『続いてのニュースです。昨夜素波(すっぱ)ヒーローニンジャマスターとニンジャマン宅が炎上し、5名の身元不明の人物が心停止された状態で発見された事件の速報です。DNA鑑定の結果、音信不通であったニンジャマスターこと蛇島敦さん、ニンジャマンこと蛇島巧さん他蛇島悟さん、蛇島京子さん、蛇島輝代さんと判明し、病院で死亡が確認されました。争った形跡があり、警察は放火殺人として調査を続けるとの見方を発表しました』
『現場の里崎さんから中継です』
『はい、ビルボードに10年連続で10位以内に入っていたこともある蛇島敦氏と新進気鋭として注目の若手として度々紹介されることもあった蛇島巧氏両名の死亡に近隣住民からは嘆きの声が上がっており、いかに慕われていたかがわかります』
町の声に切り替わる
『ニンジャマスターの一家とは先代の頃からの付き合いで、まさかこんな事件が起こるとは思いませんでした。ニンジャマスター達のお陰でここの地域は治安が良くて本当に有難い存在だっただけに、今後が不安です』
『ヒーロー故に恨みがある人物は居そうですが少なくともここに住んでいる住民にニンジャマスター一家を襲うような人間は誰一人居ないでしょう』
『巧とは幼馴染みで、よく食事をしましたが、いつかオールマイトを超えてやると息巻いていただけに今回の彼の死亡はショックでしかありません』
『この様に皆さん嘆きの声が広がっています。警察はヴィランによる襲撃後に放火して証拠の隠滅を図ったとし、犯人捜索に全力を入れると発表しています。現場からは以上です』
警察は全力で捜索したが、ヴィランに繋がる証拠は出てこなかった
ネット上には自身がニンジャマスターを殺したと書いた馬鹿を事情聴取を行ったが実際には無関係であったり、個性を使われた形跡はあるものの、どの様な個性か把握できずに捜索は難航し、更に警察上層部に圧力がかかり、半年もしないうちに捜索は有耶無耶となっていった
それでも強行捜査を継続した何名かの警察もいたが、行方不明となり、闇の深い事件として迷宮入りすることとなる
帝王学園側に結構な金額を支払い、事件を有耶無耶にしてもらった
そもそも雅緋ちゃんは個性が軽度な肉体強化と登録されているし、犯行に使われた綺麗ちゃんのテレポートも公的な個性登録ではテレポート系は秘匿していた為に警察が特定しょうがない
しかも犯行が行われていたのが終電が終わった深夜の名古屋であり、距離的に雅緋ちゃんが犯行を行い、翌日の授業に出ることは不可能とされ、捜査対象外になっていたのでバレる可能性は少なかったが、一応学校側に事前に報告して捜査を有耶無耶にして欲しいと願ったら、オール・フォー・ワンが動いて有耶無耶にしてくれた
「これで雅緋ちゃんの願いは達成できたね」
「ありがとう綺麗、改善……お陰で私の負の面は清算することができた」
「良いって良いって。次に、前に進んでいこう」
「はい!」
「でもやることっていっても私達はヒーロー免許を取ることだよね」
「仮免6月だから殆ど準備期間が無いんだよな」
「頑張れよ。2人とも」
「「はい!」」
ヒーロー仮免許を無事通過した雅緋と綺麗はヒーロー事務所の形態を考えていた
「そもそも私達がヒーローとして活動する理由が、外部からのヴィランと戦闘した際に法的有利を取る為とヒーローの捜索という体裁で合法的に縄張りを荒らせるからだから目立つ必要は無い。地域密着型のヒーローとして活動すれば良いよね」
「あとはヒーロー監視下で個性のトレーニングをしていますよっていう体裁か? 艦娘達が増えて漁業とかする場合でもヒーローから許可を取って個性を使用していますって感じの方が良いし」
ヒーローの形態はダブルヒーローでサイドキックにTP組を雇い、艦娘やアイドル達の管理をする方向で行こうと決まった
「事務所名はどうする?」
「なんか格好いい名前が良いよね」
「……何でもやる必要があるからゼネラル事務所で良いんじゃない?」
「それ採用!」
ゼネラル事務所誕生の瞬間である
「殻木先生、俺も研究所作る関係で脳無製造機とか複製させてもらいますよ」
「おお、そうじゃな。しかし時間が経つのは早いのぉ」
「研究方向も同じようで少し分岐してますからね。殻木先生は最強の個で、俺は人類の種としての進化……殻木先生はあくまで死体からのアプローチですが、俺は生産からですからね」
