※この作品はR-18です。

ヴィラン育成ゲーム   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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USJ後編

「来る途中で飯田少年とすれ違って、何が起きているかあらましを聞いた」

 

「全く己に腹が立つ。子供達がどれだけ怖かったか、後輩らがどれだけ頑張ったか」

 

「もう大丈夫! 私が来た」

 

「「「オールマイト!!」」」

 

 死柄木はニヤリと笑う

 

「待っていたよヒーロー、社会のごみめ……マキマ立てるか」

 

「問題ありません弔、適当な雑魚にダメージを押し付けました」

 

 マキマの足元に全身をビクビクと震わせたチンピラが転がる

 

「事前に契約しておいて良かった。ただ弔、私は残基は残り4なので注意してください」

 

「わかったよ」

 

 死柄木とマキマが喋っている間にチンピラ達はオールマイトに制圧される

 

「悠長にお喋りとは緊張感が足りないんじゃないか? ヴィラン達よ。初犯とはいえ覚悟しろよ」

 

 オールマイトの腕にはボロボロの相澤を抱えていた

 

「イレイザーヘッド? レーベンスボルンはどうした?」

 

「いっつぅ……弔ごめん、一発ぶん殴られてイレイザーを奪還された」

 

「そうか……まぁ結局はチンピラどもは役に立たないか」

 

「カロライナ!!」

 

「行け脳無」

 

「スマッシュ!!」

 

 死柄木を殴ろうとしたオールマイトの前に脳無が立ち塞がる

 

 脳無はオールマイトの攻撃に絶え、反撃する

 

「シット! 効いてないのか!」

 

「無駄だよオールマイト。コイツは【ショック吸収】だからな。ゆっくりと肉をえぐるとかしないとダメージは与えられない。まぁそれをさせてくれるかは別として」

 

「わざわざサンキュー! そう言うことならやりやすい!」

 

 オールマイトはバックドロップで脳無を地面に突き刺す

 

「かかったねぇオールマイト」

 

 しかし、地面に突き刺した脳無は黒霧のゲートにより上半身を別の場所から出しオールマイトの腹部に指をめり込ませていた

 

「あ痛!」

 

 オールマイトが痛みに声を出す

 

「オールマイトを捕まえるのが脳無の役目、拘束したオールマイトを私のワープゲートで肉体を切断するのが私の役目! 次元を切断すれば超人のあなたでも死ぬでしょう」

 

「お、オールマイト!!」

 

 黒霧がトドメに動いた瞬間に緑谷がオールマイトを助けるため脳無に飛びかかる

 

 それを地母ドイことレーベンスボルンが割って入る

 

「どけぇぇえ!!」

 

「退かない!」

 

「ワン・フォー・オール・フルカウル! 25%デトロイトスマーシュ!!」

 

「装甲化100mm!」

 

 緑谷の攻撃は装甲化したドイによって阻まれる

 

「防がれた!?」

 

「痛いねぇ。ヒビが入ったぞ。下手な対戦車砲並みの攻撃じゃないか! お返しかは?」

 

 バンとドイの後頭部が爆発した

 

「邪魔だ退け!」

 

 空中から飛んできた爆豪による爆発である

 

「かっちゃん!」

 

「オールマイトをはなせぇぇぇ!!」

 

 死柄木が黒霧に爆豪迎撃に命令する

 

「黒霧!」

 

「やらせはしません!」

 

「はん!」

 

 爆豪は体をひねりながら黒霧の攻撃を回避し、黒霧が実体化している部分に手を当てる

 

「全身が攻撃無効化のモヤだったら危ないってセリフは出てこないもんな! モヤ野郎!」

 

 ヴィラン達の意識が爆豪に集まった瞬間に轟の氷結で脳無が凍らせる

 

 脳無の手が緩んだ瞬間にオールマイトは脱出する

 

「黒霧は攻略され、脳無の拘束もやり直し、しかも強個性の子供達が集まってきたか……これはピンチって奴か?」

 

「どうでしょう弔、私もレーベンもまだまだやれますが」

 

「だな……なぁオールマイト俺は怒っているんだよ」

 

 死柄木はヒーローがヴィランに振るう暴力も同じ暴力なのに何が違うか演説を始めるが、オールマイトに

 

「暴力を正当化して楽しみたいだけだろ。嘘つきめ」

 

 と看破されてしまう

 

 時間稼ぎをしている間に脳無の再生が終わり、脳無も戦線に復帰する

 

「脳無やれ!」

 

「やらせはせん!」

 

 脳無とオールマイトのインファイトが始まり、両者の拳圧により暴風が発生して近づけないなか、約1分でオールマイトが脳無のラッシュに競り勝ち

 

「ヒーローは常にピンチをぶち壊していくもの! ヴィランよ! こんな言葉を知っているか!?」

 

「Plus Ultra……更に向こうへ!」

 

 オールマイトの渾身の一撃により会場のドームの外を吹き飛ばし場外へと脳無は消えていった

 

「……死柄木、今回は失敗だ。ヒーローがもう1分で到着する」

 

