独自設定マシマシでお送りします。
その4『実際、おねショタって言うほど簡単じゃないんですねぇ』
「えー、簡単に言うと、盛るおクスリ間違えちゃった♡」
「そんなことだろうと思ったよ……。あと、何も言わずに盛ろうとするのやめようね?」
「ゴメンナサーイ!痛い痛い!なんで小さくなってるのに力が強いのぉー!?」
「ただのマッサージだからねー、皆やってるから大丈夫ですよー」
「怪しげに聞こえる!ぐああああ!!!」
ベッドの上で足を揉まれて身悶える博衣こより。その足を揉んでいるのはもちろん彼女のパートナーである男性なのだが、本来彼女よりも大きいはずの彼がなぜか小柄になっていた。
「疲れを溜めすぎだよ全く……。そもそも君が言うほどの力なんか出てないし。これに懲りたらせめて一言声をかけてからにしてね」
「か、かけたらいいんですか……?」
「僕に盛るのって大体性能自体は試してるものでしょ?効能分かってるなら別にいいし、そもそも大体色事関係しかやろうとしないのはわかるよ」
「はぁーい」
連日の収録や提出物に加え、大型連休特有の配信ラッシュにより、彼との時間を削らざるを得なかったこよりは、疲労も相まってハイになりすぎて、コヨーテとしては季節外れの発情期ともいうべき状態になっていた。どのくらいかというと、待ち望んだ彼との逢瀬の日の朝、普段は相性良すぎて彼に投薬することを控えているはずなのに、黙ってご飯に盛ろうとしたくらいであった。しかし、
「いやー、完全に瓶を見間違えてしまいました……。イテテ……、あっでもソコ気持ちいぃ……」
「さっきやった目元もバリバリだったし、完全に疲れてんじゃん……」
まさかの薬の取り違えという、こより自身も信じられないミスにより、現在彼はおおよそ小学低学年位の体格になってしまっていた。
「んー、やっぱり思ったほど力入らないな。手が小さいから揉むときにしっかり入るのはいいけど」
「その割になんでこんなに上手いんですか?」
「記憶はあるみたいだし、こうして乗り上げても重くない分、まっすぐ上から押せるからじゃない?」
「声が少し高いのに、話してる内容がオトナっぽすぎて違和感が凄い」
「誰のせいかな?」
「こよですぅ〜〜!!!痛い痛い!」
彼と致す為に服を脱ぎ捨てた為に、もちろん全裸になっていたこよりだが、今は小柄な彼に乗り上げられて全身マッサージの最中だった。時折グリグリと押されて悲鳴を上げているあたり、疲れが溜まっていたのは本当なのだろう。
「うぅ……、辱められた……」
「人聞きが悪いなぁ」
「こよの柔肌をこんなに弄んでるのに!」
「寒くない?」
「寒くないです!」
適度な力加減に加えて心許した相手からの快感により、非常に蕩けた顔をしているこより。ぱっと見たら事後にしか見えない。
「思ったんだけどさ、そもそも間違ったこの薬は何のために作ったんだい?」
「前にロリこよ配信したじゃないですか、あの時はもちろんそういう設定だったけど、ホントに実際小さくなったらどうなのかなっていうのが1つ」
「なるほど?」
「あとはー、誰とは言いませんけど何人かのホロメンから彼氏をショタにしたい!って要望がありましてー」
「……聞かなかったことにしておくね」
ちょっと闇深そうな理由もあったらしい事に、彼は苦笑いした。
「それで、小さくなった感想はどう?」
「さっきも言ったけど記憶はあるし、身体もちゃんと動くけど、想像より高いところに届かないとか、いつもなら持てた筈の物が持てないとか重く感じたりとか、色々あって不便だね」
「性欲は?こうして全裸のこよがいるわけですけど」
「もちろんエッチだなとは思うけど、抱きたいとかは湧かないね。なんだろうな……、子供の頃に落ちてたエロ本見た時の感情みたいな?」
「うわー、なんか生々しいのイヤだーw」
「男の子は大体皆通る道だって」
これみよがしに自分の身体をギュッと抱きしめて笑うこより。
「こよりは?発情期みたいなものだったんだし、今の僕でも襲いたいとかないのかい?」
「こよ自身はそこまでショタ趣味ないんですよー。もちろんムラムラはずーっとしてるんですけど、実際今の貴方を見ても可愛いなって感情の方が先に来て、食べちゃいたいとかはないんですよねぇ」
「……このまま治らないほうが、安心できそうだね」
「そうなったら仕方ない!精通の感覚をもう一度思い出させてあげますねぇ?」
「怖いってば……」
