寝台の上で、豊満な身体を惜しげもなく晒し、白銀の髪が乱れるのも構わず喘ぐ女性。跨った男性を乗りこなさんとばかりに求めるその姿は美しい。
やがて、一際高い声が上がったかと思うと震えながら仰け反って硬直し、そのまま女は男に被さるように倒れ込んだ。しばらく2人の激しい息遣いが聞こえるのみになる。
時が経ち、少しずつ2人の呼吸音が落ち着いていく。時折じゃれ合うかのように口付けながら小さな声で何かを話しては笑い合う。やがて、次第に口付けの頻度と時間が延び、穏やかだった音から激しい水音や喘ぎ声が漏れ始め、それとともに自然と緩やかに動き出す女の腰。男がそれに答えて女の腰を抱えると、またしても律動が再開されるのだった。
「ちょ、ちょっと、ヤリ過ぎたかしら……」
「君とする時はいつもこうなる気はするけれど。それにしても今日は一段と激しかった気がするね」
「その、折角日本に来たは良いものの、タイミング悪くて2人とも忙しかったし、お預けされていた感じが強くて、ようやく私が連休になったと思ったら、ね?貴方も合わせてお休み取ってくれたって聞いたし、我慢出来なくなっちゃったの」
「……まあ、ここのところ僕もソワソワしてたから、お互い様かな?」
もはや何度交わったのか分からなくなるほど濃厚な時間の後、男の隣に横になる落ち着いた様子の女性は少し申し訳なさそうにしていたが、言われた彼は苦笑して彼女の頭を撫でていた。呼吸に合わせて汗で光る彼女の身体は、あまりにも扇情的過ぎて健全な男性には完全に目に毒ではあるが、流石の彼も今は反応しそうもなかった。
「それにしても、あのレイネがここまで乱れると知ったら、世のリスナーさん達は発狂しそうなものだけど」
「あー、そうかも?でもそれを見せるのは貴方だけですからね。これまでも、これからもよ?」
「いつ考えても光栄だね」
そう言って笑う女性、孔雀の獣人であるホロライブインドネシア2期生『Pavolia Reine(パヴォリア・レイネ)』は、彼にそっと抱き着いた。
「最近、ムーナがね?」
「ムーナさん?」
所変わってお風呂。2人が入っても十分過ぎる浴室(レイネが改築費用を出して大きくした)で、身体を洗う彼女が突然自身の先輩の名前を出した。先に湯に浸かる彼は首を傾げる。
「ええ。彼とイイ感じに盛り上がることが増えたらしいんだけど」
「へぇ。あれ?でも前に、元々インドネシア勢の中でもかなり積極的って言ってなかった?」
「そう。それがさらに凄いことになってるの」
直接会ったことはないが、話には聞いていた事を思い出す彼。
「何かあったのかい?」
「この間スタジオで収録がID勢で被ったから、終わった後に捕まえて聞いたわ。そしたらね?」
彼を見てニッコリ笑うレイネ。
「『彼が、子供欲しいって言ってくれたの!』ってそれはもうメチャメチャ嬉しそうに言ってたわ」
「あー……、それは、そうもなるか」
内容が彼の想像の少し外側だった。
「最初はムーナが言わせたのかと思ったけど、どうやらイチャイチャしてた話題の中で、ポロッと彼が漏らしたらしくて」
「あー、それが刺さっちゃったと」
「『将来はママドルよ!』って随分ぶっ飛んだこと言ってたけどね」
「気合が入りすぎじゃないか……?」
すでに将来像まで構想している彼女に少し引いた。
「今すぐどうこうするって訳では無いらしいけどね。何処か少し遠慮してたのがなくなったって言ってたわ」
「積極的だったのに遠慮していたとは」
「ね。私達もいろんな意味でびっくりしたわ」
2人して笑う。
「貴方は?」
「ん?」
「子供欲しいとか思うの?」
「君とのかい?それはまあ、いつかはって思うこともあるけど」
洗い終えたレイネが彼に寄りかかるように入ってきて聞いた。
「けど?」
「アイドルしているレイネも好きだし、こうして2人でのんびりしてたり、愛し合ったりするのもいいし。だから、その……。あー、もう少しレイネを独占したいって思うのは、駄目かい?」
彼が少し顔を赤らめているのは、暖まっただけではないだろう。
「カッコいいこと言ってるのに、照れてるのは可愛いわね」
「言わないでくれよ、柄じゃないのはわかってるから」
「そんなことない。嬉しいわ?貴方もそう思ってくれてるんだって分かったから」
「……『貴方も?』」
レイネの言葉にハッと気づいたように彼が彼女の顔を見る。
「私も、いつかは欲しいって思うわ。その時はもっと幸せになれるって信じてるし」
彼の目を真っ直ぐ見てそう言い切るレイネ。
「まあ、今すぐは駄目ね。まだまだやりたいこともあるし。それに、貴方と同じで私だって、もう少し貴方を独占したいもの」
「……それは照れるんだね」
後半は顔を赤らめる彼女に、彼は苦笑した。
「なら、もう少し頑張らないとかな」
「あら?それはこの後も期待しちゃうわね」
「え、まだ足りないの……?」
レイネの言葉に驚く彼。
「さっきまでは十分だって思ってたけど、ね?2人とも同じこと考えてたって分かったら、ココが疼いちゃってるの」
そう言って下腹部を撫でる彼女の手つきはどこか淫靡さを漂わせていた。
「大丈夫、無理はさせないもの。それに、さっきは頑張ってくれたから、今度は私が張り切る番よね!」
「……お手柔らかにね」
「ふふっ、なんだかんだ応えてようとしてくれるところ、ホントに愛してるわ」
気合を入れているレイネを止めることなく、優しく抱き締める彼に、嬉しそうに笑ってもたれ掛かる彼女だった。
今回の話に直接関わるわけではないですが、ENのムメイさんが4月に卒業されるということで、最推しが所属しているホロ鳥が見られなくなってしまう前に、彼女の話は時間を見つけて完成させるつもりです。
一応念の為に補足しますが、本作品の世界では『作品開始時点で所属かつ、卒業または配信活動終了を公式が明言したメンバー』は作者が可能な限り登場させる予定です。また、今後特別な事情がない限り、既存の話を削除する予定はありませんのでご安心ください。
そろそろFLOWGLOWの方々も書きたいなあ……。