「ちっ! オールマイトが衰えているって話しはデマかよ」

 

「いや、衰えたさ。全盛期なら5発で片付くのに300発もかかった」

 

「……チートめ……黒霧、いつまで寝てやがる。さっさと俺達を飛ばせ」

 

「しかし」

 

「おっと動くな。個性を発動させようとしたら爆発「バン」ぐお!?」

 

「「爆豪」」

 

「かっちゃん!」

 

「咄嗟に急所は外れたか」

 

 拳銃を構えたドイが発砲し、爆豪の脇腹をかする

 

 拘束が解けた瞬間に黒霧がワープし、死柄木、マキマ、ドイを含め脱出する

 

「今回は失敗だった……次は殺すぞ、オールマイト」

 

 死柄木はそう言い残して去っていった

 

 

 

 

 

 

「かはっ、はぁはぁはぁ……あれがナンバー1ヒーローオールマイトの迫力って奴か、気圧された」

 

「とりあえず主要メンバー全員無事に脱出できただけ良しとしましょう」

 

「ガキも強かった……話が違うぞ先生、オールマイトは弱ってなかった」

 

 テレビ越しにオール・フォー・ワンが彼らに話す

 

『違わないよ』

 

『ただ見通しが甘すぎただけだ』

 

 そこに殻木ことドクターも話す

 

『うむ、なめすぎじゃわい、ヴィラン連合というチープな名前で良かったわい。ところでワシと先生の合作の脳無はどこじゃ?』

 

「オールマイトに吹き飛ばされて回収できませんでした」

 

『せっかく対オールマイトにチューニングしたのに残念じゃわい』

 

『まぁ仕方がないさドクター……悔やんでも仕方がないよ死柄木弔、今回の事を糧にするんだ。精鋭を集めよう。次の行動に向けてね』

 

『我々は自由に動けない。だから君のようなシンボルが必要なんだ。次世代の悪の象徴がね。学べ弔、仲間と共に』

 

 

 

 

 

 

 

 警察がすぐに駆けつけて事情聴取が行われた

 

 捕まったヴィランは71名で、うち1名が死亡していた

 

 死因は内臓破裂によるものだった

 

 一方ヒーローサイドも全員が無事とはいかなかった

 

 一番の重傷は芦戸さんで脳震盪で気絶

 

 上鳴君と耳郎さんもヴィラン相手に苦戦して全身打撲で奇跡的に骨は折れなかったが、先生方が数分遅れていたら危なかった

 

 相澤先生も右手を骨折していたがリカバリーガールの治癒で復帰可能だそうだ

 

 僕は結局何もできなかった

 

 オールマイトを助けることもできなかったし、傍観者だった

 

 力が足りない

 

 オールマイトは弱っている

 

 後継者の僕がしっかりしないでどうする!! 

 

 警察の事情聴取が終わってすぐにオールマイトのいる保健室に駆けつけた

 

「オールマイト!!」

 

「大丈夫だ緑谷少年……多分だがまた活動限界が短くなった」

 

「オールマイト……」

 

「失礼するよ」

 

「おお、塚内君」

 

「お、オールマイト姿が……」

 

 オールマイトは骸骨みたいなガリガリの姿を晒していた

 

「大丈夫だ塚内君は僕の友人で警察の中で一番信用できる存在だからね」

 

「なんだ? その紹介は」

 

 その後塚内警部を交えて話し合いをしたが、オールマイトは言ってくれた

 

「これ程早くヴィランと対峙して生き残った1年生は居ただろうか? 本物の恐怖を乗り越えた彼ら、彼女らは強くなる……1-Aの皆は強いヒーローに成れる。私はそう確信している」

 

 そう……言ってくれた……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 警察と雄英のヒーローの先生達を交えた捜査報告会が行われていた

 

「まず主犯各の逃走した4名、弔と呼ばれていた男、黒霧、レーベンスボルン、マキマですが、本名波旬マキマ以外は身元の判明はできませんでした。3名は無国籍かつ偽名でしょう。唯一本名を言っていたマキマも3年前の但野村無差別放火殺人の容疑者として行方を追っていましたが……」

 

「前科ありのヤベー奴と【ワープゲート】という強力な個性、弔は個性がわからず、レーベンというヴィランも複合個性以外わからない……と」

 

「生命の泉ねぇ」

 

「他の逮捕した70名と死亡した1名のヴィランはそこらの路地裏にいるような小物達でした」

 

「最もらしい稚拙な暴論、自身の所有物を自慢する……ここから見えてくる弔という男の人物像は……幼児的万能感が抜けきらない子供大人か」

 

「それを補佐する3名のヴィランも厄介です。レーベンという女のヴィランはパワータイプではないとはいえ相澤先生に個性を使わないで完勝、素の力が常人の5倍はあるかと」

 

「相澤先生、流石に常人の5倍は言いすぎでは?」

 

「コンクリートを素の力で陥没させるのが5倍で済みますかね。俺は甘く見積もって5倍なんですよ。ただパワーより厄介なのは」

 

「……学習能力の高さかい?」

 

