長身巨乳エアと巨根ショタ621 作:匿名希望ドーザー
休暇8日目の朝。なんとか腰を治してローブを着たエアは、裸のままお腹を鳴らしながら申し訳無さそうにする621の姿にひどく驚いた。
「本当に全部食べてしまったのですか!?」
「ごめんなさい…」
「いえ、食べる事は良いのですが…全て食べてなお足りないとは…」
「…僕もこんなに食べれるとは思わなかった」
2人とも予想外の事態だった。
「私の母乳で代用しようにも残量が残りわずかなので…私の朝食と一緒に、昼御飯用に準備していた料理を出すよう指示しました。少し我慢してください」
「うぅ…なんでこんなにお腹が減るの…」
「睡眠中にも射精し続けて、溜め込んでいた栄養と水分を使い切った分、いつもよりたくさん食べるとは予想していましたが…空腹以外に体調の変化はありませんか?」
621は目を閉じ、自身の体に意識を向ける。エアは簡易生体スキャンを行う。
「…お腹の奥が熱くなって、どんどん力が湧いてくる気がする。あと体中がちょっと痛い…」
「生体スキャン結果によると、体全体の筋肉が凄まじい勢いで成長しています。体が成長するための栄養を欲して空腹になっているのでしょう。痛みは…これも予測ですが、一種の筋肉痛かと」
「悪いところは無いの?」
「健康そのものです」
「よかった…病気じゃないかと心配で…」
621は安堵の息を吐く。
「あ、配膳ロボットが料理を運んできました。ゆっくり頂きましょう」
「やった!」
◇ ◇ ◇
滋養強壮に効くとされる食材がふんだんに使われた、朝食にはあまりも重い数々の料理を、621は苦も無く嬉しそうに平らげた。さらにエアの母乳を朝食で補充された分まで飲み干し、ようやく空腹が収まる。
母乳を飲ませようとエアがローブをめくりあげて露出した体に621は発情しかけたが、今日も昨日に引き続き訓練があることを思い出し、目を閉じて湧き上がる性欲を必死に抑えつけてやり過ごした。
「…あ、ウォルターとラスティからメッセージが来てる」
通知に気づいた621は、食器を片付ける配膳ロボットを横目にメッセージを確認する。
「内容はなんですか?」
「えっとウォルターは…最後のお休みの日、明後日のお昼に帰ってくるって。あと、その次の日に惑星封鎖機構の拠点を急襲する作戦に参加することになったから、体調に気をつけて、不調があったら今のうちに治しておけ、って」
「なるほど。ラスティはなんと?」
「ちょっと待ってね…」
空中に投影された画面を操作し、ラスティからのメッセージを開く。
「…今日この後すぐ、シミュレータで模擬戦をやって欲しい人がいるみたい。着替えて行ってくるよ」
「いきなりですね…相手は誰ですか?」
「ラスティの上司だって。名前は…書いてないや」
621は画面を消し、収納スペースからパイロットスーツを出す。
「では私は、引き続きルビコンやコーラルに関係する情報の収集を行います」
「わかった。今日もお互い頑張ろうね!」
◇ ◇ ◇
(この人すごく強い!)
恐ろしい精度で飛来するアサルトライフルの弾。素早く周囲を飛び回るレーザードローン。的確なタイミングで放たれる拡散バズーカ。意識から外れた頃に急接近して振るわれるレーザーブレード。
(僕が知らないだけで、絶対アリーナ上位の人だよね…)
ラスティいわく『お忍び』とのことで、名前も声も明かされずに戦うことになったACは、間違いなく今まで戦ったことがあるACの中では最強の強さを誇っていた。621はまだアリーナCランクであり、上位のAC乗りを知らず、今戦っている機体に心当たりは無い。
(でも…戦える。僕だって強くなってるんだ!)
体の奥底から湧き上がる活力を原動力に必死で食らいつく。弾を避け、ドローンを振り払い、爆風をくぐり抜け、ブレードに細心の注意を払う。
(……ここだ!)
