※この作品はR-18です。

ヴィラン育成ゲーム   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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入試

 雄英の入試は2日に別れており、実技試験が初日に、座学の筆記テストが2日目となっていた

 

 普通逆だと思うのだが雄英ではこれが例年通りらしい

 

 雄英の正門を通り抜けると正面からはHに見える本校舎があり、それを通り抜け試験の概要の説明がある会場がある

 

「出久君緊張してるの?」

 

「ぎゃ、逆に緊張しないのアメさんは?」

 

「うーん、平気かな~」

 

「やっぱり凄いねアメさんは!」

 

「どけ! デカ女、デク!」

 

「かっちゃん! お、お互いに頑張ろうね!」

 

「……」

 

「無視されちゃったね」

 

「……かっちゃんとはヘドロ事件から絡まれなくなったんだよね……」

 

「変に突っかかれるよりはいいんじゃない? 出久君的には」

 

「その、逆になんか不気味で……」

 

「あらそう。……お? おーい日程」

 

「あ、アメ姉!」

 

「わわ、美人さんだ」

 

「どもども君が緑谷出久君だね。姉から聞いているよ! 私の名前は地母日程! 東京に住んでいたアメ姉の妹だよ」

 

「そ、そうなんですか……その、似ていませんね」

 

「姉妹だし父親と母親として一緒なんだけどね。なんか似てないんだよね。個性はほぼ同じだけど」

 

「アメ姉が【アメリカ】でしょ? 私は【日本】なんだ」

 

「へ、へぇ……」

 

「緑谷君の個性は何かな?」

 

「僕の個性は」

 

「おっと情報収集しようとしないの日程、一応この場ではライバルでしょ」

 

「あちゃ、バレた。じゃあね緑谷君、アメ姉、全員合格して次は校舎内で会おうぜ!」

 

「日程頑張りなよ」

 

「た、互いに頑張りましょう!」

 

 日程は駆け足で会場に向かっていった

 

「……明るい妹さんでしたね」

 

「たま~に連絡取ってたから夏休み以来かな会うのは」

 

「でも姉妹で別ベクトルの美人なのは凄いね」

 

「む! 出久君は私がいるでしょ! 焼きもち焼いちゃうぞ!」

 

「わわ、ご、ごめん!」

 

「うん、許す! ふふ、少しは落ち着いたかな?」

 

「あれ? 本当だ。震えが取れた」

 

「大丈夫、普段通りにしていたら必ず出久君は合格できるからね……じゃあ行こうか」

 

「うん!」

 

 

 

 

 

 

 

 会場に到着するとコンサートホールの様になっており、受験番号は中学ごとに決まっているらしく出久君と連番になっていた

 

 なので私、爆豪、出久君の順に席に座る

 

 10数分後に指定の時間となり、プレゼントマイクというヒーローが壇上にあがり、概要の説明が始まった

 

 試験内容は10分間の模擬市街地演習、持ち物の持ち込みは自由、説明後に会場に移動して開始と言われた

 

 会場はA~Gの7会場があり、私達はバラバラの試験会場になっていた

 

「同校同士で協力させないってことだね」

 

「ちっ! てめえらを潰せねぇじゃねえか」

 

 仮想ヴィランの説明が始まる

 

 1ポイント仮想ヴィラン ヴィクトリー

 

 小型で素早いが攻撃力や防御力は低い

 

 2ポイント仮想ヴィラン ヴェネター

 

 ヴィクトリーより硬いがのろい

 

 攻撃力も低い

 

 3ポイント仮想ヴィラン インベリアル

 

 ミサイルを放って攻撃してきてヴェネター並みに硬い

 

 ミサイルは非殺傷だが爆音と光で体が萎縮して時間ロスに注意とのこと

 

 これらを撃破または行動不能にするとポイントが入り、そのポイントが高ければ試験に合格出きるらしい

 

