とある廃ビルのバーにて地母は死柄木から愚痴を言われていた
「3年で5人集めるって言ったよな? お前は無能か? 集められたのは個性が未熟な一般人のガキに老人2人、ここは介護施設でも特別学級でもねーんだぞ」
「ナチチ、面目もない……」
「死柄木弔、しかし地母ドイが集めた人材は皆高い能力が有ります。しかも彼女は派遣、ここはどうか穏便に」
「だが、目標を達成できなかった部下に対してのお仕置きは必要だよなぁ」
ニヤニヤしながら死柄木は言ってくる
コイツは私にお仕置きがしたいだけだろ
するとヴィザが止めに入った
「死柄木お止めなさい、確かに目標人数は足りていませんが、無名無実績のヴィラン組織に入ろうとする犯罪者の方が稀です。私自身君の後ろにいるボスが居なければこんな組織に参加しようとは思っていませんよ」
漏瑚も続けて言う
「そうじゃな死柄木、儂らは今はお前さんではなく後ろを見ている。地母を攻めるのではなく己の組織の無力さをまずはなんとかしろ」
「……ちっ! 老人どもが」
ドサッとソファーに腰を掛ける死柄木は首もとを引っ掻きなが今後の事を考える
「組織名はヴィラン連合で良いな」
「ネーミングセンスゼロですね死柄木さん」
「あん! マキマ、何か代案があるのか?」
「いや、暁とか幻影旅団とか漫画の悪役みたいな格好いいのが良いです」
「うるさい、俺がリーダーだ。決定権は俺にある」
「代案求めておいて何も決めさせてもらえないんですが!」
「でもヴィラン連合って酷すぎませんか?」
「マキマ、死柄木がリーダーなんだから決定には従おうか」
「いや、地母さんがリーダーやってくださいよ。癇癪持ちのムード×の子供大人にリーダーやらせないでくださいよ」
「……ちっ、組織として何をすれば良いんだよ先生」
先生と呼ばれたオール・フォー・ワンは死柄木によい情報を与える
『そうだね。まずは君達の存在感を世間に見せなければならないね。となるとド派手でインパクトのあるのが好ましい。例えばヒーローの卵の雄英高校を襲撃するとかね』
「オールマイトの母校を襲撃か……平和ボケした連中を刺激できてヒーローの権威を傷つけられる……一石二鳥って訳か」
『幸い今年の雄英には複数人僕の友人や関係者が在籍するから襲撃に伴う事前情報はやりやすいんじゃないかな』
そこに殻木ことドクターが会話に追加する
『死柄木、こちらもそこそこ良い脳無が完成した。もし良ければ使うと良い』
「ドクター太っ腹じゃねぇか」
『じゃが襲撃は今年度の先生方が出てから決めるんだよ』
「新聞やネットで発表されますからね」
「ドクター、どんな脳無だ」
「そもそも脳無とはなんですか? 老人の我々にも説明してもらえますかね」
『人の死骸に薬物と個性を投入することで廃人の様にした意思なく動くのが通常脳無じゃ。指示を聞き、それに沿った行動しかできんが、目的を忠実に遂行するために体が半壊しようと動き続けるじゃろうな』
『あと今回の脳無は【超回復】、【ショック吸収】オールマイトに匹敵する【パワー】を備えた実験体じゃな』
「実験体かよ。正規品を寄越せよ」
『正規品は調整が難しいんじゃよ』
『死柄木弔、ドクターを困らせてはいけないよ』
「オール・フォー・ワン、儂らも動いた方が良いか?」
『今後は僕の名前を呼んではいけないよ漏瑚、ヴィザ……今は死柄木弔の先生でしかないから先生と呼んでくれよ』
「まぁ儂ら達もあんたからしたら小僧かもしれんが」
「むず痒いですなぁ。この歳でお医者さん以外を先生と呼ぶのは」
『堪えてくれ』
「では先生、儂らはどうする?」
『まずは弔の成長を見たいから若者に任せてみてはいかがかな?』
「うちのリーダーがどれだけやれるか見極めるか」
「マキマ、ドイの2人は強制参加だ。老人達の力は借りねぇ」
「作戦は?」
マキマが死柄木に真剣な顔で聞く
死柄木は首をかきむしりながら
「先生の内通者を使う。俺らは雄英の内部構造をしらねぇし、カリキュラムもわからねぇ……そこら辺わからないと作戦を立てようがねーが、どうせやるなら派手にやろうぜ。ヒーローに抑圧されたヴィラン以下のチンピラ達が裏路地にはゴロゴロしているだろ。金や恐喝して従わせろ。黒霧お前も働け」
「死柄木弔のご命令と有れば」
「ククク、面白い事になるぞ……盛大にやろうぜぇヒーローの社会を粉々に砕いてやるよ」
チンピラ達をなんとか70名近く集めたが、なぜかマキマが異様なカリスマを発揮して親衛隊みたいなのができていた
「マキマ、カリスマヤバイね……ナチチ」
「からかわないでくださいよ地母さん。黙ってジッと見ていたら勝手に勘違いしていくんですから」
「というか死柄木がリーダーなのになんかマキマがリーダーって勘違いされてない?」
「あ、それ思いました。でも死柄木がリーダーと思われるよりは私の方が皆なぜか安心するんですよね」
「不思議だね」
「不思議ですね」
「キタキタキタ! 俺はついてるぜ」
「どうした? 死柄木?」
オールマイトが雄英高校の教師をやることがニュースになっていた
興奮した死柄木が新聞をぐちゃぐちゃにした後【崩壊】させて塵にしていた
まだ私読んで無いのに……
「作戦を変更だ。オールマイトをここで殺す! オールマイトのパワーに匹敵する脳無を使えば殺れる!」
「そんな簡単にいけるか? ナチチ」
「やるんだよ地母、爺どもは見てろ。オールマイトを殺して組織を宣伝してきてやるよ! ……黒霧、チンピラどもに言ってこい。俺達の目的はオールマイトの抹殺だとよ!」
「はっ!」
「しかし、そんな簡単に平和の象徴は殺れませんよ」
「じゃな。死柄木程度で殺せるなら儂らが殺しておるわ」
麻雀を漏瑚、ヴィザ、マキマ、ドイがやりながら話す
「ナチチ、それポン……そりゃそうだ。行き当たりばったりの死柄木の作戦で殺せればわけないよ」
「ただ先生でしたっけ? 私達の裏ボスさんはオールマイトは弱っているって言ってますが……本当なのですか?」
「本当じゃろうな」
「本当でしょう」
「事実だよマキマ」
「ええ? そんな周知の事実みたいに言われてもニュースとかだと今なお正義のヒーローオールマイトは衰え知らずと出ていますが?」
「先生ことオール・フォー・ワンが裏で力を振るえなくなった激戦をやったんだ。ノーダメージで先生には勝てんよ。オールマイトも相応のダメージを受けていたハズじゃて」
「リーチです。そうですなぁ……はてさてどこまで上手くいくやら……」
「チンピラどもはどうなろうと別にどうでもいいんよ。マキマは幹部候補だし、私は派遣だから逮捕されないことを優先的に動くよ」
「それが良いでしょう」
「おい、ヴィザ絶対3面待ちじゃぞ捨て牌的に! 誰か鳴け、鳴いて一発消せ」
「ナチチ、私はベタ降りっと」
「おやおや、私の勝ちですかな?」
「あ、その白ロンです。8000」
「ヴィザ油断したねぇ」
「リーチして勝利宣言からの振り込むのはダサいな」
「むむむ……」
こんなことをしながら雄英襲撃計画は進むのだった
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