はい、ということで第5回を始めていきます
雅緋ちゃんを誘ってそのまま荷物を纏めて帝王学園に移動しました
新入生は荷物の持ち込みが禁止されてる帝王学園ですが、今回みたいなスカウトは改善君達が盗んで、それを雅緋ちゃんが取り返したという体にすることで持ち込むことが可能です
まぁでも雅緋ちゃんの部屋は殆ど荷物が無かったのでバック2つで事足りましたが
「へえ、ここが帝王学園かぁ……編入届け出したらすぐに認可されたけど大丈夫か? この学園」
「大丈夫か大丈夫じゃないかで言えば大丈夫じゃないな。ヴィラン育成の学校だし」
「え? まじ?」
「俺窃盗未遂で逮捕、綺麗ちゃんは親殺しで逮捕歴あり、ここにいる学生の殆どが逮捕歴がある連中だよ。表向きはそういう生徒を更正させる学校だけど、実態は……って奴だね。雅緋ちゃん怖じけずいちゃった?」
「怖がってなといない! 少し驚いただけだ……でもそんな学校があればヒーローに目を付けられてもおかしくはないのではないか?」
「うーん、先生方と裏が相当大物がいるらしいのと、政治家や財界人達の遊び場でもあるらしいから……まぁヴィラン予備軍をちゃんとしたヴィランにすることで下手な暴走を抑止したり、金の稼ぎ方を教えて生きていくための方法を学ぶ場所でもあるからな」
「そうなのね……」
「ちなみに明日雅緋ちゃん先生が個性の把握テストしてどのクラスに割り振るか決めるんだと」
「え? クラスって実力主義なの?」
「いや、金銭主義。金が稼げた者が勝者になれるシステム」
「なにそれ?」
「だってなぁ」
「私達も個性を使って闇医者擬きしてるし」
「クラスメートとかの美容整形したり、頭を改良して記憶力とか演算能力をあげたりしてるんだよ。その代わりに金を貰ってるの」
「金取るって、ガチで犯罪者じゃん!」
「言っちゃぁなんだが殺人幇助もしているから立派なヴィランなんだよなぁ」
「人身売買にも手を染めたしね」
「……ひぇ」
あーあ、雅緋ちゃん少しビビっちゃいましたね
まぁどのみち明日には編入にあたり色々聞かされるから元パンピーにはSAN値直葬かもしれませんが……うp主にできることは無いんや
とりあえずまだ部屋を借りれていないので数日は改善君達の部屋で過ごして貰いますか
ただいまーっと
私の一家はヒーローの家系だ
私の両親の祖父母もヒーローだし、親子でヒーロービルボードチャートで10位以内に入った実力の伴うヒーローである
今は同じ忍者系ヒーローのエッジショットに押されているがまだまだ第一線で活躍しているヒーローだ
だから私達兄弟姉妹もヒーローになるべきとして育てられてきた
しかし……
「なぜだ! 雅緋! お前は兄弟達と違いなぜこの程度ができないのだ」
「姉ちゃん何でこの程度ができねぇんだよ」
「あんたは落ちこぼれね」
「同じ一族として恥ずかしい」
落ちこぼれでもヒーローになろうと私は頑張った
勉強も、運動も、特訓も頑張って頑張って頑張って……
「諦めた方が良いね。君の個性はキャパの限界を迎えているんだ」
「昔ある医者が個性に関する論文を出してね。個性の成長についてだ。どう頑張っても頭が悪い子が居るだろう。それと同じように個性の中にもどう頑張っても成長しにくいという場合があるんだよ」
「個性は使えば使うだけ強くなれる……確かにそうだが、増強系の個性が皆オールマイトみたいになれるか? なれないだろ。才能が無かった。それが医学的な見解だ」
医者にそう言われてしまってから、私は家に居場所が無くなった
引きこもることも許されず、せめてと思い、私は上京し普通の生活を手に入れた
しかし、私は家でされてきた仕打ちを忘れたわけではない
全身には痣や切り傷、火傷跡で綺麗な体とは言えない
プールの時間でそれがバレてドン引きされ、学校に居づらくなったところを明石君にスカウトされた
帝王学園について軽く説明されて私は気がついた
彼らは使えない個性の私を必要としてくれている
例え悪だとしても必要とされる場所に現れるのが本物の【ヒーロー】だろ?
