※この作品はR-18です。

ヴィラン育成ゲーム   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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雄英体育祭 前編

「聞いたかアメ、1-Aがヴィランによって襲撃受けたってよ」

 

「聞いた聞いた。除籍処分されてなかったら私も被害を受けていたと考えると良かったのか悪かったのか……」

 

「ん? なんで良かったに繋がるんだ?」

 

「ヒーローの卵だよ? 現場出る前に本物の命の危機に直面して動ければそれだけ経験値が得れる。現場に出てから遭遇するのと、学生のうちに経験するのとでは雲泥の差があるとは思わない?」

 

「あー、なるほどそう言う考え方もあるのか」

 

 C組の面々とは仲良くなり、放課後体育祭に向けて鍛えるのを手伝ったり、勉強を教えたりする地母アメだったが、特にヒーローへの憧れが強い心操人使には気にかけていた

 

「なんで走り込みなんだよ」

 

「個性云々の前に基礎体力不足だよ心操君は、返事した相手を任意で洗脳状態にして無力化できる個性なのに、それ一芸だけじゃヒーローはやっていけないぞ!」

 

「ちくしょう……うぇ」

 

 ゲロを吐きながらも必死で走り続ける

 

 もやしだった中学1年の時の出久君並みの貧弱ボディではもし個性が破られた時に近接戦なんて全くできないからなぁ

 

「ところで心操君はなんでヒーローを目指すの?」

 

「……皆からヴィラン向きとか犯罪のやり放題とか言われる【洗脳】の個性だが……こんな個性だからこそ正義の為に、皆の為にヒーローを目指してぇんだ。駄目か?」

 

「いや、立派だよ。本気で目指す目をしている。そこらの有象無象の半信半疑で頑張るって中途半端な目じゃない。信念がある。だから私は応援したくなる」

 

(まぁ本来なら敵を育てるような行為だけどねぇ)

 

「まぁ私も復学がかかってるからライバルだけどね!」

 

「はぁはぁ……おう」

 

 

 

 

 

 

 

 雄英体育祭……オリンピックに代わり日本を代表するビッグイベントの1つであり、3学年ごとに会場が別れ1会場でも15万人前後の人が集まる

 

 そして注目なのが多数のヒーローが自身の手足となる優秀な部下を求めスカウトの為に観戦するってことだ

 

 資格習得後はプレは事務所に入り、サイドキック入りが現在のプロヒーローでは定石であると言われるほど大切であり、プロに見込まれればそれだけで将来の選択肢の幅が広がる

 

 まぁ潜入調査をしている身ではあるが、ヒーローを目指すことをパパから許されている為、雄英卒業後は幻想郷に帰るも良し、こっちでヒーローやるも良しだし

 

 できれば出久君と同じヒーロー事務所で働いて、夫婦ヒーローをしたいものである

 

 

 

 

 

 少し時間は遡り、雄英体育祭2週間前……ヴィラン襲撃後の臨時休校を挟んだ次の日の放課後

 

 1-Aの前に人だかりができていた

 

 皆ヴィランを撃退した1-Aを注目しているのだ

 

 爆豪がどけモブどもと突っかかり、その場にいた心操が言葉遣いがなってないなヒーロー科と煽る

 

 そのまま

 

「体育祭のリザルトによってはヒーロー科への編入も検討してくれるんだって、その逆もまたしかりらしいよ」

 

「敵情視察? 少なくとも普通科は調子乗ってると足元ごっそり掬っちゃうぞって宣戦布告のつもりだけど?」

 

 そこにB組の鉄哲が更に突っかかりカオスになる

 

 私はボソッと

 

「私が一位だ」

 

 と呟いて人混みから離れるのだった

 

 

 

 

 

 

 東京から毎日通うのは大変ということで入学してから一緒に住んでいる地母日程と種目について協議する

 

「まず体育祭はメイン種目で予選ステージ、本選ステージ、決勝ステージがあるのはわかるよね」

 

「ええ、決勝は例年通りなら1対1のトーナメントのガチバトルでしょ?」

 

「そう。で、私は復学しないといけないから全力で1位を目指すけど日程は?」

 

「私は強い奴と戦えればそれで良いかな。あ、アメ姉と全力で戦いたいかも」

 

「OK、それじゃあ決勝まで共同戦線組まない?」

 

「良いねぇ……B組の物間っていう男子が何か企んでいるっぽいけど私達が組んだ方が楽しそうだもんねニッヒヒ」

 

