「――あっ、ひゃ、だめぇっ! イク、イクっ、わたしっ、イっちゃいますっ! はっ、んぅう、く、あッ――あーーーッ!!」
ドラゴンカインドという儀式には、幾つかの問題が存在する。人族とまぐわう程に友好的な竜が少ない事が最大のハードルなのだが、その次点となる大きな問題があった。
それは、性別の壁。
儀式を行うのが雌竜の場合、人族側は男性が性器を挿れる事で
”心身を深くまで重ねる”という工程を正しく経なければ、竜と人という別種の存在に繋がりを作る事が出来ない。故に、女性は雌竜とドラゴンカインドの儀式が出来ないのだ。
――
「……あっ……はっ……あぁ……ん、ちゅ……」
「んむっ……はー、やっぱソルちゃんの
ソルを抱き抱えて、対面座位の状態でまぐわっていた男に口付けが交わされる。男の肉棒に散々鳴かされて絶頂に至ったソルは、脱力して男に身体を預けた。
それと同時に、ソルを抱いている男の身体が淡い光に包み込まれる。それはドラゴンカインドの成立により、男がソルの加護を無事得られた事を示していた。
本来、これでドラゴンカインドの儀式は完遂。しかし今回には、
「ふー……うーっし、温まった温まった。……じゃ、エリックちゃん。ヤろっか?」
「……う、うん……」
弛緩したソルの身体をベッドの横に寝かせ、男は近場に立っていた茶褐色の髪をショートカットにしている女性を手招きした。
エリック。このルクレア村を拠点とする冒険者であり、村の酒場に集まる冒険者達のまとめ役をしている盗賊である。
ただし彼女自身は非力な盗賊であり、かつては村周辺の山賊に囚われた所をソルに助けられた経歴がある。単独では冒険者の戦士などに劣る彼女こそ、純粋な力――ドラゴンカインドの加護を求める冒険者だった。
しかし彼女は性別の壁に阻まれ、ソルと交わる事が出来ない。しかし、
「いやー、しっかしエリックちゃんとヤれる日が来るとは思わなかったなぁ。なんだかんだ、こういう事に無縁な感じだったし?」
「……ぎ、儀式なんだから、仕方ないでしょうがっ……」
同性によるドラゴンカインドの抜け穴と、その対処法。それは加護を得た男が、竜の
ドラゴンカインドを経た男は
つまり人族の女が雌の竜とドラゴンカインドを行うには、ドラゴンキンとなった人族の男を経由して性交すれば良いのだ。
「……ちょ、ちょっと! あんま、じろじろ見ないのっ!」
「今からじっくり見られるってのに、なーに恥じらってんだか。ま、そういうウブさも良いトコだけど」
「いちいち、やらしいんだってば……」
エリックは自分でも分かる程に顔を紅潮させながら、軽装な盗賊衣装を渋々と言った風に脱ぎ始めた。コルセットを僅かに緩め、留めていた皮の上着部分だけを外して両胸を露出させる。
ベルトを外し、太腿を露出する程深いスリットが入った白のミニスカートが床に落ちる。そうして彼女の身に残ったのは腰のコルセットとニーハイブーツ、そして紐のパンツのみだった。
「相変わらずエロいパンツだなぁ……っていうか、全部脱がねえの? ヤる時ジャマじゃない?」
「べ、別になんでもいいでしょうがっ! あーもう……スるなら、早くシなさいよ……!」
「はいはい。じゃ、そこで仰向けになってくれよ」
「……うぅ……」
羞恥から肌を晒し切らないエリックの姿に対し、男はむしろ興奮した。
エリックの反応は、殆ど生娘の様なモノだった。彼女の性経験はつい最近、山賊達の虜囚となって玩具代わりに弄ばれたぐらいのものであり、合意の上でのセックスという行為にはてんで不慣れな身である。
いつもは荒くれ揃いの冒険者のまとめ役として振る舞っている彼女が、男に言われるがままベッドに寝転ぶ。しかし色濃い羞恥から、股を閉じて両腕で胸を隠す。
常日頃から男勝りな彼女が、少女の様に恥じらいながらも無防備な姿を晒している。それだけでソルの愛液に塗れた男の肉棒は、欲望でびくんと跳ねた。