ブレードの
『見事だ、戦友。まさか初戦で勝ってしまうとは』
「ふえぇ…危なかった…」
621が操るACの残りAPはごくわずか。紙一重の勝利だった。
「とりあえず1回終わったけど…まだやるの?」
『少し待ってくれ…………あぁ、続けるそうだ。合計20回はやりたいと言っている』
「そ、そんなに…」
告げられた回数に思わず引いてしまう621。
『戦友が嫌がっている。ここは諦めて……何?』
「どうしたの?」
『…私の上司から提案があった。勝敗にかかわらず模擬戦1回につき3万COAMを支払うと、たった今君へ名指しの依頼を出すそうだ。当然今の1回分も支払うと言っている』
「…その人、本気?」
『本気だ』
ただ模擬戦をするだけでそこそこの報酬が入る。あまりにも胡散臭いが、依頼者はそれなりに信頼している人物の上司。金はいくらあっても困ることは無い。大量に食べる自分のため、惑星封鎖機構の監視を掻い潜って食材を手に入れるのは金がかかる。強い人と戦えば、自分はもっと強くなれる。
621は軽く考えを巡らせ、受けることに決めた。
「今から教える口座に3万COAM振り込んで。確認できたら依頼を受けるよ」
『…助かる』
ラスティの声には安堵がこもっていた。『これでしばらくは、戦闘欲求を抑えられず暴れる上司を別の嫌な上司と取り抑えなくて済む』という気持ちから来るものだったが、621は理由を察せるはずもなく、不思議そうに首を傾けるだけだった。
その直後、口座にはいきなり150万COAMが振り込まれた。慌てて返そうとしたが『先払いだそうだ…すまない、戦友』と断られてしまう。621は諦めて、様々なアセンブルを取っ替え引っ替えしながら、黙々と模擬戦を続けた。
なお、謎のAC乗りはアセンブルを最後まで変更しなかった。最終的な戦績は丁度五分で落ち着いた。
◇ ◇ ◇
「つっかれたぁぁぁ…おなかすいた…」
「お、お疲れ様です」
時刻は夕方。休憩どころか昼食すら食べず、ぶっ通しで模擬戦連続50回を終わらせた621は、フラフラとしながら自室に入りベッドに倒れ込んだ。
「すぐに晩御飯を用意しますね。少し休んでいてください」
「お願い…う~ん、強かったなぁ…んしょ、んしょ」
621は寝転がったまま器用にスーツを脱いでいく。
「どのような相手でしたか?」
「なんていうか…全部見透かされてるみたいだった。勝っても負けても、なんかちょっと気持ち悪い」
「それは…どういう?」
「…ごめん、僕にもよくわかんない」
同じ戦法は二度と通じないのは当然として、初めて見せる戦法もしっかり対応してくる。勝つ場合はいつもギリギリで、負ける場合は大差をつけられる。五分五分まで食らいつけたのが信じられない程の実力。
「…おかげで確実に強く慣れた手応えがあるし、別にいっか」
そう呟いて621は思考を打ち切った。裸になるとベッドから起き上がり、収納スペースからゆったりした部屋着を取り出して身につける。
「よし、着替え終わったよ」
「あ、丁度晩御飯が運ばれてきました。さっそく頂きましょう」
「やった。今日の料理は何?」
「料理名は――」
温かく美味しい料理を食べ、食休みの間に軽い雑談を交わす。エア主導で筋トレを行い、始めた頃よりもずっと早く体力を残して終わらせ、肉体の成長を実感する。
夜が更けると性処理部屋へ向かい、淫らな行為に没頭する。この日は手コキとフェラを交互に行い、合計10回射精したところで、エアの提案で明日の訓練や情報収集に備えて眠ることに決めた。
「もっとえっちなこと…セックスしたい…」
「もう夜遅いですから我慢しましょう」
「うぅ…」
「セックスで1回射精したら、すぐに止められますか?」
「…ごめん、ムリだと思う。たぶん気絶するまでやる」
「そういうことです。また今度、しっかり時間が取れる時にやりましょう♡」
そう621をなだめるエアの膣口は、大量の白く濁った愛液を滴らせていた。
お互いに性欲を抑えつけ、なんとか眠るまでには少し時間がかかった。
◇ ◇ ◇
『――621。調整の時間だ』
年老いた男の優しい声。
『621、これが風呂だ。熱かったら俺の腕を叩け』
肌を撫でる老いたシワだらけの手。
『621、美味いか?…そうか、ならいい』
