長身巨乳エアと巨根ショタ621 作:匿名希望ドーザー
エアとウォルターが会った翌日。621は、アーキバスから依頼されたバートラム旧宇宙港の襲撃に向かった。
途中までは順調に進んでいたが、増援として現れた執行機体2機をラスティと共同で撃破したところで、封鎖機構がC兵器『IA-02』、通称『アイスワーム』を起動。攻撃が通じず、撤退を余儀なくされた。
ベイラムとアーキバスは協力してアイスワームを倒す方向で動き始めた。
621は帰還後、ウォルターに少しでも休んでいろと言われ、自室で大人しく横になっていた。
「…ねぇ、エア」
「何でしょう、レイヴン」
同じ部屋で何か画面を操作していたエアに尋ねる。
「アイスワームってコーラルで動いてるんでしょ?エアの力でハッキングとか乗っ取りとかできない?」
「可能か不可能かで言えば、今すぐにでも可能です」
「じゃあ…」
「ですが、ウォルターに同じ提案をしたところ『あまりにも目立つから止めろ』と言われました。確かにアイスワームをハッキングすれば、封鎖機構や企業からの注目が集まるのは避けられません。私の存在が周知される事態はなるべく避けるべきかと…」
「そっか…」
あれほどの兵器を操れる存在がいると知られれば、何が何でも排除か利用しようと矛先が向けられるのは確実だった。
「それよりもレイヴン、ウォルターに性処理のことを説明しなくていいのですか?」
「うん…多分ウォルターは『子供にそんなことをするな』って怒るから。前に調べたんだけど、僕ぐらいの子供がえっちなことをするのは不健全なんだって」
「…なるほど」
2人はウォルターに、恋人関係と性処理について伝えていなかった。
「先日の休暇中にレイヴンの生活をサポートしていたことを踏まえ、ある程度信用されているようですが…ウォルターが私に向ける目線には、まだ警戒が込められています。夜の性処理も『夜ふかしをさせるな』と忠告を受けていますから、あまり長時間はできませんし…日中に性処理をするのも怪しまれるおそれがありますし…」
連日連夜、濃厚な性的行為を行う2人だが、ここ数日は本番まで進んでいない。1度本格的にセックスを始めれば理性が吹き飛び、膨大な精力が尽きるまで数日間延々とセックスし続けてしまうと予想していたからだった。
エアが悩んでいると、部屋のドアがノックされた。
「621、いるか?」
「ウォルター!どうしたの?」
ウォルターはドアを開けて621の姿を確認し、次に同じ部屋にいたエアの姿を見て、誰にも気づかれない程小さく顔を歪めたが、すぐに部屋に来た目的を話し始めた。
「カーラから要請があった。アイスワーム討伐に向けて頼みたいことと、お前たちが渡したデータについて直接聞きたいことがあるそうだ。明日、エアとグリッド086まで行って来い」
「カーラが…」
「カーラの元から依頼に出られるよう、AC輸送用のヘリで行くことになる。おそらく数日は帰ってこれないだろう。必要なものは今のうちに積み込んでおけ」
「わかった。エア、準備しよう」
「了解しました」
◇ ◇ ◇
「よく来たね、ビジター!」
「カーラ
翌日、グリッド086に来た621は、ヘリから降りると出迎えに待っていたカーラに飛びついた。
「元気そうで何よりだ。ずいぶん筋肉がついてたくましくなったね」
「最近筋トレを頑張ってるんだ。筋トレのメニューはエアが考えてくれたんだよ」
「へぇ…」
カーラの目が細められ、ヘリの出入り口に向けられる。丁度ヘリから降りてきたエアは、カーラの視線に気づくと丁寧にお辞儀をした。
「…あんたがエアか。聞きたいことが山ほどある」
「私も、貴方に直接聞きたいことがたくさんあります」
「そうかい。んじゃ、2人ともついてきな」