「おいおいエリックちゃん、股閉じてちゃ挿れられるモンも挿れられねぇよ。ほら、股広げて」
「う、う~~っ……! わかったわよ……コレで、良いんでしょ……?」
「オーケーオーケー、んじゃ今度は両手でマンコの入口広げてね」
「それは絶対アンタの趣味でしょっ!? イヤよっ!」
顔を真赤にしながらも言われた通り、エリックは股座を見せつける様に両脚を横に広げる。が、男の後半のリクエストは無視されてしまった。
肌を晒す衣服を好む割に身持ちは固い、そんなエリックとセックスする機会は基本的に皆無である。なので男としてはじっくり、この貴重な一晩を愉しみたい。
そしてドラゴンカインドという名目がある以上、エリックも男からの希望を強く拒みきれない。かといって、恥も捨て切れない。結果、男とエリックとの間では、男の遊び心とエリックの抵抗心の中間を探る様な状況が生まれていた。
「ったく、ワガママ言ってもしょーがねぇだろうに……なら、その気にさせてやろーかね」
「ひゃあっ!? ちょ、どこ頭突っ込んでっ――んっ!」
だが、この場の主導権はこちらの方にある。男はそれを分からせるべく、エリックの股間の奥に頭を深く埋めた。
反射的にエリックが男を抑えようと動く前に、男はエリックの股座に口を押し当てる。そして下着の上から甘噛みすれば、唇にじわりと湿り気が感じられた。
「ほら、もうカラダはその気になっちゃってるじゃん。何? 俺とソルちゃんがヤってるの見て、オナってた?」
「こんな目の前でそんなのするワケないでしょ!?」
「へー? なら、ヤられる前から期待して濡らしちゃってたってワケだ。やーらしー」
「んんっ……! やっ、それ、くすぐった……っ」
男は開かせた股を戻せない様に、エリックの太腿を両手で抑えて姿勢を固定する。その状態のまま下着越しに鼻・唇・舌で陰裂の線をなぞる様に頭を動かす、そんな愛撫とも言えない行為でエリックの股座を緩く刺激し始めた。
下着越しにただ擦られるだけ。男の行為は単純な物だったが、しかし性器を触られるという経験が薄いエリックの身体は、その微細過ぎる感覚をもどかしくも受け入れてしまう。
「今日はじっくり優しくシてあげるから、安心しなよ。前の儀式の時は、尻向けてされるがままだったって聞いたぜ?」
「ちょ、ちょっ!? それ誰から聞いたの!?」
「そりゃ、エリックちゃんと前にヤった男に決まってんじゃん。まぁ最後は声上げて結構ヨガってたって聞いたけ――」
「わー! わーわー! その話題ナシ! 言うのもう禁止っ!」
「あだだっ、ゴメンゴメン」
衝撃の事実を聞かされたエリックは、ぽかぽかと男の頭を叩く。
実の所、エリックは以前にも一度だけドラゴンカインドとして男と交わった事がある。その場に居たのは自分とソルと、この場にいない別の男のみ。故にその内容についても、三人だけしか知らない筈だった。
ドラゴンカインドはあくまで竜の力を一部貸してもらう儀式であり、一度の儀式では本人が望むだけの力を得られない事もある。故にエリックは今回、男に犯されるという恥をかき捨てて二度目のドラゴンカインドを望んだ。
が、エリックの知らない所で自分の情事が共有されてしまっている。あの時の男が吹聴したとして、それなら何人の男達に自分の痴態が知られてしまったのか。少し考えただけでも顔が茹だる思いであった。
「エ、エリックさん! ケンカはめっ、ですよ!」
「ソルちゃん……いや喧嘩っていうか、これはプライバシーの問題であってね……」
そんなエリックに対し、横に寝転がっていたソルが起き上がって子供を扱う様に嗜めてきた。
儀式を行う二人が仲違いをするのは良くない。そんなソルの常識的だがピントがズレた指摘に対し、エリックは返答に困る。やっている事は喧嘩というかじゃれあいの延長であり、悪いのはエリックの秘め事を秘めなかった男達の方だ。
