少し読みにくい表記をしていますが、ご容赦ください。
「アー、ネムイ、デスネ?」
「今起きたばかりですよね……?」
布団を捲ろうとしたら、伸びてきた腕に捕まりそのまま引きずり込まれた男。
『仕方ないじゃないの。日本のお布団は気持ち良すぎて、起きる気力が湧きません』
『……今日はお出かけの予定では?』
『急ぎではないですから、たまにはゴロゴロしましょうよー』
引きずり込んだ当の本人は、そのまま彼に抱きつきながら笑っていた。
『それより、こんな無防備な彼女がいるのに、なにもしないなんて、自然ではないですね?』
『そもそも起こしに来たのに、何をしろと言うんですか……。しかも、自然って言いたいだけですよね?』
『ファウナ寂しいなー』
下だけを僅かな衣服で覆って、さらけ出した豊満な身体を押し付けるようにしながらさらに笑う彼女に、何とも言えない表情の彼。ホロライブENの2期生に所属する『セレス・ファウナ』は非常に楽しげであった。
自然の守護者を名乗る彼女は、ドルイドの麒麟(伝説上の生き物)であり、良く見ると頭には木の枝のようにも見える鹿の角がついている。が、基本的には人間と何ら変わりなく、配信やアイドル活動をして楽しく日常を満喫しているようだ。声に定評があり、その優しい性格も相まって特にASMRが人気である。とはいえ、ノリはよく、はっちゃけた言動を見せることもあり、そのギャップもまた人を引き付ける魅力である。
「オシゴト、ガンバッテマス。ホメテホシイデス」
『……お疲れ様です』
「エヘヘ」
たどたどしくはあるが、少しずつ学んでいる日本語で甘えるファウナ。彼もそれを察してか、起こそうとするのをやめて、彼女の望むがままにするようにした。
『収録はどうですか?』
『皆さん優しいですよ。とても楽しいですし、JPの先輩に会えたりするのも嬉しいです。でも、一度にたくさんは少し疲れますね……』
『なかなか機会がないでしょうし、そこは仕方ないところですよね』
『だから、貴方の癒しが必要です。自然なことですよね?』
『……まあ、そういうことにしましょう』
『物分かりの良い人は好きです』
甘えているときの彼女の声は、ASMRをしている時とはまた違うが、それでも男の何かを揺さぶるようなものである。彼は流石に慣れてきたが、普通なら滾るものもあろう。
『それにしても、昨日はなかなか激しかったです』
『貴女から貪られた気もするのですが』
『途中からは私がご飯でした』
『ご飯って……、美味しくいただきましたけど』
「エート、オソマツサマ、デシタ?」
『どこでそんなの習ったんですか……?』
昨夜の営みを思い出して、身体を火照らせるファウナ。
『仕方ありませんね?なかなか会えないのですから。会えない時間が愛を求めさせるのです』
『言いたいことは分かりますが』
『私だって、もっともっと貴方を欲しているのですよ?女性だって愛しい相手ならば求めるものです』
『それにしても、随分直球だったような……』
『同期の皆さんも大体こんな感じだそうです。ベーはこっちに引っ越してから少し落ち着いたようですが』
『……そうですか』
意外な所で彼女の同期の性事情を聞いてしまった彼は何とも言えない反応だった。
『そういう話を皆さんもするんですね』
『たまーにですけどね。誰かが惚気話をし始めると、対抗して盛り上がって、そのまま色々と、ね?』
『なんとなく想像は出来ました』
『女同士だと、色々と暴露しても問題ないですしね』
『……ひょっとして、貴女も?』
『それはもう。常に貴方を一番だと主張してます』
なぜかドヤ顔で誇るファウナ。
『皆さんお相手がいますから、あんまり意味ないですけどね』
『でしょうね……』
予想通り過ぎて苦笑するしかない彼。
『ちなみに、ホントに何でも話してるので、お互いのセックスについても割と知ってますよ?』
『……そうですか』
『私の相手をしている貴方は相当な化け物扱いされてます』
『何をどう伝えたんですか!?』
『何って、それはもう、ナニですよ?』
『そんなスラングではなくて』
『クロニーには少し引かれてましたね』
『まだ会ったことないのに、いきなりマイナススタート……』
少し落ち込む彼を優しく抱き締めるファウナ。
『はしたない私でも、一生懸命受け止めてくれる貴方は素敵な人です。胸を張ってください』
『……それは嬉しいです』
『そして、そのまま私に溺れてくださいね?自然は懐も大きいですから』
『もう十分溺れてますよ?』
『まだまだです。常に求めて欲しいのですから』
そういうと、彼の手を自身の胸に当てさせた。
『というわけで、たまには朝から求めてみませんか?今なら何でもしてあげます』
『……昨日あれだけしたのに、もう足りなくなったんですか?』
ワクワクした目をしているファウナに対して、彼は聞いた。
『それはもう。こんな近くで抱き締めていたら、誰だってしたくなるものです』
『それは元々貴女が引きずり込んだからですよね?』
『ええ。それが狙いでした』
『あっさりばらすじゃないですか……』
ニッコリ笑って白状したファウナ。
『スタジオでこよりさんに会った時に、いつものやつをいただきましたから。日本にいる間はたくさん出来ますよって』
『あの人は……』
誰の差し金かも判明した。
『うふふ、貴方が私の身体をどうしたいのか、たくさん教えてもらいましたから。今日は全部叶えてあげますよ?』
『……っ』
妖しい雰囲気を振り撒いて、淫らに誘うファウナ。それすらも彼女の魅力を損ねることはない。固まる彼を転がすと、そのまま優しく覆い被さった。
『好きにしていいんですよ?たくさん愛して、たくさん刻んでくださいね?自然は全て受け止めるんですから』
彼は自然の愛の深さと大きさをその身を持って知ることになった。
なお、朝からファウナが求める事自体は割と頻発しており、彼もなんだかんだ知っててノッている。同期の方が引いたのはこれが原因だったりするので、大体合ってたりするのは、ファウナだけが知っていることである。
EN、IDの方は少し強めに書きがちな作者です。
なんでだろう……?