長身巨乳エアと巨根ショタ621 作:匿名希望ドーザー
エアは元々自分に肉体は無く、空中を漂うAIのようなものだったと説明した。そして「詳しくは拠点に戻ってから説明させてください」と要求し、621はそれを承諾した。
621が操縦するACのコクピットは、身長の低い621に合わせて調整されているため、酷く狭い。長身の肉体を得たエアと2人乗りしようものならまともに操縦できなくなってしまうため、ひとまず621単独で依頼を進めることにした。
「どうやら今の私はこの肉体に囚われ、およそ10m以上離れると交信でができなくなってしまうようです。私のサポート無しで依頼を進めることになるので…気をつけてください、レイヴン」
エアはそういって、ビルの出入り口からACに搭乗して飛び立つ621を見送った。
◇ ◇ ◇
621は最後のECMフォグ制御装置を発見し、ACに搭載されているCOMを使って解除。直後に惑星封鎖機構の部隊に襲われる予想外の展開があったが、大型武装ヘリも狙撃LCも621にとっては1度倒したことのある相手であり、あまり被弾することなく殲滅は完了した。
『621、仕事は終わりだ。戻って休め』
「了解、ウォルター」
そう言って通信を切れたのを確認してから、621は呟いた。
「2人乗りで帰るしかない、か」
謎の実験室からビルの出入り口に向かう途中、621は「ECMフォグを解除できたら、ウォルターに人間輸送用のヘリを頼もう」とエアに提案した。しかしエアは「ウォルターには私のことを内緒にしてください」と拒んだのだ。どうしてか尋ねたが、エアはそれも拠点で説明すると答えた。
ならばと制御装置を探す途中で今のエアが乗れるような乗り物を探したが、残念ながら見つからなかった。
「エアを迎えにいこう」
ひとまずエアと別れたビルへ向かう621。思考は何故エアがウォルターの助けを拒んだかに移ったが、今621が知っている情報ではサッパリ分からなかった。
「レイヴン!ここです!」
そうこう考えているうちに、目的のビルへたどり着く。出入り口の外でエアが大きく手を振っていた。
豊満な乳房がぶるんぶるんと揺れるが、今は性欲を失っている621にとってはどうでもいいことだった。思考回路が人とは違うエアに人の体での羞恥心はなく、こちらにとってもどうでもいいことだった。
「おまたせ、エア。それで帰り方なんだけど…」
「2人乗り、ですか。ちゃんと操縦できますか?」
「神経接続だから大丈夫。操縦桿とペダルを操作できなくなるから、ちょっと動きがぎこちなくなるかもだけど…」
まずエアが大きな体を狭いコクピット無理やり押し込む。その後、エアに包まれるように621もコクピットに乗り込んだ。
「…やっぱり狭いね」
「仕方ありませんよ、レイヴン。こうして乗れただけでも十分です」
なんとかコクピットのハッチが閉まる。エアに手伝ってもらい、強化人間とACを神経接続するケーブルを首にある差し口と接続する。
そうして2人が乗ったACは飛び立った。
(…柔らかいな)
621の全身を包む、柔らかいエアの体。薄手のパイロットスーツを通して伝わる、シートに取り付けられている安物のクッションよりもずっと柔らかい感触に、621は心地よさを覚えていた。
(レイヴンの体、少し冷たい。でも、どこか温かい)
エアは内心で、肉体を得たことで初めて感じる感触を楽しんでいた。そして楽しみつつも、レイヴンを待つ間に交信を使って調べたことについて考える。
(いったい「コーラル稼働型性処理アンドロイド用生体義体」とはどういう意味なのでしょう?)
エアは性的な知識をほとんど知らなかった。
◇ ◇ ◇
拠点に戻った621とエアは、運良く仕事に集中していたウォルターの目を盗み、居住区にある621の自室までたどり着いた。ウォルターに「睡眠を取るから入ってこないで」とメッセージを送り、ひとまず落ち着くことができた。
「…ねぇ、エア」
「わかりました。私について、詳しくお伝えします」
そうしてエアは語った。自分はコーラルから生まれた、肉体を持たない存在であったことを。コーラルが意思を持ち、さらに肉体まで得たとなれば、目的はわからずともコーラルを求めるウォルターがどうするかわからず、とりあえず隠れることにしたと。
「隠していて、申し訳ありませんでした」
「ううん、仕方ないよ。ウォッチポイントで会って間もない僕にそんな話をするのは危険だもんね」
「…ありがとうございます、レイヴン」
そうしてエアについての話が終わると…次の話題は自ずと決まる。
「それじゃ、どうして突然肉体を得たのか、エアはわかる?」
「それにはまず、あの施設について説明する必要があります。レイヴンを待っている間に、私は施設の目的や研究内容について調査しました。得られたデータによると…」
ブゥン、とエアの手元に調査データが表示されたディスプレイが投影される。情報伝達物資として扱われるコーラルそのものであるエアにとって、電子機器や電子情報の扱いはお手の物だった。
「あの施設は、かつてザイレムにいた「性処理アンドロイド」なる製品の製造工場だったそうです。性処理アンドロイドが何か、私にはわからないのですが…レイヴンは知っていますか?」
「ごめん、わからないや」
「でしたら一緒に調べてみましょうか」
