最近のこの人、可愛い要素が出過ぎててホントに可愛いですよね。
「おーい、そろそろご飯できるよー」
男が寝室に向けて声をかけると、部屋の中からごそごそと音が聞こえ、ベッドから白い腕がにょきっと伸びるのが見えた。
「ヴぁぁぁ……」
「すごい声だ」
腕がパタリと倒れ、布団を捲りあげると、腕同様白い肌が見える、というか見えすぎていた。最早なにも隠れていなかった。
「……おはよー」
「おはよう」
綺麗な白髪がボサボサではあったものの、女性にしては長身といえる体つき。出るとこは出て、引っ込むところは引っ込む理想的な体型を惜しげもなく晒していたが、そのまま身体を起こしてベッドから降りてきた。
「顔、洗っておいで」
「いってきまーす」
男の声にどこか幼いともいえる声で答えると、そのまま洗面所へ消えていった。
「ふぃー……」
「目、覚めた?」
「なんとかねー」
出てきた彼女は下着だけを身に付けていた。
「あれ、服置いてなかった?」
「今日出掛ける予定なかったし、面倒だったから」
そのまま朝食がおかれたテーブルにつくと、手を合わせてから食べはじめる。
「相変わらずうめー」
「今日は良い感じに出来たから」
「悪い日とかあるんか?」
ニコニコと食べる『獅白ぼたん』。ホロライブ5期生に所属するライオン、それも現代では絶滅危惧種に指定されるホワイトライオンの獣人である。
「うめ……、うめ……!」
「わかったから落ち着いて食べなって。なんでネタ挟んでるんよ……」
「誰かさんがノッてくれるからじゃね?」
冗談を言いながらも手は止まらず、あっという間に完食。
「朝からこんな良いもの食べれるの最高じゃんね?ごちそうさま」
「お粗末様でした。食器下げといてなー」
「はいよー」
ぼたんが食べている間に、洗濯機を回している彼。ぼたんも彼の言うとおり食器を下げて、テーブルを拭いておいた。
「良い天気だから、早めに洗濯物が乾きそうだ」
「おー、助かるねー」
そのまま一気に干しまで終わらせた彼が戻ってくると、ぼたんは用意しておいたお茶と彼がストックしているお菓子を幾つか持ってきた。
「ありがとね。はいこれ」
「助かる。喉渇いてたんだ」
彼も受けとるとごくごくとそれを飲んだ。
彼が座った隣にぼたんもごく自然に座ると、そのままゲームを起動した。
「今日はなにするの?」
「んー、久々にFPSでもやるかなと」
「いいね、特等席でみていいかい?」
「もちろん。ならかっこいいところでも見せてやるかな」
何も着てないが、腕捲りの素振りだけ見せてゲームを始めるぼたん。彼も、お茶のおかわりだけ持ってくると、それをぼーっと眺めるのだった。
「おっしゃ、チャンピオン取れた」
「おー、すごいな。おめでとう」
「もっと誉めろー?」
頭を傾けて押し付けるぼたん。彼も慣れた手付きで撫でてあげると、むふふと笑ってそのまま彼にもたれ掛かった。
「今日は随分と甘えん坊だ」
「いいじゃんかー。休みがようやく合ったんだし」
「それもそうか」
「夕飯はなに?」
「ハンバーグだ。すでに仕込んである」
「あんたの手作りのが一番美味いし、好きだよ」
彼に抱えられるような体勢になりつつ、そのままゲームを始めるぼたん。彼も特に気にした様子もなくそれを受け入れて再び応援に回る。
「ねーねー」
「ん?」
しばらくしてコントローラーを置いたぼたんが呼び掛けると、彼は反応した。
「最近ラミちゃんが色っぽくなったって前に話したっけ?」
「いや、聞いてないと思う。ラミィさんが?」
「うん。ねねちゃんとかポルカがすんごい詰め寄ってた」
そのまま彼に膝枕されつつ話を続ける。
「元々可愛いし、まあそういう目で見られやすい格好というか、雰囲気してたじゃん」
「……あー、まぁ確かに。男なら視線向けそうではあるな」
「でしょ?でも、あくまで配信とか所謂オンの時にそうなってたのであって、オフだとお洒落してるくらいでそこまででもなかったのよ。先輩とかうちらに色気だしてもしゃーないじゃん」
「そりゃそうだな」
頷く彼。
「だから、たぶん無意識に出ちゃってたんだと思うんだけどさ。逆に言えば、意識して抑えないと気づかれるくらいになってたって訳だし」
「理由はわかったのか?」
「んー、はぐらかしてたけど、たぶん彼とうまくいったんじゃない?いろんな意味で」
「なるほど……。ん?今までうまくいってなかったのか?」
「いや?仲は良かったと思うよ。前は何かあったらすぐうちらに泣き付いて相談しにきてたけど、最近はそれもなかったし」
「……あー、そういうことか」
「まあラミちゃんお嬢様だしねぇ。その手の知識は少ないだろうし」
にやっと笑うぼたん。
「大方団長とかの酒飲み面子が唆したんじゃないかなー。ラミちゃんノリいいから」
「なるほど?」
「狙ったみたいにナイスバデー多いしね、色々と実体験語られてそう」
撫でられて気持ち良さそうにする彼女だが、下着のみで露になっている肌は少し赤い。
「ふわぁ……、ちょっとこのまま寝ちゃおうかなー」
「いいぞ?別に買い出しとかの予定もないし」
「ホント?ならお言葉に甘えちゃおうかな」
ぼたんは顔を彼のお腹に埋めて目を閉じた。
「起きたらお礼、してやるよ」
「なら楽しみにしておくわ、おやすみ」
「うん……、おやすみ……」
フリフリと揺れていた尻尾もやがて彼の足に寄り添うように垂れて、そのままホントに安心しきった様子で眠りにつくのだった。
時折いただける感想や反応、読んでいただけている実感が湧いてきてホントに嬉しいです。
皆様の娯楽の一助になれていたら幸いです。
今後も気楽に頑張りますので、よろしくお願いします。