というか、なんだこの状況は。開いた股に顔を埋められているエリック、愛撫の途中で怒られ叩かれている男、二人の仲裁に回ろうとしているソル。情事も儀式もあったものではない、エリックは一周して冷静になった。
「……あー。そうだねぇソルちゃん、喧嘩は良くないよね。じゃ、ちょっとエリックちゃんにお仕置きしてくれない?」
「へっ? ”おしおき”、ですか?」
「別に痛い事はしなくていいんだよ。ちょっとエリックちゃんのおっぱい揉み揉みしてくれればそれでいいから」
「アンタ何言ってんの!?」
そんな状況を更に引っ掻き回す様な言葉が放たれ、エリックは困惑の大声を上げた。一体何を言ってるんだこの男は、真剣にそう思った。
とはいえ、男はふざけて言ったつもりでは無い。真面目に、酔狂で言っていた。
「ソルちゃんもいっぱい男達にいっぱい触られてきたでしょ? それ真似て、なるべくエリックちゃんを気持ち良くしてあげてよ」
「ほえ? なんでそれが”おしおき”になるんですか?」
「なるんだって。まぁとにかく触ってみてよ、いつもされてるみたいにさ」
「は、はいっ! がんばります!」
「ちょ、勝手に決めな――んっ」
男に言われるがままに、ソルは恐る恐るといった風にエリックの両胸を触り始めた。
異性のごつごつとしたモノとは明確に異なる、すべすべとした小さな掌。それが自分の胸に触れ、撫で、揉んでくる。辿々しくも優しい手付きを受け、エリックの鼻から不意に抜け出る様な甘い声が漏れた。
「きもちよく、きもちよく……ええと、こうやってわしわしってする、とか?」
「やっ、ソルちゃん、だからちょっと待っ……あぅっ……」
「あ、こうやって外側を撫でられるのもいつもちょっとぞわぞわーってするんですけど……これ、どうですか?」
「ひゃんっ……! や、それ、ちょっとヘンな感じっ……!」
「えとえと、あとあと――あっ、ちゃんと気持ちよくなってくれてるんですね、エリックさんっ。ちくび、たっちゃってますよ?」
「ち、ちがっ……! これは、違くって……!」
辿々しい優しい手付きが、少しずつ変化していく。今まで受けてきた経験を元に、ソルの掌が手慣れた男による愛撫として変わっていく。
自分よりも遥かに小さく幼い子供に、しかもいつも面倒を見ている娘に、身体を弄ばれている。しかも一切の邪気や悪意が無い、善意百パーセントで気持ち良くなってもらおうと気遣われながら。
ソルの性経験は、儀式で交わった回数分エリックより豊富である。そして同性だからこその適切な手加減と、幼さ故の無邪気さによって、その愛撫は生温い快楽だけを齎してきた。
「お、こっちも濡れてきてるよー? ほらエリックちゃん、わかる? この口の辺りパクパクさせちゃって、期待してだらだらヨダレ出し始めてるの。ほらほら」
「あッ!? そっ、そこ、ほじらないで……!」
そんな中、男が下着を横にずらして露わにした陰裂の入口に、指先だけを埋めて弄り始める。
エリックの秘部は、既に誤魔化しようが無い程に愛液を垂れ流していた。ただでさえ直前にソルと男のセックスを目前で見て、無意識に高揚していた身体が明確な快楽を得た事によって。
男が指を小刻みに動かし、くちゅくちゅと水音をわざとらしく立てる。愛液を垂らしている事実をエリック自身にわからせる様に、出てきた愛液を秘部の周囲に塗りたくっていく。
喘がされている。濡れている。こんな状況で、気持ち良くなってしまっている。エリックがそれを自覚した所で――
「ちくび、たべちゃいますね……? はむ、ちゅ、ちゅぅっ……ちゅ、ちゅるっ……」
「こっちも舐めちゃうよー? ちゅ、じゅるっ、ずずっ……」
「ふあっ! だ、だめ、だめそれっ、だっ……くぅうんっ!」
膨れた乳首をソルの唇がついばみ、愛液が湧き出る陰裂を男の舌先が吸い上げる。二人から同時に浴びせられる二種の快楽に、エリックは耐え切れず甘い悲鳴を上げた。