「ええ、校長ならできるでしょうが、俺の捕縛布の操作は一朝一夕でできるものではありません。それを一瞬で学習した頭脳はヴィランとして厄介過ぎます」

 

「そしてマキマ……個性【悪魔】悪魔っぽいことができる個性ですが確認できるだけでしっぽを生やしての攻撃、槍を創る、手をこすり合わせることでの遠距離攻撃、そして契約を強制的に結ぶ……どれも単体でも厄介なのに複合的個性ね」

 

「逮捕したヴィラン達から弔がリーダーとわかっていましたが、リーダーよりもカリスマがあるマキマも危険ですね。片方を潰してもヴィラン連合は壊滅しないでしょう」

 

「実に歪な組織だね……ヴィラン連合、まさに寄せ集めだ」

 

「しかし、幹部連中の能力は高い……雄英に潜入して犯罪犯して脱出できるヴィランなんて過去に類を見ない」

 

「不幸中の幸いか死者や治癒不可能の重傷者がヒーロー側で出なかったことだね」

 

「目的もオールマイトの殺害だとわかりましたし、オールマイトの弱体化も半信半疑ながら誰かから情報を聞いていたようでしたね」

 

「裏に誰かいるのか?」

 

「ヴィラン連合を全国指名手配を行い、捜査を行うことに致します」

 

「頼んだよ塚内警部、警察あってのヒーローだからね」

 

「全力を尽くします」

 

 

 

 

 

 

 

 

 地母アメの家にて地母アメと地母日程の2人と今回の雄英襲撃犯である地母ドイが電話で今回の結果報告会を行っていた

 

『今回は様子見と宣戦布告、あとパパ達が恐れるオールマイトがどんなもんなのかって事だけど……オールマイトはレベチだね。他のヒーローはイレイザーヘッドみたいな技重視のヒーローならなんとかなるけど、個性が強力なヒーローは辛いかなって感じ』

 

『13号対私だった場合は殺られていた可能性も十分にあった。相性次第でプロヒーローでも完封できることがわかったのは大きいかな?』

 

「死者ゼロなのはありがたいわ。まだ私達学校生活したいし」

 

『日程はヒーロー科どうなのよ? 襲撃受けてないクラスだけど』

 

「大騒ぎ、襲撃を受けなくて安堵ってのと注目がA組に集まって少し僻みがあるのに2分してるかな?」

 

『あー、そんな感じね……いやー誰かさんが除籍されてなかったら全力で姉妹喧嘩したかったのにな~』

 

「それはごめんって」

 

「まぁでも私達の情報が役だった様で良かったわ」

 

『正直地図は助かった。雄英の職員室に死柄木と黒霧がカリキュラム盗んだり、USJだっけ? そこの施設がわかったから人員の配置もできたし……もっともうちのリーダーがへっぽこで生かせなかったけど』

 

「あはは、それで今後そっちはどう動くの? 何が欲しい?」

 

『ヒーローと生徒達の個性情報、3学年分。ヒーロー科だけで良いから』

 

「結構時間かかるよ」

 

「あー、でも雄英体育祭があるから過去の映像やライバルを調べるって体でいけるね」

 

『一応こっち側の情報もあげるよ。メモできる?』

 

「オッケー」

 

『死柄木弔、個性【崩壊】5指で同時に触れた物を塵に分解して壊す個性……皮膚を再生し続ければ私らには効きにくい個性だね。部位破壊で10秒、全身だと1分かかる』

 

『波旬マキマ、個性【悪魔】翼を出して空を飛べる、しっぽを出して毒を打ち込むことができる、追尾槍を生み出すことができる、手をすり合わせることで相手を遠距離から攻撃できる、両手で触れた相手の寿命を抜き取ることで武器にすることができる、対価に応じた契約を結ぶことができる』

 

「凄い個性だね」

 

『元々契約を結ぶだけの個性だったけど、私がチンピラとかをボコってマキマが契約を結ばさせて複数の個性と性質を奪った。オール・フォー・ワンに匹敵する可能性を持っているのに心が小市民だからなぁ。野心も無いし、ヴィラン連合にいる理由も私や死柄木、他メンバーとの居心地が良いからだし』

 

「なんか強いのに残念だね」

 

『後は漏瑚、【火山】火を操ったり生み出したりマグマを生み出す個性なんだけど、歳いってるから長時間個性を使うと腰に来るっぽい』

 

『で、問題のヴィザ翁……個性【星の杖】複数の剣を生み出して操る……剣術の腕も戦闘経験もレベチ、オールマイト以外には普通に勝てるんじゃないかな? って思わせるくらい強い』

 

「そんな化け物がいたんだね」

 

「パパが創ってる超人素体のアイドルハイエンド……東方シリーズなら勝てるかな?」

 

『どうだろうね……とりあえずこっちのメンバーはあと黒霧くらいだね。こっちは当面は組織の増員に時間を当てるから』

 

「おけ、こっちは体育祭に全力出すわ」

 

「次の行動が決まったら情報頼むわ」

 

『了解』

 

 こうしてUSJ事件は終わるのだった

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