「それだけじゃないぜリスナー達! ページには仮想ヴィランはもう一種類いる筈だ! コイツはお邪魔ヴィラン。0ポイントで点数にはならねぇ! あと撃破の時にアンチヒーロー的な行動はナッシングだぜ!」

 

「さて、俺からは以上だ! 最後に我が校の校訓をリスナーへプレゼントして終わりにしよう。かのナポレオンボナパルトはこう言った! 真の英雄とは人生の不幸を乗り越えていく者と!」

 

「Plus Ultra(プルス ウルトラ)! 更に向こうへ! それでは良い受難を」

 

 

 

 

 

 

「広っ! 町じゃん」

 

 試験会場はビル郡の町が広がっていた

 

「こんなのが7つもあるとか、そりゃ移動がバス使わないといけないわけだ。バスも全自動で運転だったな……流石雄英」

 

 周りを見ると様々な個性の子がいる

 

 両手が回転している子とかキノコっぽい子、電気をバチバチさせている子、金平糖を大量摂取している猛者までいる

 

「へい、そこの男子! 何故に金平糖?」

 

「ん? なんだ?」

 

「いや、金平糖を大量摂取してたら気になってね」

 

「んー、お前の個性を教えてくれたら教えてやるよ!」

 

「私の個性は『スタート』」

 

「へ?」

 

『どうした! 実戦じゃカウントダウンなんかないんだぜ! 走れ走れ!!』

 

「うお、やべ!」

 

「ごめんねなんか」

 

「いや、俺もわりーな!」

 

 走りながら謝り、試験に集中する

 

「エンジン!」

 

 エンジンを点火し、勢いよく走り出す

 

『敵ハイジョ!』

 

「はいバーン」

 

 指をピストルにして射撃すると1ポイントヴィランはそれだけで壊れる

 

「うはー、脆すぎでしょ……あ、でも射撃は危ないか……なら」

 

 レーダーを増設、空を飛びながら腹部に誘導爆弾を作り、空から人がいない場所を確認しながら爆撃を行う

 

 勿論爆弾は模擬弾かつ粘着弾であり当たっても怪我する恐れはない

 

「ふふーん♪ ふふふん♪」

 

 機械類の熱に反応するタイプの誘導弾なので8割くらいの確率で命中していく

 

「まぁ第二次大戦時のASM-N-2 BATだと性能が低すぎるから戦後タイプのだけど……まぁバレないでしょ」

 

 数分爆撃を続けているとガシャンガシャンと音がしたので、その方向を見ると巨大ロボットが会場に乱入してきた

 

「あれが0ポイントヴィランか……」

 

 

 

 

 

 

 圧倒的驚異が現れた時に人は本質が現れる

 

「今年は豊作だな。3名も0ポイントを破壊するとはな」

 

 利の無い行為……自己犠牲の精神こそヒーローの本質だ

 

「地母アメ、地母日程……緑谷出久か。良いじゃないか彼ら」

 

「緑谷出久は純粋な肉体で、地母日程は砲撃で、地母アメは……」

 

 

 

 

 

 

 

「良いじゃん巨大ロボット! 絵になる!」

 

 エンジンをフルスロットル

 

 馬力を上げて突っ込む

 

「巨大兵器は物量で破壊するのが最高だよね!」

 

 ガシャンガシャンガシャンガシャン

 

 全身から大砲を生やしまくり

 

「105mm15連榴弾を食らえば」

 

 ドドドドドドドドドドン

 

 全身から白い蒸気があふれでる

 

 砲弾は巨大ロボットに全弾命中し、ロボットはグラリと姿勢を崩す

 

「さて、トドメだ!」

 

 右手を戦艦の主砲に変換し、落下しながらパンチを繰り出した

 

「16インチパーンチ!」

 

 ドゴ──ーン

 

 戦艦の主砲という超質量に押し潰され、串刺しにされたロボットは大爆発を起こして壊れていった

 

『終了────!』

 

 試験はこうして終わりを告げた

 

 