「まあ効力は大体半日位なんで、明日の昼前には戻ると思いますねぇ。戻る時に痛みはないはずなので、寝て起きたら戻ってるかも知れないよ?うふふ……」
そういうこよりだが、怪しげな笑い方の割に目は微妙に笑っていない。むしろ少しギラギラとしている事に気づいた彼は微妙に悪寒が走った。
「……何その顔は?」
「いやー、貴方が言ったように、今のこよって発情期なんですねぇ。だけど、流石に今の貴方で発散するのもどうかと思いまして」
「そう言ってたね」
「だーかーらー、明日は早く治っててほしいなーって。明日はお休みですし」
「……一応聞くけど、なんで?」
「それはもう、わかってるんじゃないですかぁ?♡」
「あの、せめて僕が起きてからにしてね?」
「善処しまーす!」
こよりの答えに、せめて起きてから治ることを切に願う彼だった。
「あ、折角ならお風呂入ります?ショタ趣味はないですけど、男の子を洗うってなかなか無いですし。お詫びも兼ねてきちんと洗いますから。一応いつもの貴方との違いもあるかもなーって」
「この年だとなかなか人に洗われるってないし、そうしようか」
ということで、お風呂へ来た2人。
「まずは頭ですねー」
「うん、よろしく」
椅子に座る彼の後ろにスッと回ってそのまま洗い始めるこより。
「髪の毛は短いけど今よりサラサラしてる気がしますねぇ。手触りも柔らかいのかな?この髪型って子供の頃と同じですか?」
「そうだね。さっき鏡見たときになんとなく見覚えあったから、たぶんそうなんじゃないかな。今より短くしてたと思うよ。あの薬ってただ小さくするわけではないの?」
「はい!成長過程を戻すって感じですねぇ。巻き戻しみたいな?」
「なるほど」
「はい、流しますねー」
話しながらも手早く洗い終えてさっと流す。
「んー、いつもならこよの身体で洗うんですけど……、ちょっと小さすぎて洗いにくいですねぇ」
「何を言ってるんだ」
「えー?こうされるの好きじゃないですかぁ?」
「いやまあ好きだけど!今はなんかゾワゾワするって!」
「えへへ、素直なところは好きですよ♡じゃあ、今日のところはちゃーんと洗いますねぇ」
タオルを泡立てながら、若干照れている彼を見て笑いつつも、隅々まで洗い始めるこより。
「うーん、ここもちゃんと小さくなってるんですねぇ」
「く、擽ったいよ」
「あ、でもちゃんと反応はするんですね♡」
「あっ……、くっ……」
「かわいい〜〜♡」
身体に合わせて小さくなった彼のモノを、少し丁寧すぎるくらいに洗うこより。手の中でちゃんと反応しており、彼も身悶えしていることから、機能はちゃんと生きているんだなと彼女は感じていた。
「エヘヘ、はい!終わりましたよ〜」
「全く……、ありがとね」
「いえいえ!あ、それじゃあ今度はこよを洗ってほしいなぁ?もちろん、隅々まで、ですよ?♡」
「はいはい、洗うから煽らないでくださいねー」
しなを作って流し目をするこよりを見て、苦笑いをしながらも交代する彼だった。
「いやー、人に洗ってもらうのは良いですねえ」
「そうだね、確かに気持ちよかったよ」
「こうして抱えるのはいつもと逆で新鮮ですねぇ」
「それもそうだね。重くない?」
「お湯の中ですし、そもそも軽いですよぉ?」
お互いを洗い終えて、湯船に浸かる2人。こよりの上に彼が座っており、それを抱える形になっている。
「背中におっぱい当たってますけど、この感触はなかなかないんじゃないです?」
「……そうかな?結構抱きつかれているような気がするけど。ベッドでも向きにかかわらずくっつくの好きだよね?」
「……たしかに!でも、お風呂ではやったことないです!」
「ここではそうだね。そういう意味では新選だ」
「えへへ、もっと寄りかかってもいいんですよ?」
ぎゅっと抱き着く力を強めるこより。
「うーん、今度広いお風呂で元の貴方をこうしてみたいですねえ」
「流石に邪魔じゃない?」
「長時間は大変ですけど、逆に全身で抱きしめても余る感じがいいんですよぉ」
なんてことを言いつつ、のんびりと過ごす2人だった。
後日談
『うーん、いつもとは違う感じでイチャイチャ出来たので、これはこれで良かったです!あ、次の日は文字通り朝からドロドロになったので、あとでちゃんと介抱してもらいました!このおクスリについて御用の方はいつでも連絡してくださいね♡』
こうしてまた1つ便利な設定(安易なショタ化)が本作の世界観に加えられていくのでした。