、癖になる、なってしまった快感が襲ってくる。
「上官様の精子を、お恵みいただく為にっ……
随時調整をっ、行っております、当個体の
鈴音の表情は変わらないものの、幼げで整った顔立ちの頬に朱が差し、語る言葉にも、少し前から喘ぎ声が僅かに混じっている。
擬態を止めている状態でも、破瓜の痛みにさえまったく動じなかった時とはずいぶん違うが……これも、『調整』の成果なのだろうか。
数を重ねる度、俺との行為に特化して造り替えられていった、肉体《からだ》。
「どうか、ぁっ、末永く、ご愛用いただければぁ……」
蕩けるような
快楽に浸りながらも、俺の肉棒《モノ》で肉体が感じる様に変わっているのかと、僅かに残った
俺と
「んっ……ぁっ、幸いで、ございまっ……」
紺の
――脱がせる間もなく押し倒し、事に及んだのであたりまえか、皺にならないかな。
いつもと変わらない
それに、昏い喜びを心のどこかで覚えている自分がいる。
「上官、様ぁ……私の、全てはぁ、貴方様、だけの、ものですっ……」
鈴音《こいつ》の
夢中になって腰を振り、甘く痺れるような快感を貪り続ける。
子宮まで突き上げる勢いで叩きつける度に、締まり、絡みついてくる
湧き上がってくる
焦らされ、昂った状態で
――
「射精の兆候を、かくにんっ、しました……
どうか、遠慮なさらず、
深く肉棒を打ち込んだ状態で、がっちりと腰を足で
更には、前のめりになっていた上体の背に手が回されて、再び強く抱きしめられる。
近くなった鈴音の唇に俺のそれを重ねれば、吸い付いて返してくれて……
たまらない一体感に、どくん、と腰の奥からこみ上げてきたものが塞き止めらず、そのまま解き放つ。
「ん……ちゅ、ふ……ん……」
びゅるびゅると、肉棒が熱いものを吐き出すと同時に、きゅう、と一層
ぶるりと、密着した鈴音の身体が震えて――
只々、最高の快楽をこちらに与える為に、調整された
――
征服欲がくすぐられ、より興奮を煽られて尿道を焼くような吐精の悦楽に、より深く酔いしれて――
「ん、ちゅう、んんっ……!」
射精の最中《さなか》にも、鈴音の
熱くうねる膣肉に締め上げられる度、肉棒が脈打って、どくどくと
どろどろの精液が、狭い肉穴を満たしていく。
鼻息も荒く、
「……んふ、ちゅう……上官様の、一度目の射精の終了を確認しました。
非常に……濃厚かつ新鮮で、健康的な精液です。
受精の許可を頂ければ、ほぼ確実に、当個体を、妊娠させることも……可能かと、思われます……」
射精がいったん収まりを見せると、唇を離し、肩で息をしながら、淡々と語る鈴音。
硬度を保ったままの肉棒が、びくんと
錯覚だろうが――睾丸の中で精子がどんどん
「まだ……したい」
無意識のうちに、声に出ていた。
身も心も、蕩かされそうになれながらも、満たされない。
繋がっている
「
「……かしこまり、ました。当個体の
幾度でも、上官様が満足いただけるまで、存分に
鈴音が腕と足での固定を解いて、再び自由に動けるようになると同時に、俺は再び腰を使い始めた。
体位を変える手間さえも惜しい。
注いだどろどろの精液が、抽挿の度に掻き出され、漏れ出るのもかまわず、こつこつと
体の髄まで蕩かすような快楽をくれる、絡みつき、締めつける
いきり立ったものでそこを突く度に、どんどん気持ちがいいものが溜まっていく。
限界が訪れるまで、繰り返し、我慢が出来なくなれば、遠慮なくぶちまける。
「……二度目の射精の終了を確認しました」
昨日と同じだ。何日も禁欲した時のような濃ゆい精液が立て続けにびゅるびゅると
目の前が真っ白になる程の快感。
がっちりと腕と足で俺を捕え、自身も絶頂を迎えながら、受け止めてくれる鈴音の
熱いものを
自分が何をしているのかはわかっている、問題ない。もっと鈴音としたい。
三度、本能のまま腰を使い始めて、自分の
訪れる変わらない快楽に追い詰められて―――射精。
ただそれだけを繰り返す。限界が来るまで多分止まらない。
「……三度目の――」
淡々と語る、鈴音の声が遠く感じた。
幾度も唇を貪ったせいで、唾液がべったりと口の周りについている姿も、興奮の材料にしかならない。
額に汗を浮かせ、俺の欲望を受け止め続ている姿が
「――――――」
腰を打ち付け、鈴音のうにうにとした膣内《なか》に幾度も幾度も射精する。
いくらまぐわっても、まったく締まりが衰えることない肉穴。
まだ、もっと欲しい。
ぶりゅぶりゅと精液を放つ
「上官、様―――」
――
鈴音は俺の背中を抱きしめるのではなく、手を握りしめて、受け止めてくれて――
びゅるびゅると、
訪れるのは、たまらないほどの充足感と――少し遅れてやってくる、虚脱感。
「上官様の
もう、滾る様な熱さは感じない。
いきり立っていたものが
数えきれないほどの回数を注いだ精液が結合部から逆流し、漏れだしたそれの匂いが妙に鼻についた。
「
そう鈴音が呟いて表情が