何か――夢を、見ていたような気がする。
はっきりとは思い出せないのだが……あまり愉快なものではなかった、ような。
何だっただろうかという疑問も……
意識が覚醒していくのと同時に、どんどんと曖昧な、うっすらぼんやりと余韻だけ残したあやふやなものへと変わっていく。
「ここまでやっても、まだ寝てるんだ。
一緒に学校行こうかって言ったのになあ……まったく、もう」
声が聞こえる……誰か、いるのか。
同時に、そいつに下半身をまさぐられているのにも気付いた。
俺が眠っている間に、寝間着に使っているジャージのズボンと下着を脱がされて……
朝勃ちしてぎんぎんに硬くなっている肉棒が、外気に晒され丸出しになっているのが、わかる。
優しく、竿を握りしめられたのが判った。細く柔らかなそれは、自分を慰める時のごつごつしたものとは全く違う。
覚えがある感触だ。それも、つい昨日に。
なんだ、一体……誰、が……?
うっすらと瞼を開き、視線を下腹部にやると、よく見知った顔がそこにあった。
「あ……やっと起きたんだ。おはよ、みーくん。
先に、ちょっと軽く朝のご奉仕すませちゃうから待っててね。
はぁ……んっ♥れるっ、ちゅぶ、ぴちゃ、ちゅうっ………♥」
朝の挨拶もそこそこに、生暖かい吐息を、両手で支え持った、朝勃ちしたままの俺に肉棒に浴びせてから……
裏筋に舌を這わせ舐め始めた、ブレザーの制服を身に纏った彼女は、つい先日まで、一年程、疎遠だった幼馴染の同級生。
―――
さらさらとしたセミロングの黒髪をかきあげつつ、ぱっちりとした瞳を潤ませながら、大きく舌の腹で亀頭を舐め上げる。
学年でも屈指の人気を集めているという……整った顔立ちに、昨日の無機質なそれとは違うものが宿っている。
頬を上気させた、蕩けたその顔は……見たことが、ないものだ。
熱い視線を俺の肉棒に浴びせながら、カリ首周りを
滲み出た先走りもついでとばかりにちゅう、と吸い出されるのがたまらない。
―――って、なに流されてるんだ、俺は……っ!
「ぢゅるっ……ん、朝から元気だねぇ。みーくんの♥
それじゃ搾るから……
「いや、ちょっと、待っ――」
あむ、と鈴音は俺の亀頭を咥えこんで、舌でにゅるりと絡みつかせたところで、動きを止めた。
何で、と口にしかけて……俺が待てと言ったからか、と気付く。
―――え、馬鹿正直に、ここで、辞めるのか。辞めてしまうのか……?
鈴音はただ――じっと、俺の顔を見つめている。
視線で、途中で止めてもいいのか、と訴えかけてきている。
朝勃ちで敏感になっていたところを刺激された肉棒が、不満気にひくついて……
鈴音に咥えこまれたまま、口の中で亀頭にぴったりと張り付いている舌を押し返したのがわかった。
それでも、先程の様に舌を動かして、
恐らく、こちらから再度頼まなければ、ずっとこのまま。
いや、最悪途中で切り上げるなんて事も……
昨日味わった悦楽をまた味わいたいと……昂りかけていたものを途中で止められ我慢が、できない。
俺は、
「う、ううう……っ!
―――わかった、最後まで、やってくれ……!」
「ん……♥ちゅぶ、じゅぽ、ぢゅる、れるっ、ちゅる、ちゅううっ……♥」
俺の言葉に、鈴音は頬を膨らませたまま、嬉しそうに微笑むと――にゅるにゅると咥えこんだ亀頭に絡めた舌を、再び動かし始めた。
舌の先で鈴口をほじり舐め、裏筋からカリ首まで蕩かすように
リスの頬袋の様に肉棒で、彼女のそれを膨らませ、外から手のひらで撫でて、ぬめった粘膜の感触を味わわせくれる。
「う、あっ、それ、いいっ……!」
溢れ出続けている先走りも、鈴音に吸われている。
こちらに意識させる為、わざと聞かせるように大仰に音を立てて、つんつんと、尿道を舌でつつきながら……
ぢゅる、と
甘く痺れるような快感を惜しみなく味わわされる度、抑えきれないもので思考が塗りつぶされた。
勝手に口が動いて、さらなる
「もっと……もっと、してくれ、
やばい、やっぱり……これ、凄い気持ちいい……!
