少し短いですが、おまたせして申し訳ありません。
ホロライブインドネシア1期生である『Ayunda Risu(アユンダ・リス)』は、抜群の歌唱力で有名である。視聴者はもとより、メンバーからも非常に尊敬されるほどであり、つい最近もとある先輩によるカラオケ企画にてその実力を遺憾無く発揮していた。
一方で自他ともに認める超オタク気質の持ち主でもあり、特に先輩同士のカップリングである『おかころ』に関しては配信上で発狂するほどの推しっぷりを披露したりするなど、流石ホロメンと言わざるを得ない一面もある。
さらに言えば、語学にも堪能ながら下ネタも躊躇わずに言ったり、視聴者をバッサリ切り捨てるコメントを残したりなど、非常に闊達な精神を持ち合わせている。
「あ、いた!お待たせ!」
「時間は聞いてた通りだし、問題ないよ。僕もついさっき来たところだし」
「そう?ならよかった。今日は、収録の後にさっきまでころね先輩とお出かけしてきたんだよ!」
「良かったじゃん。楽しかった?」
「もちろん!これ、買ってきたお土産!」
「ありがとう。後で見せてもらうよ」
待ち合わせのカフェに持ってきた紙袋を、ニコニコと笑いながら渡すリス。受け取った彼女のパートナーである男性は足元へそっと置くと、リスの対面に座り直した。
「ここはケーキが美味しいらしいけど、食べるかい?」
「ほんと?なら食べたい!」
「わかった。なら注文しようか」
席のタブレットでささっと注文する彼。
「最近はだいぶ涼しくなってきたから、過ごしやすいね。油断するとたまに暑いけど」
「そうだね。暑いのは僕も苦手だから助かるよ」
「私もー。インドネシアも暑いけど、日本の暑さは段違いだよ……」
「湿気があって不快だって皆言ってるね」
「そう!あと、都会は反射熱もきついよ!」
2人で夏について愚痴を言っている間に頼んだ飲み物やケーキが届く。
「「いただきます!」」
しっかり挨拶をした後、しばらくは2人して無言のままデザートを楽しむ時間が流れた。
「うっまー!」
「日本人より熟れた日本語だね」
「皆が言ってるの聞いてたら覚えたわ」
「あぁ、それなら言いそうだね……」
ニッコニコでケーキの感想をいうリスに苦笑する彼。
「そういえば、私の荷物は届いてた?」
「昨日の夕方に来てたよ。お土産で聞いてたものは冷蔵庫に入れてあるけど、あとは何も手を付けないで部屋にあるかな」
「あら、折角新しい下着とか入れておいたのに見なかったの?勿体ない……」
「さすがに変態すぎるでしょうが。というか、前にそれで引っ掛かったの、忘れてないからね?」
インドネシアから来日する際、その期間中彼の家に泊まることは、予めマネージャーにも通達済のリス。その際には彼の家に先に荷物を送るのも恒例になっていたが、以前に『予め荷物を整理してほしい』とリスに言われた彼が届いた荷物を開封しようとしたら、旅行用バックの一番上にド派手な下着が複数入れられており、驚かされた経験があったのだった。
『えー?でも、あの時は後でしっかり堪能したでしょー?』
『外で気まずい話をする時に限って英語にするんだったら、話すの止めようよ……』
『だって反応可愛いんだもん♡』
彼は元々大学で語学の研究をしており、英語がかなりのレベルでこなせる事をリスは知っている。そのため、外で際どい話題などをする時にわざと英語を使うのだった。
『えへへ、こんな話してたらなんかムラムラしてきちゃったな?』
『いきなり?というか、ここ家じゃないよ?』
『だって昨日の夜には着いたのに、あなたに会う時間なくてお預け食らったままお仕事行ったんだもの。海外組は日本に来たら皆そうだって前にも言ったじゃない?』
『あー、そういえばそんなことも言ってたね』
『それに、今日だってころね先輩とも色々とお話してきたからね。せっかくだから試したいなーって♡』
『……もう碌な話じゃない事は分かった』
『なんでー?貴方にとーってもイイコトだよ?』
少し頬を赤らめながら、リスはテーブルに置かれた彼の手をそっと握った。
『ね?だから、早く帰ろ?私達のお家にさ♡』
「……はいはい、わかったわかった」
「いひっ、やった!」
呆れたように言いつつも、素直に帰り支度を始める彼を見て、彼女は満面の笑みを浮かべるのだった。
現実において、グループ統合に伴いENIDやDEV_ISが名目上なくなりますが、この作品では不都合がない限り分けたまま続けていく予定です。何かあればその際には報告いたします。
そして、新人さんがまたデビューされましたが、しばらくは動向を見守りつつ楽しみたいと思っていますので、すぐに作ることはないと思われます。ご了承ください。