「ルールは簡単。参ったと言った場合と気絶した場合……OK」
「OKだよ地母さん」
「じゃあこのコインが落ちたらスタートね」
「よし、こい」
「よーい」
パチンとコインを指で弾き、くるくると回転して地面に落ちた
速攻
地母は試合開始前に足にエンジンとタイヤを付与し、勢いで攻勢にでる
「10%フルカウル!」
今までであれば今の一撃で決まっていたが、出久は見てから避けた
(視力向上、神経伝達速度も向上している、なにより)
「でいやぁ!」
空中で一回転しながらの縦回転の回し蹴り……いや、かかと落としか?
「残念」
しゅぅぅと蹴りがぶつかった瞬間に強い衝撃を受けたが、装甲化することで耐えた
ダンと着地して距離を取る出久君に対して私はゴム弾を発射する
ゴム弾とはいえ普通に痛いのだが
「スマーシュ!!」
出久君は地面を殴り付けて地面をひっくり返す勢いで粉塵と小石を巻き上げ、ゴム弾を全て防いだ
「マジかぁ!」
驚いているのもつかの間、出久君は粉塵に紛れて距離を詰め、殴りがとんできていた
それを真っ正面から掴み取り、手首返しで投げ飛ばす
「純粋な強化系個性……身体能力の向上……シンプルだけど良い個性だ」
「10%で強化しているのにアメさんは正面から読みきって返しの技までしてきた……アメさんの個性は強化系じゃない……正真正銘の自身の筋力で拮抗している」
「拮抗? おいおい、私はまだ本気を出してないぞ!!」
私の血管や筋肉を足のエンジンと結合させる
「300馬力!」
バシュンと踏み込んだ私は出久君の背後を取った
それに合わせて殴るが、出久君は裏拳でクロスさせてきた
判断が早い
そのまま払われ、体勢を崩されたが、地面に手をついて回転する勢いで蹴りを入れる
さすがに躱せないと判断したのか腕でガードする出久君
私はそのままガードした出久君の腕に力を入れて回転しながら立ち上がり、インファイトを開始
出久君も慌ててインファイトを開始するが
「マジかぁ」
インファイトはほぼ互角
やや私が優勢だが、有効打はほぼ無い
一回出久君の腹部に手のひらを当てて押し出すことで距離をとる
ダダンダダンと距離をとりながらゴム弾を発射する
流石にガードが崩れてきたか何発か命中し、体勢が崩れる
「流石にこれで倒れてくれよ! バズーカインパクト!!」
腕をバズーカに見立て、空中にロケットを発射することによる反動で人体にはできない高速高威力の殴りが実現した
「かはぁ!」
腹部に私の拳が突き刺さり、出久君は地面に2回跳ねた後木にぶつかって気絶した
「ふぅふぅ……想像以上に強かった……これで10%とか嘘でしょ……縛っているとはいえなかなかキツかったぞ」
緑谷出久と私との模擬戦は私の勝ちであったが、想像以上の強さに成長していた出久君に驚愕する私であった
ぐ……ぅ゛! っ♡っぽ♡……! ぐ゛っ゛♡……ぽぉ……゛ジ……♡! ュ♡ルウウッッルッる♡゛
「ん、んん……アメさん!?」
「あ、起きた♡」
「う、うわ! 僕下半身丸出しで気絶してた!?」
「いや、あまりに可愛い顔して気絶していたから……興奮してきちゃって……ごめんね♡」
僕が気絶している間にアメさんが服を脱がせてフェラをしていたらしい
「あ、ヤバい……意識したら……で、出る!」
ビュルルル
「ふふ、濃いのが出たね♡」
森の中での青姦であり、勿論ゴムも無いが、一度火がついた2人はそのままセックスに移行するのだった
出久君は個性が出るようになったことをクラスメイトに話さなかった
理由は知らないが、隠しているというよりは詳しく話せないから黙っているというのが正しいのかな?
その割には私とのトレーニングではバンバン個性を使ってくるけど
時折八木さんも交えた意見交換をし、あっという間に時間は流れ中学ももう少しで終わるという頃になった
「アメさん、僕はあなたのお陰で……あなたが最初に何の個性の無かった僕でもヒーローになれると言われて救われた。今はもう無個性じゃないけれど、アメさんと一緒に努力したことで僕は自信を持って雄英の受験に挑むことができる……互いに雄英合格して高校でも僕と付き合ってください」
「何々? 改まって……私は前からそのつもりだよ。出久君、まだ私達はヒーローへのスタートラインにも立ってない。ここからだ。ここからだよ! 私達のヒーローアカデミアは!」
「こ、これ」
「御守り?」
「互いの合格祈願を願って……」
「ありがとう大切にするね!」
時は少し遡り、冬休み
また出久がグラントリノの所に修行に行っているとき、地母アメは幻想郷に戻っていた
「パパお久しぶりです」
「おお、アメか、今回はどうした?」
「彼氏と性行為したら孕んでしまったのでカプセルで育ててはくれませんか?」
「ああ、そういうことか、勿論だとも。しっかしアメもやるなぁ。あっという間に彼氏を捕まえて」
「……もしよろしければ子供を詳しく調べて欲しいのです。彼氏は個性が14歳で発現しましたので……」
「14歳で個性が? ……ふーん、通常4歳までに個性が発現するけど……そうか、14歳か」
「何か?」
「いや、もしかしたら彼は個性を譲渡された可能性があるなと思ってね」
「オール・フォー・ワン以外にも居るのですか?」
「居るじゃんうちのPプロとかもそうだし……付与か譲渡かはわからないけど……彼には聞けないのだろ?」
「教えてくれませんね。八木さんという骸骨みたいな男性が鍵になると思いますが」
「……まぁ一応注意しておくよ。じゃあ胎児を摘出したり、子宮を元の大きさに戻す手術をするから医療室に行こうか」
「はい!」
出久の知らないところで子供ができていたりする中、いよいよ入試シーズンが到来
「とりあえず滑り止めの私立は確保したけど出久君は?」
「うん、僕も滑り止めは合格したよ。問題は次に控えている雄英だね。噂だとヒーロー科は実技試験を重きを置いているらしいよね」
「それでも偏差値は今年は79でしょ。雄英独自の問題が出るけど五教科70点がボーダーだよね」
「座学は大丈夫だと思うよ。模試もA判定だったし……合格圏内は僕とかっちゃんとアメさんだけだね」
「3年間の成果だしきろうぜ! 出久君」
「はい! アメさん」
こうして雄英の入試が始まるのだった