カーラに連れられ、ヘリポートからRaDの拠点に入る。エレベータや人間用の移動リフトをいくつか経由し、来客用の談話室にたどり着いた。
「そこへ座りな。早速だがビジターたちにひとつ質問だ」
机を挟み、2人と向き合って座ったカーラは口を開いた。621は何を聞かれるのかとソワソワし、エアは予想してきた質問の回答を頭の中で反芻する。
「あんたら、もうセックスはしたのかい?」
「ぶっ!?」
「えっ!?」
しかし、予想外の質問に621は思わず吹き出し、エアは用意した回答が全て消えた。
「あっはっはっはっ!いい反応だね!」
「えっ、な、な…!?」
「か、カーラ、貴方は…」
「渡されたデータを見るに、エアが今使ってる義体は性処理用に作られたらしいじゃないか。ビジターも年頃の男の子なんだし、そういったことに興味を持ってもおかしくないだろう?反応を見るに『色々した』みたいだね。どんなことしたんだい?」
エアと621が慌てていると、談話室の扉が開いた。
『ボス、そのくらいでやめるべきだ』
ACを人並みサイズにした体のチャティが飲み物を運んできた。
「なんだいチャティ、今いいところなんだよ」
『基本的に人間にとって性に関わる話題はデリケートだと聞いた。ビジターたちの反応はボスにとって笑えるものかもしれないが、会ってすぐ聞くものではないだろう』
「わかったよ。この話はまた今度だ」
(また今度聞かれるんだ…)
「チャティ、ありがとうございます」
エアが飲み物を受け取り、他の2人に配る。カーラは受け取ったそれで口を湿らせ、改めて口を開いた。
「さて、真面目な話をしよう。まずはアイスワームについてだ」
カーラは、アイスワームに常時展開されているリアクティブシールドと、シールドをこじ開けるための『秘密道具』と、道具を盗み出したクズ、ブルートゥについて説明した。
「ビジター、あんたにはブルートゥの排除を頼みたい。決行は明日だ」
「わかった」
「それじゃ、もうひとつの話をしよう。チャティ」
『了解した』
談話室のドアの鍵がひとりでにガチャリと閉まる。僅かに聞こえていた外の物音が遠ざかる。
「渡されたデータの真偽を確かめるため、特にエアが本当に『Cパルス変異波形』かを確かめるため、実験に協力してもらおう。ビジター、目を閉じて下を向きな」
「え?う、うん」
「今から何本か指を立てる。その数を『交信』でエアに教えてもらい、答えな」
「…っ」
「それじゃ、始めよう」
621の脳内に声が響く。
「これは?」
「1本」
「これは?」
「8本」
「へぇ…じゃあ、これは?」
「…カーラが7本、チャティが3本」
「これは?」
「…チャティの頭の後ろでカーラが2本。その間に732421って書かれた小さい紙」
「もういいよ、顔を上げな」
621が目を開くと、カーラが少し厳しい表情をしていた。
「…次の質問だ。さっきチャティが来た時、扉の近くに数字が書かれたモノを置いてもらった。エア、今この場で『交信』を使って、扉に近い順で読み上げな」
「わかりました」
エアが目を閉じ、意識を集中させる。
「…四角く白い紙に黒で4819、丸く黒い紙に白で3872、情報端末のデータ上に筆記体で1026。以上です」
「まいったね…そこまでわかるのかい」
『ボス、高感度コーラル探知装置に反応があった。小さいが間違いない』
カーラの表情がますます厳しくなる。
「最後の実験だ。エア、あんたが今いる場所から1番近い場所にあるコーラルを…」
「このソファの下にある容器に入っています」
「…それを飲むんだ。ビジター、取ってやりな」
「えっ…わ、わかった」
621が椅子から降りてソファの下を覗くと、赤く光り輝く液体が入った小瓶を見つけた。
「エア、これって…」
「大丈夫ですよ、レイヴン」
不安そうな621から小瓶を受け取ると、エアは蓋を開けて一気に飲み干した。
