「この感じ、また限界飯食べたんですね……」
「ごめんなさい……」
水回りをみた後の、男の呆れたような視線にシュンとする女性。
「まあ、配信ネタとして非常にウケているのは理解してますけど、もう少し御自愛してくださいね?」
「うん、それはわかってる。これでもだいぶ頻度減らしたのよ?」
男の言葉に力説するのは、ホロライブの新規部門『hololive DE_VIS』からデビューした新ユニット『ReGLOSS』のメンバー、『一条莉々華』である。
「しかし、歌唱力メインと聞いていましたが、パッと見芸人集団に見えるのは、流石ホロライブといいますか」
「芸人!?立派なアイドルなんですけどー?彼氏の言うことか!?」
男の言葉に憤慨する莉々華。
「アイドルは限界飯でネットニュースになったりしませんよ?」
「ぐっ」
あっさり言い返される。
「それで、その恵まれた身体つきなんですから、同期の方々が羨むのも分かる気がします」
「なによもう、エッチなんだから」
「それだけ肌を出した服着てるのにそれはズルくないですか?」
今日の彼女は衣装にもしている服の上着を脱いでいるので、ノースリーブにハーフパンツと肌が非常に露出している。彼が家に来るとわかっていたので、莉々華がわざとそうしているのは彼も気づいているがあえてツッコんだ。
「青くんとかきゃなでぃにもよく言われるよー」
「どう考えても栄養の取り方がおかしいですからね」
「貴方のご飯が効いているってことで!」
「それはここ最近の話ですよね?」
そんな話をしながらも、手早く料理を盛り付ける彼をわくわくした目で見る莉々華。
「はい、お待たせしました。お昼です」
「待たされました!いただきます!」
しっぽがあったら全力で振っていそうな勢いで、出された料理に向かう彼女を見て、苦笑する彼。
「おいしい!いつもありがとう!」
「いえ、この程度ならいつでも」
結局、猛烈な勢いで食べ尽くした。
「ふぅー!ごちそうさま!」
「お粗末様でした」
片付けも手早く行う彼。
「このあとはお休みですか?」
「うん。昨日から配信と提出物で忙しかったからねー。リグロス皆そうなんじゃないかな」
「確か、予定表にも皆さんの予定は無かったですね」
「お風呂沸かしてくるー」
軽い足取りで部屋を出ていく彼女。
「貴方の方は?今日は泊まれるの?」
「ええ、明日までお休みです。莉々華さんの配信予定前には出るつもりですが」
「やったー!なら、お風呂一緒にはいろ?今のうちにスキンシップしておかなきゃ!」
「それはいいですけど、疲れはいいんですか?」
「彼氏との触れあいは彼女のリフレッシュには最適なのよ!らでんが力説してたし」
「あの人が言うのなら説得力が違いますね……」
「莉々華が言っても信じてよ!」
彼の腕に抱きつきじたばたする彼女。甘えているだけだと分かっているので、彼も特になにも言わずにされるがままにしていた。
「最近ボディソープ変えてから肌のもちもち感が増したんだー。触れるの貴方だけなんだから、たっぷり堪能してよ?」
「楽しみにしておきます」
彼が指を絡ませるように繋ぐと、少し照れたように笑う莉々華。
「大胆に近づいたかと思えば、こういうのには照れるんですね。変わらないと言えばそうですが」
「なーんか私らしくない感じがするのよね……。こそばゆい感じ?」
照れはするが、手は決して離さない。むしろ、さらに身体を寄せるようにした。
「今日は随分と張り切ってますね」
「んー、そういう気分というか。なんだろう、無性にくっつきたいというか。迷惑だった?」
「そんなことないですよ。莉々華さんから来てくれるのを嫌がるなんてありえません」
「ふふっ、わかってるよー。貴方は私の事大好きだもんね?」
いたずらっぽく笑うと、そのまま顔を寄せて軽く口づけた。
「お風呂入って、続きしよ?」
「はい、そろそろですか?」
「うん。じゃあ、行こ?」
彼女が腕を引っ張ると、彼も逆らわずに立ち上がった。そのまま2人で部屋を出ると、浴室へと向かうのだった。
ReGLOSSのメンバーの小説がまだまだ少ないので、私ももう少し理解を深めたら書いていきたいですね……。