いや、本当にどうしたものか。
――先ほど提示された新しい
今日は鈴音も幸奈も、先に俺の部屋で帰りを待っている筈だが……いざ帰ったとなれば、多分、現実逃避気味に彼女達の身体に溺れてしまうに違いない。
だからというわけではないが、先の怪人に告げられた内容を俺一人で、ある程度整理しておく必要があると思ったのだ。
結局の所、元の人格を精緻に模倣していようとも、最終的には俺の言葉に従うだけの、肉人形。
参考程度に話を聞くなら兎も角、決断は俺自身で行わなければならないだろうから――
と、思索に没頭していたところに、
「や、考え事をしている所失礼。
――少年、ちょっとばかり時間を貰えるかな」
「……え?」
唐突に声をかけられ、顔を上げる。
見上げた先には、青のセーラー服とミニスカートを身に着けた、年のころで言えば俺と大差ないだろう女が立っていた。
綺麗な顔をしている。
美人かそうでないかと問われれば、間違いなく前者だろう。
ただ……凛々しさを備えた中性的な美貌を、何処か胡散臭い笑みで台無しにしている、
彼女が着ているのは、この付近の学校の制服ではない。
何らかの用事で遠出した他校の生徒だろうか?
「いえあの、すいません。
俺、ちょっと急いでるんで――」
正直今はあまり余裕がないので、適当にいなそうと口を動かすが、
「いやあ、聞いておいた方がいいと思うけどねえ、
君、今の
率直に言うと、君の
さらりとこぼされた、皮肉げな彼女の言葉をとっさには理解できない。
はあ、と呆けた様な生返事を返してから、一瞬遅れて、その内容を脳が咀嚼し――反射的に身構える。
……こいつ、まさか!?
「ああ、別に正義の味方の皆さんとは直接の関わりはないよ。
別に君の敵って訳じゃないから落ち着いてくれたまえ」
「っ……じゃあ、他の組織の――」
「いやそれも違うってば。
ううん、口でああだこうだ言うより実際に見せたほうが早いのかな。
ネタバレになっちゃうけど、まあ別にいいか」
気がつけば、彼女との距離が一瞬で詰められていた。
鼻先で白く細い指をぱちん、と打ち鳴らされると同時に、視界が暗転する。
意識も遠のいていく中で、女の声だけがはっきりと耳に届いた。
「しっかりと見て来るといいよ。
――君にとっての