蛞蝓の様に絡みついてくる舌の感触が……本当に癖になる。
甘く、痺れるような刺激を際限なく寄こされて……バカになりそうだ。
「ん……♥ふ、じゅっぽ、じゅっぽ、ぢゅるるるっ♥」
口の動きは止めず――視線だけで俺の言葉に応じた鈴音。
生暖かく狭いそこで俺の亀頭を可愛がり、
快感が最高潮に膨れ上がった
舌を絡ませつつ、吸引を加えた……容赦なく、短時間で搾り取る為の、
彼女のぷるぷるとした薄桃色の唇が竿を締め付けて、舌を絡めながら扱かれる度に、昇りつめていく。
亀頭が喉奥の粘膜に届いて、ぬめった肉にハマり込む様に包まれる度に、下腹から熱いものがこみ上げてくるのが分かる。
唇と舌、頬肉と喉奥に至るまで……口腔の全てを使った奉仕を、幾度も繰り返される度に、視界がちかつく。
自分でも視覚的な刺激による興奮と、絶えず齎される快楽で呼吸が乱れ、荒くなっているのが分かる。
……
もう、とっくに限界は超えているのだ。
このまま、鈴音の濃厚な
昨日みたいに、
「やばっ、もう、
鈴音は、脳に
それにより、ぬりゅう、と喉の粘膜に俺の亀頭を押し当てられて……快感が倍加する。
脳髄が、焼かれるようだ。せき止められていたものが、決壊する。
「ん゙っ、んぐ、ん゙ん゙ん゙んん゙ん゙ん゙ん゙っ……♥」
びゅるり、と金玉からせりあがり、尿道を通って昇って噴き出したものが受け止められて、鈴音に飲まれている。
深く、ぐっぽりとはまり込んだ彼女の喉奥がうねり、肉棒をもみくちゃにされているようで、どうにも止まらない。
昨日の様に、彼女の
違いがあるとすれば、喉から洩れる唸り声に、こちらの股座をより疼かせるような、甘いものが混じっている事か。
「ん♥……んぐっ、んぐっんぐっんぐっんぐっ……♥」
彼女はただ、尿道を焼くように迸る、俺の
長い射精の勢いに負けずに、ひたすらに大きく喉を鳴らし、嚥下し続けている。
「んっ……ぢゅるるるるるるっ………♥」
更に鈴音は顔を上げて、昨日の戦闘員としての機械的なそれとは異なる仕草を……
竿の半ばまで咥えこんだ肉棒に、頬をへこませ吸い付いている……鼻の下を伸ばしたひょっとこ
目尻が下がり、頬を赤らめ蕩け切った……この上なく、淫靡で無様な
悦楽に歪んだ彼女の
「ぢゅるっ、ぢゅううううううっ♥」
射精の勢いに衰えが見え……びくびくとひくつくだけになった肉棒を、鈴音は咥えたまま、鈴口をちろちろとほじり舐めながら、吸引し続ける。
敏感になったそこを刺激されるこそばゆい刺激と共に、尿道に残ったものを最後の一滴まで、残さず吸い出されていくのが……
こくん、こくんと細い喉が不規則に動いて、受け止めたものを余さず飲み干されるのが、只気持ちいい。
「ちゅう、ちゅううっ、んふぁ……ふうっ♥」
やがて完全に射精が止まり、執拗に、ややきつめに吸い付いても、何も出なくなったことを確認してから、鈴音はようやく口から肉棒を引き抜いた。
彼女自身の唾液でべとべとに濡れたそれを、労わるように擦り、ちゅう、と亀頭に口づけてキスを交わしている姿を眺めていると……
気怠いものを感じながらも、何とも言えない充足感がある。
「はい、とりあえず落ち着いた?
みーくんのおちんちんもお疲れ様。
昨日もそうだったけど、みーくんの精液ってすっごい濃いよねぇ。
いや、みーくん以外のとか飲んだこともないし……飲む予定もないけどさ」
ほら、と鈴音は見せつけるように唾液でぬらぬらと光る桃色の舌を突き出し、細い指先でにゅるり、なぞってみせる。
先ほど、たっぷりと彼女の口の中に放ったせいか、少しばかり生臭い匂いがする。
「ここに
今でも、プルプルした塊みたいのが舌に染みついて残ってる感じなんだ。
みーくんが今日もすっごい
……元の快活な調子で、嬉しそうに俺の精液の味について報告してくる鈴音に、何とも可笑しなものを感じる。
元の人格のそれをなぞりつつも、脳に
何ともシュールな光景だ。
「改めて、おはよ。……あ。そうだ、伝言ね。
おばさん今日早番だから、先に出てるってさ。
『いつまでも寝てないで、朝ごはん作ってったからとっとと食べて
「ああ……っていや、お前いきなり、何であんな事を」
片手を上げて思い出したかのように、再度挨拶してくる鈴音に、今更ながら疑問をぶつける。
そんな事までは、頼んではいなかった筈だが。
「んー、昨日一緒に学校行こうっていったじゃない?
どうせならスッキリしてから行ったほうがいいかなって、朝のご奉仕。
……気持ちよく、なかったかな?」
「いや、凄いよかった、けど……」
そっか、と鈴音は笑い――軽やかな足取りでベッドから降りて……その勢いでふわり、と制服のスカートがたなびいて見えた。
その仕草は、いつか見た頃の姿そのままで……
思考パターンを再現しているだけの――ただの
「じゃ、下で待ってるから……早く着替えてきてね。
おばさんが朝ごはん作ってから、そんなに時間経ってないし。
温かいうちに食べたほうがいいよ」
「……おう」
鈴音は完全に普段の
そうだ、と足を止めて、こちらに振り返る。
「朝ごはんの後時間余ったらさ。
……おっぱい、揉んでく?
私の身体はぜーんぶ、みーくんの
全然遠慮とかしないでいいんだよ?」
ぺろり、と唇を舐めてから、ぎゅう、とブレザー制服の上着の前から……
自らの胸を掴んで見せて、
「……いいから、先行って待ってろ。
すぐ着替えて行くから」
敢えて、腹に力を込めた低い声音でぶっきらぼうに返すと、鈴音は、はーい、と悪びれもせずに部屋を出て、どたどたと慌ただしく足音を立て、階段を下りていく。
その背中を見送り……はあ、と大きくため息をついてから、俺は制服に着替え始めた。
しかし昨日の今日でこれとはな。
本当に、これからどうしたものだろうか。