「そうじゃな。クローン人間とか創るのか?」
「個性も複製できるのならば創りたいですね。というか昔それをやって失敗した博士がいましたがね」
「まー、その頃はクローン技術が未熟じゃったからな。それからクローン人間は人権だのという理由とコストパフォーマンスが悪いから捨てられておるが」
「俺はその技術を使ってみようと思いますよ。ちょっと試したい実験もあるのでね」
実験というのは八百万百の量産計画である
八百万の細胞からクローンを作り、改良で個性を活性化させ、それをPプロのアイドルを付与することで最低限の知能を与えた上で急成長させる
「計画名、八百万の神計画。面白いでしょ殻木先生」
「それが可能ならば人の体をした工場じゃな」
「食糧自給さえ可能ならばあらゆる物質を創ることができる。もし人類文明が崩壊したとしても生活水準を維持することができるでしょ?」
「オール・フォー・ワンの計画が叶った次の段階を見据えた計画か?」
「いや、殻木先生、そこまでの話じゃないですよ。巨悪に必要な信念も熱意も無い俺には現状を少し良くするくらいしかできないですからねぇ」
(よく言うわぃ。瞳に僅かながらに燃える何かを見つけたって顔をしておるぞ。まぁそれがどんな風に燃え上がるかは見物じゃがな)
結局土地代が安いという理由で海に近い廃村を買い取り、土地所有者への交渉やら地域の権力者との顔繋ぎで夏休みが終わり、秋には八百万やメアリーの開発班のメンバーを借りて工場を建てたりしていく
「こういう時に建築系の個性が欲しいよな」
「仕方がありませんわ。私の個性でも十分に建築系個性ですわよ」
「まあな。でも冬休みからだいぶ改良が進んだが、どうだ? 体外から創造するのは?」
八百万は冬休みの強化合宿での改良から半径10メートル以内の自身が触れて繋がっている場所……地面から創造した物体を生み出すことができるようになっていた
なのでプレハブ小屋やコンテナ程度の大きさなら生み出せるようになったし、量を生み出せる改良も行っているので改良前は10キロ程度の物しか生み出せなかったが、今では10t程度の物まで生み出せるようになっていた
やろうと思えば純金10t出して経済崩壊させることも可能であるので恐ろしい……
カロリーがめっちゃ高い食事しながらであれば更に重い物を生み出すこともできる
「工場建てるとなったらどれくらいで建築完了できる?」
俺は製造班に聞いてみると
「艦娘の人たちのお陰で鉄骨も軽々持ち運びしてくれますから約1ヵ月で基礎工場は終わると思いますよ。艦娘の数を増やしてくれるなら並列で何軒か建てられますが?」
「八百万を酷使することになるから今の調子で良いよ。ただ居住様のマンションと学校みたいな鎮守府って施設が欲しいから、それを来年までに作ってくれ」
「うーす! 皆に伝えておきますよ」
「頼んだ」
10月、Aシリーズが出産し、俺の予想通り複数の個性を混ぜた個性の子か、親のどれかの個性を引き継いだ子供が生まれ、複数の個性に耐えられるキャパと強靭な肉体、臓器が複数個あったりとちゃんと人間の上位種として産まれてきてくれた
第二世代なので総勢10名にBと数字の名前を与えた
「よし、実験は成功した。俺の改良の力と個性を複数個移植する技術があれば次の世代からは強化人種が産まれる事がわかった。ただ、独立にあたり殻木先生の設備を使い続けるのもまずいので、ここで実験は一時中止しよう。」
赤ん坊は5名は殻木先生に協力の代金として渡し、実験材料にするらしい
残った赤ん坊達5名をPプロの個性【プロデューサー】で【アイドル】を付与させて成長させる
【アイドル】が付与されると【プロデューサー】の持っている知識も共有されるから体は大人、知能は赤ん坊ってことは無いから助かる
男子も女体化してしまうがそれは仕方がない
赤ん坊達は殆ど同じ顔であり、凄く美人であった
まぁ個体によって可愛い系、格好いい系と違いはあれどって感じだ
「「「「「お父様!」」」」」
「おう、よろしくな。流石にB1とかいう名前だと可愛そうか……一花、二乃、三玖、四葉、五月の名前を与えようか。よろしくな皆」
「「「「「はい」」」」」
プロトタイプの進化人類はこうして産まれるのだった
容姿はまんま五等分の花嫁です
今度個性を纏めます