上半身はソルに両胸を柔々と揉まれながら、赤子の様に右乳首を吸われ。下半身は股の深くまで男の頭を許しながら、明確に鳴かせる意図で秘部を強く
経験が浅いエリックに対する二人がかりの愛撫は、確かに”お仕置き”として抵抗する意思を奪っていた。
「じゅるるっ……どう、ソルちゃん? 今のエリックちゃんの顔、どうなってる?」
「ちゅむっ――あっ、はい! すっごい気持ちよさそうな顔してます! ……これ、ホントにおしおきなんですか? エリックさん、喜んでる様にしか見えないんですけど……」
「ゆ、許して……もうなんでもいいから、勘弁してぇ……」
快楽に蕩けてしまった表情を間近にいるソルから実況され、エリックは顔全体に火が点いた様な気分だった。両手で顔を隠し、掌が冷たく感じられる程実際に熱が巡っていた。
二人がかりで身体を弄られ、妹の様に可愛がっている娘から愛撫を受け、その上自分の痴態をあどけなく言葉責めされる。何がタチが悪いかと言えば、本当に今の状況に自分の身体が隠し切れない程に反応している事だ。
これでは単に男から強引に犯される方がまだマシだ。この”お仕置き”に対し、全力でエリックはそう思っていた。
「さーて、いい感じにほぐれてきたし……ちょっと一回イっとこっか。ソルちゃんも、エリックちゃんの事全力で気持ち良くしてあげてね?」
「はいっ! エリックさん、もっときもちよくしますね!」
「ちょっ、いやもういいからッ――あッ! んんっ、く、うぅんっ!」
そんな願いも叶わず、肢体への責めが再開される。さっきまでは緩く優しかったソルの手付きが、コツを掴んだ様にエリックが更に気持ち良くなる様なモノに変わった。
合わせて男も陰裂を下から上へ強く舐め上げ、舌先で陰核をぴんと弾く。身体を震わせるエリックを更に責め立てるべく、唇を完全に秘部に合わせて愛液を啜り始めた。
ソルの掌に両胸を捏ね回される。乳首を吸い上げられては、引っ張られた尖端に歯で甘噛みされる。男は秘部にディープキスをして腟内を舌で掻き回し、同時に右手の親指で陰核を押し擦る。
羞恥心すら容易く塗り潰していく快楽の波に堪え切れず、エリックは声を抑える事も忘れてベッドのシーツを強く握り込んだ。
「ッ、だ、めっ、イクッ、イっちゃ、うっ……! 止め、てぇっ……!」
「ダメだよーソルちゃん、止めちゃったら”お仕置き”にならないからー。おっぱいでイカせてあげてねー?」
「んちゅ、るるっ……むぅ、んっ、んんっ、ちゅーっ」
「ふぁあっ! ダメッ、ほんとっ、も、無理っ、むりむりむりぃ……!」
激しさを増す責めに、エリックの腰が浮き始める。それはまるで股にいる男の口に、自ら秘部を捧げている様な形だった。
それを良い事に、男はエリックの浮いた尻に左掌を潜らせ掴み、腰を降ろせない状態にする。そして掌に沈む様な柔尻を揉み上げながら、陰核付近だけを集中してしゃぶり始めた。
胸も、乳首も、秘部も、尻も、何もかも。普段誰にも許していない局部が、一度に的確な愛撫を受け続けている。それを自分が許して、気持ち良くなってしまっている。
エリックの頭の中で、何かが白く弾けた。
「ふあっ、ひっ、イクッ、イ、くッ――んあぁぁッ!!」
火花の様な錯覚と共に、エリックは背を反らして絶頂に至る。胸を吸っているソルに、秘部を啜っている男に、自分の肢体を押し付ける様に。
愛液が飛沫の如く噴き出て、男の顔を濡らす。自制を失った全身が大きく震え、力が抜け落ちる。火照った身体に珠のような汗が浮かび上がる。
イった。完全にイカされた。口から涎を垂らして余韻に浸るエリックは、その事実だけを噛み締めた。
「おー、イったイった。見てみなよソルちゃん、エリックちゃんのここ。ぐっしょぐしょだよ」
「わぁ……エリックさん、すっごく気持ち良かったんですねっ!」
「……うぅうぅ……」