学生寮があるエリアに行くと色々な物件があることがわかる
マンションから一軒家、古臭いアパートにプレハブ小屋……一種の町みたいだ
「いらっしゃいませ~あら? 改善じゃない」
「よおメアリー邪魔するぜ」
銀髪の女性がなぜかコンビニ店員みたいな格好をして出迎えてくれた
商品が色々置いてあるけどタバコや酒に薬、食料品や日用品が格安で売られていた
「紹介するぜコイツはメアリー、殺しで捕まってここに来たらしい。同じ1年だけど株やらFXやらで既に100億以上資産を持っている同じ1年でも喧嘩を売ったら不味い奴だ」
「どうもA組のメアリーです。特技は仮想通貨を乱高下させて何人もの人生を終わらせることでーす」
「こんな事言っているが、学校だとちょっと特殊な派閥の奴で俺と同じ中立派閥だ。法外の格安で品物を購入できるドラッグストアを開店してくれたんだ」
「あらあら私は改善君のお陰で美貌を手に入れられたからあなたの関係者ならウェルカムよ!」
「中立派閥?」
「新顔ちゃん、ヒーローがサイドキックを雇って群れる様にヴィランも仲間を作って群れるものさ、最近のヴィランは品が無くて嫌になるよ。ただ力を振るうだけの暴力だけの小物とか最悪。本物のヴィランは自分の手で人を殺さない。じわじわと追い込んで心から殺すとかね!」
「まぁこんな事を言う人だけども仲間認定してくれると優しい人だから」
「そういえば改善君も奴隷買ったの? 安いの買ったねぇ」
「個性の実験台にしようとね。あとは世話係とか改良屋の手伝いしてくれる人員が欲しくってね」
「なるほどなるほど! 私は5人もそこそこのを仕入れたから結構高い出費だったわ。1人2000万もしちゃった」
「ずいぶんと高いの買いましたね」
「思考改造とかそういうオプションで高くなっちゃってね。まぁこの店が回せれば良いからさ」
「貧乏学生にとってメアリーの店が生命線になっている奴も多いからな」
「まぁこの店は利益が出なくても良いけど、私の立場を守るために必要だからね」
「こう商売系や下手に金持つと派閥に入るとパワーバランスが崩れるからなぁ。1強とかだと逆に良いんだけどさ」
「わかるわかる」
「薬やタバコや酒を取り扱っても良いのですか?」
「良いも何も私の家に飾っているだけだし、それをお金と交換しているだけ。学校で自家栽培したり、裏ルートから取り寄せただけの物だから正規品より安いんだよ」
「雅緋も日用品とか食材買いにここにお世話になると思うから最初に紹介したんだ」
「改善君は何時から改善屋再開するの?」
「お盆明けからだな。それまでは遊びたいし。1日3件ペースで依頼受けるよそしたら」
「私もまた頼むよ。今度は胸大きくしてよ」
「1センチ1万からな」
「相変わらず安いね」
「適正価格だろ?」
そのドラッグストアから徒歩3分、マンションの一室が改善君と綺麗ちゃんの部屋らしい
「お、お邪魔しまーす」
入るととても綺麗に片付いていた
部屋は12畳の部屋が2つ、10畳の部屋が1つ、リビングダイニングが1フロア、トイレと風呂別室みたいな感じだ
「本当に学生寮?」
「これでもランクは中くらいで値段は月15万位だぞ」
部屋の中には最新型のテレビやお洒落なダイニングテーブルと椅子、高級そうなソファーや絨毯が敷かれていた
「が、学生の部屋じゃねーな」
「これ全部1万円以下」
「は!?」
「俺がトレーニングも兼ねて全部改良したんだよ」
「この部屋の全部!?」
「元々の品の写真がこれ」
スマホを見せて貰うと脚の折れた古臭い机やカビの生えた椅子、ブラウン管テレビ、子供の落書きが至る所にあるカーペットがそこに写っていた
スライドさせていくとどんどん状態が良くなり、時々材質が変わってこれに至った様子がわかった
「これが個性【改良】」
「便利だが個性を改良するのにはまだまだ時間がかかる。というかここに来るまで全然俺の個性が良くわかっていなかったからな。今は使いまくって個性を強化しているけど……まずは雅緋の脳のキャパを拡張して個性を使用可能にするところからか? まぁ明日のテストは散々な結果でもテストや金の力で這い上がれるから気にするな」
「何て言うか本当にヴィランの学校なんだな」
「まーな、夏休み中にある程度は使い物になるようにするから頑張ろうぜ雅緋」
「おう!」
こうして私の帝王学園生活は始まったのだった
最初に改良屋として改良した女→メアリー