無表情のまま、老人はほんの少し目を細める。
『621、勉強の時間だ』
丁寧にわかりやすく、様々な知識を教えられた。
『621…!すぐに治療室へ運べ!』
コーラルの奔流から生きて帰った時は、血相を変えて対応してくれた。
『621、お前が1人で歩くための歩行訓練を始める』
長く辛いリハビリの間、いつもそばにいてくれた。
胸の奥が暖かくなって。それが嬉しさや感謝だと知って。自分にとって彼は『父親』だと感じたから。感謝を伝えるために、内緒で喋る練習をした。
たどたどしくも、『おとうさん、ありがとう』と伝えてみれば。
『…621、喋れるようになったのか』
驚愕で目を見開いた直後、すぐに悲しげな顔をして。
『よくやった。だが…二度と俺のことを「父」と呼ぶな』
そう注意され、わけも分からず胸が苦しくなった。
『アンタが噂のビジターか。まだ子供じゃないか』
初めて直接会った時、わしゃわしゃと乱暴に頭を撫でられた。
『チャティ、遊んでやりな』
『…ボス、俺は子供を喜ばせる方法を知らない』
『あー、じゃ最初だけ私も一緒に遊んでやるさ』
機械の体を持つ遊び相手を紹介してくれた。
『また会ったね。そう、私はウォルターの知り合いだ』
ウォルターが仕事で拠点を離れる時、度々彼女が拠点で世話をしてくれた。
『どうしたチャティ?』
『ビジターがボスと一緒に遊びたいと泣いている』
『私は忙しいんだが…まったく、仕方ないね』
思考が今よりも幼稚で、わがままを言う自分に付き合ってくれた。
『ビジター、今日はこれで遊ぶ。ルールは――』
退屈しないよう、何度も色々な方法で遊びに付き合ってくれた。
『…仕事を見てて楽しいのかい?…ならいいんだ。チャティ、あの部品を――』
『了解した。進捗は――』
彼女たちが仕事をしている背中は、とても大きく見えた。
彼女はまるで『母親』のようで。彼女たちは『家族』で『親子』のようで。だから彼は『兄』だと思って。だからある日、不意に『かーらおかあさん、ちゃてぃおにいちゃん、いつもありがとう』と言ってみれば。
『…ぷっ、あっはっはっはっ!そうか!私が母親か!』
大きな声で笑われてしまった。
『チャティは兄だって?くくっ、よく考えたものだね。嬉しいよ』
『…ビジター、俺も…上手く表現できないが「嬉しい」と思っている…はずだ』
その後、彼女たちは『笑えるから』と『名前でない呼び方』で呼ぶことを許してくれた。
笑われたことは不満だが、とてもとても、嬉しかった。
『レイヴン、おはようございます』
毎朝語りかけてくる、自分にしか聞こえない声。
『レイヴン、面白そうなので私も勉強します』
ウォルターから教えられたことを一緒に復習して。
『レイヴン、私もこれをやってみたいです』
カーラとチャティから教えて貰った遊びを一緒にやって。
『レイヴン、頑張ってください!』
歩行訓練や喋る練習を応援してくれて。
『レイヴン、あちらに敵性反応です』
ミッションで献身的に手助けをしてくれて。
『レイヴン…これ、面白いんですか?』
暇な時には、意味不明な安物の映画を一緒にぼんやり眺めて。
一緒に過ごす時間は楽しくて。まるで『友達』みたいだと思って。思ったことを告げてみれば。
『私が…友達、ですか?』
ひどく困惑した声が聞こえて。しばらく何も聞こえなくなって。不安になって彼女の名を呼んで。
『あぁ、ごめんなさい。その…こういう時、何と言えばいいかわからなくて…』
首をかしげた直後。
『…友達と言ってもらえて、すごく嬉しいです。これからも、よろしくお願いします』
困惑しながらも、とても嬉しそうな声が聞こえて、自分もすごく嬉しかった。
◇ ◇ ◇
「…夢?」
621は早朝に目を覚まし、ムクリと起き上がった。隣にはエアがまだ穏やかな寝息を立てて眠っている。
「…全部、無くしたくないな」
大切な人を再確認し、決意を新たにする。
ふと、疑問に思ったことが口から漏れる。
「今のエアは…僕にとって、なんだろう」
友達と言うには、あまりにも関係が深い。
「…恋人?」
その言葉は、ストンと胸に落ちた。
「…ちゃんと向き合って言いたいな」
性処理中に思いを伝えたことはある。しかし621は直感で、改めて真剣に向き合って言うべきだと思った。