男が体を起こし、エリックの秘部を一撫でした掌をソルへ見せつける。べったりと愛液がついた掌という証拠にソルが無垢な反応を見せる、それだけでエリックへの追加の責めになった。
男から責められる分には『違う』と口だけでも強情になれるが、ソル相手には強く言えない。こちらの感覚が分からない異性ならともかく、同性から見れば自分が絶頂した事は明白極まりなく、しかも本人はその指摘を言葉責めと一切認識していない。
ソルの純粋さを利用した、男による間接的に徹底した辱め。ふざけている様にしか思えなかった男のやり口は、エリックの心を確かに蝕んでいた。
「さて、と……そら!」
「ひゃあっ!?」
「ソルちゃん!? な、何すんのよアンタ!」
エリックが恥ずかしさのあまり口を完全に閉ざしていると、男がソルをエリックの方に軽く放り投げる。それを抱き締める様な形で、エリックは裸のソルを受け止めた。
自分が受け止めなければソルがベッドから落ちていたかもしれない。そんな急な乱暴に対し、エリックは声を荒げた。
「ソルちゃん、そのままエリックちゃんに脚絡めてくれない?」
「えっ? えと……こう、ですか?」
「そうそう、それでエリックちゃんと一緒に、股開く感じで」
「ちょ、アンタ……!」
が、そんなエリックからの抗議も無視し、男はソルに命令する。
仰向けのエリックの上に抱かれて被さっている形のソルが、言われるがままに太腿や脚を絡ませる。絶頂して力が抜けているエリックはそれに抵抗出来ず、ソルの脚に引っ張られて股を横に広げさせられた。
結果。エリックとソルは貝合わせの状態で抱き合いながら、揃って股座を男の前に晒す姿勢となった。
「んー、いい眺め。んじゃエリックちゃんも完全にほぐれたみたいだし――」
「え、いやちょっ、まさかっ――」
「挿れちゃうよー? ……おっ、お……!」
「んはぁっ……!? あっ、やだ、こんなのっ……んぅぅ……!」
エリックが困惑して完全に無防備となった秘部へ、男はゆっくりと自分の肉棒を挿入し始めた。
ソルの脚によって開かされ濡れそぼった秘部は、全く抵抗無く男を受け入れていく。自分の身体に異物が埋め込まれていく未だ不慣れな感覚に、エリックは艶めかしい声を上げてしまう。
山賊達に乱暴に犯された事はあった。つい最近も、一度目のドラゴンカインドで男と交わった。しかし今回は――
「あー、まだキツめだけど……やっぱソルちゃんのナカよりもとろとろで、絡みついてくんなぁ」
「んっ、ふっ、うぅんっ……! くぁ、ぁ……!」
「エリックさん……エリックさんも、おちんちん気持ち良いですか……?」
「ちがっ、あんっ……! はぅ、んぅ……!」
男の今の腰使いには、激しさが一切無かった。男はエリックの身体を味わうべく、肉棒の雁首で膣壁を隅々まで擦りながらじわじわと挿れてくる。
じっくりと侵入してくる肉棒の熱と感触に身体は確かな悦びだけを覚え、それによる身体の震えから抱き締めているソルに自分の感覚が伝わってしまう。
全く苦しくない。心地良く、そしてそんな自分の心の内が丸裸にされてしまっている。これまでに無かった快楽をエリックは味わわされていた。
「あっ、カラダ、こすれてっ……んう、んっ……」
「やっ、ソルちゃ、そんな動かないでっ……ひぅっ」
男の肉棒がエリックの最奥まで完全に埋まり、同時に重なっているソルに尻に男の股座がぺたんと音を立てて当たる。その小さな衝撃にぴくりと反応したソルの身体は、抱き着かれているエリックの肢体と擦れた。
汗ばんだ肌同士が滑り、脚を絡めた事で合わさった陰部も同様に擦れる。女同士で身体を重ね合わせる背徳的な感触は、エリックのみならずソルも未経験の感覚であった。
「あー、イイわー……そろそろ本腰入れて、動くよー?」
「うあっ……はっ、あっ、あっ、んんっ……!」
「エリックさん……エリックさぁん……」
そして、男が腰を前後し始める。緩やかながらも長くストロークを取り、エリックの膣口まで肉棒を引いては最奥まで突き出す。