「目眩や幻覚、意識の混濁は?」
「ありません」
「この紙に書かれた文字を読みな」
「qawsedrftgyhujikolp、です」
「ねぇ、エアに何を飲ませたの?」
621はカーラに尋ねる。
「技術データにあったコーラル制御法を利用して、ドーザー共が持ってたコーラルをかき集めて作った、超高濃度のコーラルさ。人間が1滴でも飲めばすぐに卒倒する劇薬なんだが…平気そうだね」
「え」
「安心してください、レイヴン。すでに私の一部として吸収しました」
「はぁ…わかった、信じるよ」
カーラは表情を緩め、ソファに体を投げ出した。
「あんたがコーラルから生まれた『Cパルス変異波形』で、コーラルを高度に制御する力がある。ビジターとウォッチポイントで出会って、ずっとサポートを続けてきた。それらを信じるし、疑ってたことを謝ろう。でもね…」
鋭い視線がエアを貫く。
「私らを…いや、ウチの大切な子を裏切ったら、絶対に許さないよ」
「…っ」
「肝に銘じておきな」
カーラが立ち上がる。扉の鍵が開く音が響いた。
「私は技術データの真偽確認を続けるために、自分の部屋に戻るよ。また明日、秘密道具を取り戻す目処が立ってから改めて話そう」
「…わかりました」
「…ま、興味深い技術を渡してくれた分くらいは、働いてやるさね」
「え?」
「チャティ、2人を客室に案内してやりな」
『了解した』
扉を開けて出ていくカーラの背中を、2人は何も言えずに見ていた。
『ビジター、エア。今晩泊まる部屋に案内しよう』
「えっ、チャティからは何か…」
『ボスは「コーラル高度制御技術」の対価を返すまでは協力すると言った。俺はそれに従う』
そう言い残し、チャティも部屋から出ていってしまった。
2人は戸惑いながらも、慌ててチャティを追いかけた。
◇ ◇ ◇
621によってオーネスト・ブルートゥは排除された。帰還した621をエアとカーラが出迎える。
「おかえり、ビジター。よくやってくれた。あとはRaDの連中に秘密道具を運ばせる」
「変な人だったね…」
「本当に様子のおかしい人でした」
戦った621とそれを交信で見聞きしていたエアの感想にカーラが苦笑した。
「あんなクズ、さっさと忘れな。それよりも、あんたらにはまだ協力してもらうことがある。できれば今日中に終わらせたい」
「いいよ、何をするの?」
「私の研究室で説明しよう。2人ともついて来るんだ」
カーラに連れられてたどり着いた部屋には、様々な道具と機械が置かれていた。
「あっ、懐かしい」
「カーラが作った、超高性能生体スキャン装置ですね。レイヴンがまだ上手く体を動かせなかった頃、強化人間の機能を調整するためによく使っていました」
「これを知ってる辺り、エアが私とビジターが出会った時から居たって話の信憑性がさらに増したね…」
「また僕のスキャンをするの?」
「いや、スキャンするのはエアだよ」
「私ですか?」
エアが首を傾げる。
「技術データにエアが使ってる義体の制作方法があったんだが、なかなか面白い技術が使われてた。完成品を実際に調べてみたくなってね。義体は生体部品で出来てるんなら、コイツで解析できるんじゃないかと思ったのさ」
「なるほど。そういうことなら協力します」
「ビジターも後で健康診断がてらついでにやろう。部屋の外で待ってな」
「わかった」
621がトコトコ歩いて部屋を出る。
「それじゃ、服を全部脱いで装置の上で仰向けに寝転がりな」
「わかりました。んしょ…」
「…あんた、下着は?」
「え?ローブで隠せているので問題ないかと…」
「問題大アリだよ…今あれこれ言っても仕方ないか。ほら、寝転がりな」
「は、はい」
エアはカーラの言葉に困惑しながらも、装置に横たわる。
(とんでもなくエロい体だね…女の私でも、ソッチの趣味は無いのにムラっと来ちまう)