「連携は大丈夫でしょ? どんな競技をやると思う?」

 

「過去20年遡ったけど今年は棒引き、障害物競走、騎馬戦、棒倒し、追いかけ玉入れ、宅配物走の5種目のどれかだね」

 

「予選は人数を落とすことを重要視すると思うから棒引きや棒倒し、騎馬戦みたいなチーム戦は行わないでしょうね」

 

「となると障害物競走、追いかけ玉入れ、宅配物走のどれか?」

 

「……あ、そういえばサポート科が仮想ヴィランロボットの巨大な奴を増産してるって話があったような」

 

「日程、それが本当なら障害物競走が一番可能性が高いんじゃない?」

 

「障害物競走は例年定番だからどこかの学年ではやるじゃん。1年ステージの確証は無いよ?」

 

「3年生はふるい落とすならもっと派手なことをやると思うし、今年はヴィラン襲撃で1年の注目度が高いからこっちに合わせてくるかなって思ったけど」

 

「確証が欲しいなぁ……職員室から情報抜き取る?」

 

「ヴィランの侵入で難しくなってるから無理でしょ。死柄木と黒霧が職員室侵入に手引きした時監視カメラジャミングしたの前回はバレなかったけど、次バレない保証は無いし」

 

「山張らずに全競技で対応可能にするしかないんじゃない?」

 

「となると全員の個性を知る必要があるかな? 日程のB組と私のC組はわかるけど他はわからないからなぁ」

 

「経験を積んだA組の情報が少ないのが辛いなぁ」

 

「あんたの彼氏の緑谷経由で聞けないの?」

 

「出久君そう言うの教えてくれないよ。フェアプレー精神で行くと思うし」

 

「使えるものは全部使った方が良いのにねぇ」

 

「まぁヒーロー科だしね……」

 

 

 

 

 

 

 

 2週間の準備期間が終わりいよいよ雄英体育祭が始まる

 

『雄英体育祭!! ヒーローの卵達が割れこそはとしのぎを削る年に1度の大バトル!! どうせテメーらあれだろ! コイツらだろ! ヴィランの襲撃を受けたにも拘わらず鋼の精神力で乗り越えた奇跡の新星! ヒーロー科1年A組だろ!!』

 

 プレゼントマイクの実況と相澤先生の解説で行われる1年ステージ

 

 1-A以外は纏めて紹介される

 

 プレゼントマイクは盛り上げるのは上手いが引き立て役を作る癖があるからなぁ

 

 ちなみに主審は18禁ヒーローミッドナイト先生が務める

 

「選手宣誓! 1-C地母アメ!」

 

 会場がざわつく

 

「あれ? ヒーロー科の生徒じゃねぇのか?」

 

「てっきり1-Aの生徒がやると思ったけど」

 

「スゲー美人にスタイルだな! 体操服が胸で盛り上がってるじゃねーか」

 

「可愛いわね、ヒーロー科じゃないけどうちの事務所にスカウトしようかしら!」

 

『諸君、チャンスだ。今年は例年以上に1年ステージに注目が集まっている。ヒーローになりたい者、ヒーロー科に編入したい者、目立ちたい者、モテたい者、人気者になりたい者……色々いると思う。目指そうぜテッペン! 自身の限界をPlus Ultraしてさ!』

 

『改めて宣誓、全てにおいて全力を出しつくし、頂点を目指すことを選手を代表して誓います』

 

 選手、会場から拍手が巻き起こる

 

『とても良い選手宣誓をありがとう! さーて、それでは第一種目をいきましょう!』

 

『いわゆる予選よ! 第一種目は……障害物競走!』

 

『ルールの説明よ。計11クラス総当たりレースよ。コースはこのスタジアムの外周4キロ、我が校は自由が売り文句! 《コースさえ守れば何をしたってかまわない》わ!』

 

『さあさあ位置につきまくりなさい!』

 

 ミッドナイトの指示でスタートラインに向かう

 

 

 

 

 

 

 

「おいおいなんだこりゃ!」

 

「そんなのアリかよ」

 

 最後尾に緑色の物体が鎮座していた

 

「「「戦車だ!!」」」

 

 アメは自身の生成能力でシャーマン戦車を生み出していた

 

「スタートさえ抜けちゃえばどんな障害でもこれで行けるでしょ」

 

『スタート!!』

 

 ミッドナイト先生の声が響く

 

 エンジンを吹かしていざ進もうとしたら氷漬けにされた

 