単純で緩慢な前後運動。それだけにエリックは肉棒の感触を強く感じ取り、快感に震えた肢体がソルを擦る。
ぐちゅぐちゅと鳴る水音が、少しずつ大きくなっていった。
「うわ、ソルちゃんの垂れてきちゃってるよ。何、欲しくなってきちゃった?」
「は、はい……また、きもちいいの、ほしいです……」
「ソルちゃんは素直で良い子だねー。じゃ、ちょっとだけだよ?」
「えっ、なんでっ――」
「はぅうんッ!」
しかし鳴り始めた水音はエリックの愛液だけでなく、被さっているソルの物が混じっていた。肉棒に喘ぐエリックと肢体を擦り合わせた事で、先程まで男と交わっていた興奮がソルの中で再燃する。
ソルから直球に求められた男は、エリックに挿れていた肉棒をあっさりと抜き出し、ソルの秘部に尖端を合わせる。そしてエリックの時とは異なり、一息で力強く最奥まで挿入した。
「あっ、あっ、あぁんっ! すごっ、すごい、イイですっ! きもちいい、ですぅっ!」
「あー、締まる締まるっ……! ほんとソルちゃんはえっちだねぇ……!」
「んはぁっ! あっ、わたし、えっち、ですっ! ごめんなさっ、あぁんっ!」
「いやいや、男は皆えっちな娘大好きだから。もっと声出してヨガっていいよー?」
「あうっ、ぅんっ、ぁああっ! わかりま、っ、あぁぁっ!」
剥き出しに向けられているソルの丸尻へ向け、男は上から突き下ろす様に肉棒を前後して腰をぶつけ、大きな肉音と共に尻肉が波打つ。
先程までじっくりエリックの身体を味わっていたとは思えない、激しく弾ける音が部屋に響き渡る。目と鼻の先、抱き締めているソルが快楽に溺れ始めた姿をゼロ距離で見せられ、エリックの心から何かもやもやとした感情が湧き上がってきた。
「……ね、ねぇ。儀式、しないの?」
「えー? いやヤってるじゃん、ほら」
「ひあぁんっ!」
「いやソルちゃんとじゃなくて! 今はあたしと……その、シてたでしょ!?」
もやもやした感情のままに、男へ言葉を投げかける。が、それを無視する様に男はソルの最奥を一突きして鳴かせた。
今回の主目的は、ソルとエリックの二人だけでは出来ないドラゴンカインドを行う事だ。なのに男は本格的にエリックの性交を始めた直後、いきなりソルを犯し始めた。これでは、エリック側の儀式が成立しない。
一体何をやっているんだこの男は。肉欲で我を失ったにしては、タイミングがおかしすぎる。
「いやぁ、でもさぁ。なんかエリックちゃん、乗り気じゃないし? そんなエリックちゃん犯すのはかわいそうだし……ソルちゃんぐらい素直じゃないと、申し訳無いっていうか?」
「んなっ……!?」
ぐりぐりとソルの浅い膣奥を肉棒で圧し、同時にエリックの内腿をさすりながら男はすっとぼけてそう言う。
”ソルと同じ風に誘ってみせろ”。そんな厭らしい男からの意図と期待が、ソルの震える身体と触られている手付きから伝わってくる。
この男、とんでもなく意地が悪い。すさまじく今更ではあったが、心底からエリックはそう思わされた。
「エリックちゃんが乗り気じゃないなら、別に他の日でも良いって俺は思ってんだよー? まぁこの為に呼ばれたソルちゃんには申し訳無いって思うけど、さ!」
「あうぅっ! くぅっ、ん……っ」
「~~~ッ!」
男がソルを強く一突きし、艶かしい雌の声でソルが鳴く。その声には一切苦痛は無かったが、エリックにすればそれだけでも責められている様な気分だった。
今ドラゴンカインドを一番必要として、そしてソルと男に頼んだのはエリックである。にも関わらず、自分は拒絶の体を取っている。
望んでいるなら、相応の態度を取れ。そうでなければ、代わりにソルを犯して終わりにする。それが男からエリックに対し、ソルの身体を介して伝えようとしているメッセージだった。
「……で? どうする、エリックちゃん?」
「んあっ……あぅぅ……」
「んっ……くっ……」