「準備できました。これでいいですか?」
「大丈夫だ。始めるよ」
カーラは装置を稼働させ、結果が出力される画面に向き合った。
「…予想してはいたが、いざ普通の人間とは似てるようで全然違う体内構造を目の当たりにすると…ちょっと不気味だね。まるで古い映画に出てくる宇宙人…いや、あのデータいわく『コーラル人』か」
「…そう、感じますか」
「…気を悪くしたなら謝るよ」
「いえ、事実ですから」
「そうかい」
それからしばらく、機械の駆動音と、結果を確認するカーラの独り言だけが部屋を満たした。
「この内臓でコーラルを制御してるのか…こっちが生殖器官で…いくら性処理用義体とはいえ、膣だけじゃなく子宮まで作るなんて悪趣味な…あ?」
「…?」
突然カーラの動きが止まる。
「…あの、私の体に何か?」
「…まだ受精卵の段階で…血がつながってないとはいえ…息子の子供…孫ができるなんてね」
エアに向けられたカーラの顔は笑顔だったが、目は笑っていなかった。
「…何があったか、聞かせてもらおうか?」
「えっと、何故そんなに怒って…?」
「いくらなんでも早すぎるんだよ!」
「え!?」
◇ ◇ ◇
「ビジター、あんたの番だ。入りな」
「はーい」
カーラが部屋から顔を出し、621を呼びつけた。部屋に入ると、ローブを身に着けたエアが装置に座り涙目でうなだれていた。
「エア?どうしたの?」
「ちょっとお話をしたのさ。エアは部屋の外で待ってな」
「はい…」
エアはトボトボ歩いて部屋から出ていった。
「ほら、さっさと脱いで寝転がりな」
「わ、わかった。うんしょ…」
(…でかいね。萎えていてあれかい…)
621はいそいそと服を脱ぎ、コロリと装置に横になる。
「早速始めるよ。じっとしてな」
「うん」
621のスキャンはすぐに終わった。
「いくつか強化人間として見ても異常発達してる器官がある。主に消化器官と生殖器官だね。ただ、機能としては正常だし、全体としては健康そのものだ。筋肉もついて代謝も上がってるよ」
「よかった」
ほっとひと息つき、621は再度服を着る。
「…ビジター、ひとつ確認したいことがある」
「ん?なに?」
カーラは真剣な表情で621を見た。
「あんたはエアを、人間じゃないあいつを、死ぬまで心の底から愛し続けられるかい?」
「ふぇ!?」
質問の内容におどおどする621。しかし、カーラの表情を見てすぐに落ち着いた。
「…うん、もちろん。僕はエアが大好きだし、この先ずっと大好きでい続けるよ」
「もしあの子が裏切って、ビジターや私たちを殺しに来たらどうする」
「…っ」
621は一瞬言葉に詰まるが、カーラの目をしっかり見返して口を開いた。
「そもそも、エアにそんなことは絶対にさせない。人とコーラルの共存を諦めて、裏切ったりさせない。そのために僕は頑張るって決めたんだ」
「…そうかい」
カーラは微笑み、621の頭をわしゃわしゃと乱暴に撫でた。
「わっ、わっ…」
「その言葉、絶対に忘れるんじゃないよ。今日は休みな。明日ウォルターの元に帰る準備をしとくんだ」
「…うん、わかった」
2人は部屋から出て、待っていたエアに声をかけた。
「エア、おまたせ」
「お疲れ様でした、レイヴン」
「さて、用事は終わりだ。私は技術データの確認や秘密道具の修理がある。ここいらで私の部屋に戻るよ」
「わかった。カーラお母さん、また明日!」
「あぁ、また明日ね。ゆっくりお休み」
カーラは621に背を向けて歩き出したが、ふと立ち止まる。
「ああそうだ。あんたらの関係はウォルターには黙っておく」
「それは…どうして?」
「いきなり息子に恋人ができて、すでに孫までできたなんて聞かされたら、ショックで倒れちまうよ」
そうしてカラリと笑い、カーラは去って行った。
次はエロをねじ込む予定