 

 

 モニターの前でヒーロー科の先生が集まり採点を行う

 

「さて、総評をしようか」

 

「地母て苗字の2人は姉妹か何かか?」

 

「家の都合で別々に住んでますが姉妹の様ですね」

 

「姿が全然違うわね」

 

「個性の影響だろうな」

 

「個性【アメリカ】と個性【日本】か」

 

「アメリカンの子は空中から爆撃してポイントを大量確保、方や大和撫子は腕を大砲にしてバンバン壊してたからな」

 

「そして緑谷出久を入れた3名がお邪魔ヴィランを殴り飛ばしたと」

 

「お邪魔ヴィランを倒せばレスキューポイントを50で、緑谷君は動けない女子を助けたことも加味して60ポイント」

 

「それで良いでしょう。他には爆発しまくっていたレスキューポイント0の少年も居たね」

 

「今年は豊作ですね」

 

「レスキューポイントの付与が終わりましたので総合点数出ます」

 

 1位 地母アメ 125ポイント

 2位 地母日程 120ポイント

 3位 緑谷出久 110ポイント

 4位 爆豪勝己 77ポイント

 5位 切島鋭児郞 74ポイント

 6位 塩崎茨  68ポイント

 ・

 ・

 ・

 

「100ポイント超えたの数年ぶりじゃないですか?」

 

「だな、ここ数年居なかったが、今年は3人も出てくるとは」

 

「さて、組分けだが、地母姉妹は別々に分ける」

 

「地母アメがA組、地母日程がB組だな」

 

「後は個性が被っている切島君と鉄哲君も分けましょうか」

 

「あとは順位順で2人ずつABに振り分けていきましょう」

 

「推薦入学組の轟君と飯田君がA組、骨抜君と取蔭さんがB組ね」

 

「相澤先生のA組は何人除籍無しで行けますかね?」

 

「去年は全員除籍したからなぁ」

 

「まぁ全員復学させているけど」

 

「自身が特別だと思っている奴や自身の命を軽く見る奴はヒーローに向いてないですから。そういうのを補正するのにはショックを与えるのが一番です。自分だけではどうしようもない理不尽を押し付けるのがね」

 

「相変わらずスパルタだぜ! イェイ!」

 

「ただ今年からオールマイトがA組の副担人を担い、ヒーロー基礎学を担当してもらう。事前に皆には告知したけどオールマイトの弱体化は隠さなければならない事実だ。もう数年したらオールマイトは引退しなければならない。今在籍中の生徒を含めて次世代のオールマイトの育成を成せるように頑張ってほしい」

 

「「「はい!」」」

 

「オールマイト何か一言」

 

「では、新米教師として力不足な部分は多々あると思いますが皆さんの力を借りながら、私の意思を継げる後継者の育成を進めていきます。よろしくお願いします」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「アメ、雄英から手紙来てるよ」

 

「ありがとう鳳翔さん……開くね」

 

 手紙を破くと映像機器が入っており、スイッチを押す

 

『やぁ! ネズミなのか犬なのか熊なのか……かくしてその正体は校長さ!』

 

『筆記テスト満点、実技も70ポイントと圧倒的だったね。ただ実技はそれだけを見ていた訳じゃないんだ。人助けした人間を排斥しないようにヒーローらしく振る舞った受験者や人助けをした受験生にはレスキューポイントが付与される』

 

『Plus Ultra、君は他の受験生より更に向こうに踏み出していた! その向上心と困難な敵に立ち向かった勇気、類いまれなる実力からレスキューポイントを50ポイント付与する』

 

『主席入学おめでとう! 地母アメさん!』

 

 すぐに出久君に連絡をする

 

 出久君も合格していたらしく、私から何か言われるまで待っていたらしい

 

「じゃあ高校でもよろしくね! 出久君!」

 

『よ、よろしくアメさん!』

 

 こうして私達の雄英生活が始まるのだった

 

 

 

 

 

 

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