男は腰を一度引き、抜いた肉棒をソルとエリックの重なっている秘部の隙間に添える。自分はどちらに挿れても構わない、そう言わんばかりに男は尖端を前後に擦って伝えてくる。
主導権は、
――だから。
「……いれてほしい、です……」
「んっ? ごめんエリックちゃん、小声でぜんっぜん聞こえないや。大声で言ってくれない?」
「アンタのをあたしのナカに挿れて欲しいです、って言ってるのぉっ! これで良いんでしょおっ!?」
「んー、色気は無いけど……そこまで欲しがられちゃあ、しょーがないなー」
「サイッアク――あぁんッ!」
心底からの恥辱を堪えて、自棄になってエリックは男を求めた。求めていただろう答えにすら不満げにする男に悪態を吐くと同時に、エリックの秘部に男が一気に肉棒を突っ込んだ。
散々な前置きによって焦らされ昂りきった身体は、その一突きだけで歓喜に震えてしまう。受け容れた瞬間に大量の愛液が漏れ、膣奥は肉棒を引き締めて絡め取らんと蠢いた。
あ、ダメだ。この時エリックは自分の身体が、自分のモノで無くなった事を確信した。
「あっ、う、はぁあんっ! やっ、はげしっ、んぅっ!」
「うおっ、たまんねっ……! もうトッロトロじゃん……!」
「ふぁんっ! あっ、あ、あああっ!」
散々に愛撫され絶頂し、一度は秘部に受け容れ、果てに自分の口から求めた。そんな状況で、最早エリックの身体は本能的に抵抗する力を失っていた。
刺さる肉棒の熱が気持ち良い。男根の太さが心地良い。一度そう思ってしまえば、残るは快楽のみ。見栄も虚勢も失くしたエリックの身体や性器は貪欲に男を求めて蠢き、それに合わせて男も腰を強く突き出す。
男の方も、これまでの配慮や加減を無くしていた。小柄な分膣が浅いソルに比べ、エリックの身体は自分の欲棒を根本まで呑み込み、きゅうきゅうと全体を締め上げてくる。より深く、性器の全てで繋がれる。その感覚が堪らない。
余裕や遊びが無い、本気の交尾が始まった。
「おっ、おっ、おっ……! ヤッバ、搾り取られるっ……! 良すぎだろ、エリックちゃんのナカっ……!」
「くあ、あぁ、はぁあっ! だめっ、あたま、まっしろに、なっちゃ、あぁんっ!」
自制も理性も無くなったエリックの腟内を、男の肉棒が存分に蹂躙していく。その度に欲の火が点いた雌の身体は、雄の味をより欲しがり膣でしがみつく様に肉棒をしごき上げる。
山賊達に囚われ、乱暴に犯されていた時の拒絶感が無い。一度目のドラゴンカインドの時、男からなすがままにされていた時の羞恥心すら感じられない。ただただ、女としての悦びだけが頭を支配している。
エリックは何も考えられず、自分の上にいる柔らかいなにかに縋り付いた。
「……エリックさん、ずるい……」
「んあっ!? や、ソルちゃ、今むね、だめっ――ひゃうぅっ!」
我を忘れたエリックに抱き着かれているソルは、不機嫌な顔をしながらエリックの胸を弄り始めた。
さっきまで自分が挿れられてたのに。さっきまで自分を気持ち良くしてくれていたのに。そんな恨みがましい気持ちで、男と同時にエリックを責めていく。
胸を鷲掴みにし、揉み上げ、左の乳首を爪で弾き、右の乳首を強く吸い上げる。先程までやっていた”おしおき”を、更に強くする。それは今のエリックにとって、厳しすぎる追撃だった。
「くお、おおっ……! はっ、はっ、はっ……!」
「んちゅ、んちゅ、じゅる、ちゅぅーっ……」
「あぁ、あ、あんっ、あんッ! やっ、やば、イッ――んんんッ!!」
欲望のままに男が腰を打ち付け、熱情のままにソルが身体を弄る。男の挿抜の勢いは段々と強まっていき、ソルは足りない肉欲を満たす様にエリックと自分の秘部を擦り合わせる。
完全に歯止めが利かなくなった二人からの責めに、エリックの身体は為す術もなく至ってしまう。しかしエリックがどれだけよがった所で、二人の勢いは止まる事は無かった。
「あー出る、出す出すっ……!
