※この作品はR-18です。

幼馴染洗脳改造済戦闘員物   作:べっこう飴02

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7-3 砂村 幸奈 (戦闘員)

 ――そして、時間は二人を貪り尽くした現在(いま)へと戻ってくる。

 

 先の記憶とは逆に、鈴音と共に寝ころんでいた俺の股間に顔を埋めているのは、幸奈だ。

 ベッドの上で組み強いていた鈴音の膣内(なか)に幾度も白濁した精液を注ぎ……

 こちらが精巣が空になると同時に、元の人格(モード)擬態(もどっ)幸奈(かのじょ)は、その後始末をしてくれていた。

 

「ぢゅるるるぅっ……!

 ん、三村君の……やっと綺麗になった」

 

 欲望の限りを尽くしどろどろに汚れ、萎えた肉棒を清めるために舐めしゃぶっていた幸奈が、きつめに吸い上げて最後の一滴を飲み干した。

 頬張っていた亀頭から口を離して、ふわあ、と無表情で欠伸を噛み殺したのは擬態(フリ)だったのかどうか。

 

「私も……もう寝る」

 

 呟くと同時に、幸奈も空いている俺の隣へこてん、と寝転ぶ。

 そうして変わらない静かな表情のまま、こちらに囁きかけて来る。

 

「気持ち良かった?」

 

「……ああ」

 

 連続して味わった強烈な快楽の余韻が引いていく。

 滾るものを粗方吐き出し切ったお陰で、俺の頭は徐々に冷えつつある。

 

 残るのはじんわりとした気怠さを伴った、言葉にしがたい気分。

 余力は残っているとはいえ――疲労も確かにあり、動く気にならない。

 故に揃って紫の光沢で鈍く輝く、半生体強化スーツを纏った二人の少女に、寄り添う様に挟まれる形で、俺はベッドの上で寝っ転がったまま休むことにした。

 

「みーくん、今日も膣内(なか)にいっぱい射精()したよねえ……

 なんかまだおちんちんの感触が残ってる感じ」

 

 鈴音は自らの腹の上を、愛おしげに撫でて、こちらに顔を向けてくすり、と微笑(わら)った。

 

「……ん。締めは、日村さんだったけど。

 私の女性器(まんこ)にも、また……何回も、出された。

 残り汁も……味が、えぐかったし。

 えっち……けだもの。すけべ、へんたい」

 

 幸奈は幸奈で、こちらを非難するような、じゃれつくような罵倒(ちゃばん)と同時に、そっとこちらの指先に自身の指を絡めてきた。

 

 ――改めて、小さな手だな、と実感する。

 つるりとした独特の質感をもつ生体スーツに包まれたそれは、先程手のひらに感じた時と同じように、仄かな温かさが伝わってくる。

 

「そうだねえ……今日はユキちゃんに随分ご執心だった感じ?

 やっぱりアレかな――ユキちゃんが、元々(・・)みーくんの事が好きだった、って言うのが効いたのかな。

 正直妬けちゃうよね」

 

 鈴音が、何となしに口にした言葉は、俺が擬態を解いた状態の幸奈から聞き出したものだ。

 以前鈴音(かのじょ)にそうしたように、ほんの好奇心から、俺のことをどう見ていたか、と尋ねて返ってきた回答がそれだったのだ。

 驚きはあったが、取り繕ったところでどうにもならない。

 

 それに対して思う所が無い、と言えば嘘になるが……全ては今更。

 幸奈と繋いでいる小さな手を、ぎゅ、と握り返し……

 諦観と共に、やはりこの状況に慣れてしまいつつあるのかな――と、ぼんやりと考えるだけだ。

 

「……別に、気にしないで、いいのに。

 私はもう、三村君の……所有物(もの)なんだし。

 遠慮しないで、いつでも、愛し(つかっ)て……欲しい」

 

 静かに、優しく囁いてくる幸奈。

 それが俺を喜ばせる為だけの、本来の人格をなぞっただけの言葉なのは判っている。

 だがもうどうすればいいのだろうか。

 鈴音もそうだが――もう、幸奈は……最終的には今の俺を肯定するだけの存在(もの)

 擬態(いま)の表層上の振る舞いが元のそれに限りなく近いものではあっても、本質的には肉人形に過ぎないのは分かり切った事だ。

 虚ろに、命じられるがままに動く――俺の上で腰を振っていた、あの有り様がこそが彼女たちの本質――なのだから。

 

「ああ……そうだな。お前等は、俺の所有物(もの)だよ」

 

 故に、こう答えるしかないのだ。

 

 罪悪感がないわけではないが、それでも俺は彼女達を手放す事は出来そうにない。

 現状、今の状況を覆すことが出来るだけの、手段や力が俺に無い、という事もあるが……

 今も感じられる暖かい体温を、向けてくれる微笑みを、蕩けるような悦楽を与えてくれる肉穴を、失う事に……もう耐えられない。

 

 そんな俺の内心を察してか、鈴音が明るい声で話題を切り替えるべく声をかけて来る。

 

「みーくん、ユキちゃん。もうちょっと休んだらさ?

 一緒に勉強した内容忘れてないか、ちょっと復習してみよっか」

 

「……ん。さんせい。

 三村君。まだ、えっちしたかったら、その後に……しよ?」

 

「いや、流石に今日はもう出ないって。

 復習は、まあそうだな……一応勉強会って事で集まったんだし。

 ……やるか?」

 

 俺の回答に、鈴音は微笑み、幸奈も心なしか嬉しそうに身を擦り寄せて、頬に口づけてくる。

 

 一応は二人との性欲処理(セックス)の前に行った、勉強会。

 割と本格的な形で実施されたそれは、驚くほどスムーズに進んだものだった。

 二人の教え方も言うだけあって、かなり上手いものだった事もある。

 

 ただそれもあれだけ激しく体を重ねた後では、その内容が綺麗に吹き飛んでいるんじゃないか――ということだろうか。

 更に言うなら俺の感じた疚しさを誤魔化す事も兼ねているのだろう。

 

 生真面目さと甘さが入り混じったような提案(それ)は妙な所で鈴音らしいな、とも思う。

 だから、素直にそれに甘えて――また、二人との仮初の時間に溺れる事にした。

 

「えへへ、みーくん……大好きだよ。

 ずっと一緒に居ようね?」

 

「私も。三村君の傍に……ずっといっしょ」

 

 これ(・・)が俺にとっての甘い毒で、造られた愛情で縛り付けられているだけという事を理解していても。

 絡めとられて、がっちりと嵌り込んでしまった俺には、其処から逃れる術がない。

 こうなる事が分かっていて、組織(うえ)は幸奈を俺に寄越したんだろうな、と今更ながら思う。

 

 多分次辺りには、新しい飴を寄越されると共に、いよいよ取り返しの利かないナニカに手を染める事になるのかも知れない。

 

 だがそれも仕方がないのかもしれない。

 欲望に溺れきった、浅ましい俺が、彼ら(・・)のような、英雄(ヒーロー)には、なれる筈がないのだから。

 

 結局――更なる深みに……行きつくところまで、行くしかないのだろう。

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