そうして2人は「性処理アンドロイド」について調べ…エアが高度な情報処理能力を持っていたばかりに、傍から正しい倫理観を持っている大人が見ていたら大慌てで止めるような、大事故が起きた。
「…人間ってこうやって繁殖するんですね。生々しい映像です」
「僕の体についてるこれ、繁殖するための器官だったんだ…」
「繁殖のためだけでなく、快楽のためだけに性行為を行うとは…人間は不思議な生き物ですね」
日が落ちる頃には、2人は基本的な人間の生殖器官からそこそこマニアックなプレイに至るまで、それなりの知識を身に着けてしまった。
『621、起きているか?』
「っ!?」
突然ウォルターから映像着信が入る。エアは慌てて部屋の隅に隠れた。カメラがエアの方を向いていないことを確認し、応答ボタンを押す。
「う、ウォルター、どうしたの?」
『…顔色は悪くないな。お前が帰ってすぐ休むのは珍しいから心配していた。それと夕飯の時間だ。今日の献立候補を送るから好きに選べ』
「ありがとう、ウォルター。今日は疲れたから、自分の部屋でご飯を食べて、またすぐに寝るよ。また明日ね」
『…そうか。ゆっくり休むといい。お休み、621』
そういって通信を切る。ウォルターの少し寂しげな声と気遣う気持ちが、621の心にチクリと刺さった。
「…もういいよ、エア」
「危うくバレるところでした。気をつけましょう、レイヴン」
ゆっくりと621の元へ戻るエア。相変わらず裸であり、万が一カメラに映れば大騒ぎになるのは確定していた。
「そういえば、エアはご飯いる?」
「無くても大丈夫です。研究室の情報によると、この体は食物をエネルギーに変換する機能こそ搭載されていますが、大気中のコーラルを取り込むだけで十分なようです」
そう言って謙遜するエア。突然現れた自分が貴重な食料資源を消費する訳にはいかないという配慮からだったが…
「食べれるなら一緒に食べようよ!僕1人で食べるよりも、誰かと一緒に食べたほうが美味しいもん。ウォルターやカーラと食べるご飯はとっても美味しいから、エアと食べてもきっと美味しいよ!」
わくわくした顔でそう告げる少年の表情に押し負けた。
◇ ◇ ◇
配膳ロボットが運んできた食事を食べる621とエア。
ウォルターは621に健やかに成長して欲しいと願っており、惑星外から高額の貴重な自然食材を取り寄せていた。それらの食材を元に、最高クラスの調理AIが作った食事は、過去に621から誘われて遊びに来たレッドガンの面々が一度食べた際には、何も言わずに涙を流すほどだった。
あのミシガンとナイルですら薄っすらと涙を流し、いつも煩いイグアスやヴォルタのコンビに至っては涙で顔をぐちゃぐちゃにしながら黙ってなんどもおかわりを要求していた。ミシガンが「人様の大切な食料資源を浪費する気かバカモノォ!!!」と止めなければ、次の日のウォルターと621は緊急用の保存食である、味気ないレーションを食べるハメになっていただろう。
「…これが、美味しいという感覚なのですね」
せめて少しでも消費量を少なくしようと小盛りにしてもらったエアは、初めて感じる「味」という感覚に幸福を覚えていた。ひとくちひとくち、ゆっくりと噛みしめるように味わっていく。
そして目の前では――
「エアが美味しそうに食べるの、見てて嬉しいな!」
――大盛りメニューを凄まじい勢いで食べ尽くし、すでに配膳ロボットに食器を下げてもらった621が、ニコニコとエアを見つめていた。
「…あの、レイヴン。いつもウォルターと食べていた時よりも量が多くありませんでした?お腹は大丈夫なのですか?」
それまでエアはウォルターと621の食事風景を何度か見ていた。その時はエアと同じような小盛りを、時折ウォルターへ話しかけながらゆっくり食べていた。
「全然大丈夫だよ?なんでか知らないけど、今までにないくらいお腹が空いてたんだ」
「そうですか…」
――621もエアも、全く気づいていなかった。
未だに裸で料理を食べるエアの扇情的な体と、エアが宿った体からわずかに放出される特殊な波形のコーラルに影響され、621の性機能が無意識のうちに急成長を初めていることに。これまでにないほどの空腹は、その成長をするためのエネルギーを体が求めていたのが原因であることに。
「…なんかまたお腹空いてきちゃった。お肉おかわり!」
「まだ食べるのですか!?」
◇ ◇ ◇
「それじゃエア、お風呂に入ろっか」
「おふろ…ですか?」
「うん、僕もエアもビルの探索のせいで体が汚れてるからキレイにしないと」
夕食を食べ終わった2人は就寝に向けて準備を始める。
「1人で歩けるようになってからウォルターは一緒にお風呂に入ってくれなくなったし…久しぶりに、誰かと一緒にお風呂に入りたいんだ。エア、一緒に入ってくれない?」
「わかりました、レイヴン。私が貴方の体を洗ってあげます」
「やった」
それは無邪気な提案だった。それまで調べた性知識のことなど、完全に吹き飛んでいた。
(なんかお腹の下側がムズムズするな…やっぱり食べすぎたのかな?)
(下腹部に違和感が…いきなり固形物を接種するのはダメだったのでしょうか?)
2人の体だけが、この先の展開をいまかいまかと待ち望んでいた。
この時空ではヴォルタが生存してます。きっとミシガンに頼んでベイラム側の壁越えに621が参加、そんで見事成功させたんでしょう(雑設定)。