「おいおいマジかぁ……こちらアメ、日程何が起こった?」

 

 互いに無線を創って置いて交信を行うとどうやら1-Aの轟君がスタート地点を凍らせたらしい

 

 ジジジシとバーナーでハッチを抉じ開け、脱出する

 

「最初からだいぶロスしたなぁ」

 

 スタート地点は足を氷漬けされて動けない生徒達でごった返している

 

「まぁ《スタートゲートを通らなければならないってルールはない》よね? ミッドナイト先生」

 

『ええ、《そんなルールは無いわよ》』

 

 一応確認を取った

 

 まぁ飛行機を創って空から行こうかとも考えたが

 

「作るよりも跳んだ方が早いか」

 

 リボンを作り、スタートゲートに巻き付け、空中ブランコの要領で大ジャンプして一気にスタート地点を乗り越える

 

 現在の順位は約76位

 

 それ以下は氷漬けされて動けないので実質私が最後尾である

 

『第一関門! ロボインフェルノ!! さぁどうする?』

 

 

 

 

 

 

 

 

「遅いよアメ」

 

「ごめんまさか氷漬けされるとは思わなくて」

 

「第一関門は現在轟君と爆豪君、緑谷君が突破して、あとは足止めを食らっているよ」

 

「なるほど……さてどうしようかね?」

 

「壊す?」

 

「壊そうか」

 

 

 

 

 

 

 

 実況解説ルームにて相澤先生とプレゼントマイクが実況解説をしていた

 

「さあ早速第一関門を突破した3名! 轟は巨大ロボを氷漬けにして動けなくなったところを突破! 爆豪は空中からロボを避け、緑谷は轟が動けなくしたロボをパンチで破壊して突破! イレイザーお前の生徒大活躍だな!」

 

「まぁあの3人は実力がクラスでも抜けているからな」

 

 するとロボ達が大爆発を起こして破壊された

 

「うお! 何が起こった!!」

 

「地母姉妹だな。見ろ、巨大な大砲で砲撃してるんだ」

 

「クレイジー! 更に更に小型ミサイルでロボットが次々に破壊されていくぞ! 発射音と爆発の音がここまでも聞こえてくるぞ」

 

「ロボは今の攻撃で全滅したな。次の関門だ」

 

「第二関門ザ・フォール! 落ちたら即アウト! それが嫌なら這いつくばってすすめやぁ!」

 

 

 

 

 

 

 

 高さ10メートルほどの谷と足場の間にロープがかけられており、確かに普通の人なら苦戦するだろう

 

「アメ姉」

 

「私達なら問題無しでしょ日程」

 

 全力ダッシュをしながらロープの上を走る

 

「おいおいマジかよアイツら!」

 

「ロープの上を走ってやがりる!」

 

「どんな体幹してるんだよ!」

 

「いや、緑谷の奴も走ってる!」

 

「走って落ちないものなのかこれ!?」

 

 超人の私達はこの程度は障害として成り立たない

 

 スムーズに突破し、最終関門、一面の地雷原エリアに突入する

 

「地雷原なら戦車で突破!」

 

 シャーマンを新たに作り、上に日程を乗せて進む

 

 先頭集団が見えた

 

「日程運転頼んだ」

 

「はいはーい!」

 

 日程に運転を任せると私は模擬弾を装填して発射させる

 

 バゴン 

 

 地雷は踏んでも吹き飛んで大怪我しないように調整されているが、派手な音と光で足止めになるし、吹き飛んだ場所で落ちる場所が悪いと連鎖爆発してしまう

 

 戦車に乗っているのでそんな火薬が少ない地雷なんて効かないが、このままのスピードでは1位はキツイと判断しての砲撃だった

 

 殺傷能力は低い弾であるが、地面に落ちれば時限式で爆発する

 

 爆発すれば連鎖で地雷も爆破して先頭集団の足が止まるって寸法だと思われたが

 

「「なに!?」」

 

 出久君に砲弾を掴まれ投げ返された

 

 バスンと装甲に砲弾が突き刺さり時限信管が爆発し、シャーマンは行動不能になってしまった

 

「やってくれたねぇ出久君!」

 

「なに爽やかな顔してるのアメ姉! さっさと行くよ!」

 

 壊れたシャーマンを踏み台にして最終関門を突破したが、結果はごたついた為8位地母日程、9位地母アメになるのだった




補足

USJでジャミングをしていたのが電気系のヴィランから地母ドイに変わっていたので上鳴達はなんとかなった感じです

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