「はぁんッ! イクッ、イクイクッ、また、イっちゃ、あぅぅっ!」
「んくぅっ! ゆび、はいってっ……そこっ、イイ、ですっ……!」
男はひたすらにエリックの締めてくる膣が望む通りに抽挿する。それと同時に、ひくついて恋しがっているソルの秘部に対し、指を二本突き込んでほじっていく。
三人は理性を完全に手放し、肉欲のまま身体を重ねて絡み合う。気持ち良い、気持ち良くなりたい、イきたい。本能に脳を焼かれ、それだけの為に全員が身体を動かしていた。
二人の雌はただ、互いに抱き合って快楽の波に堪えようとする。しかしエリックの身体は一突きごとに跳ね、自分とソルの汗ばんだ乳房を押し付けあう別の快楽を得てしまった。
硬い雄の感触、柔らかい雌の感触、それらと重ね交わる感覚。まるで三人の身体と快感が一体化した様な錯覚のまま、エリックの身体は高みへと流され押し上げられていき――
「イッ――っくぅぅぅッ!!」
「出るっ、全部
「わたっ、わたしも、イきまっ――くぅんッ……!!」
最初にエリックの身体が弓なりに大きく跳ね上がり、急激に腟内を収縮させて肉棒を精を搾らんと根本から締め上げる。
根本から締め付けてくる雌の情欲に堪えられず、続いて男が腰を今までで最も強く深く押し付け、射精に至る。
最後にエリックと男の身体から伝わる振動と、射精と同時に急に曲げられた男の指先に引っ掻かれ、ソルが甘い声で果てる。
激しくも心地良い極致に、三人は長く長く意識を委ね続けた。
「――ハーッ、ハーッ……あー、すっげー
「……あっ、はぁん……あんた、ちょっと、てかげん、しなさいよぉ……」
「んぅうっ……きもちよかった、です……」
最後の最後まで精液を出し切る、そのつもりで男はエリックの膣奥をノックする。これまでで最も深い心地にまで追いやられたエリックは、ただ甘い吐息でそれに応えるしか出来なかった。
ソルはまるでエリックが受けた快感を共有する様に顔を蕩けさせており、未だにエリックに身体を擦り合わせてくる。しかしそれは既に責める様な強さも無い、ただ子供が姉に甘えて抱き着く様なものだった。
「……ふぅ。んじゃエリックちゃん、終わりのチューしよチュー。ほら」
「んむっ……!? ……ちゅっ、ちゅぅ……」
「……ずるいです、エリックさんだけ……」
「ならソルちゃんも舌伸ばして、三人一緒にシよっか?」
「あっ、はいっ! ……ちゅる、じゅ、るるっ、れろっ……」
儀式の終わりととして、エリック達が口付けをし合う。しかし、三人が舌を伸ばして舐め合い、吸い上げ合うその淫靡な行為は、誰が見ても儀式に必要なモノには見えないだろう。
ただ男と女が後戯として、まだ情を交わし合っているだけ。そんな行為でありながら、それでもエリックの身体はドラゴンカインドの光を宿し、いかにもそれが正当で必要な事であると主張している。
そう、仕方ない。これは仕方のない行為だ。仕方なく男と唇を合わせ、舌を舐め合い、ソルと唾液を飲ませ合う。全て、仕方ない事。
「……はぁ。いやー、満足満足。気持ち良かったねぇ、ソルちゃん?」
「ふぁい……すっごく、きもちよかったですぅ……」
全てを出し切り、男が体を起こして離れる。目の前には呼吸を荒らし大股を開いたままの、自分が犯し尽くした二人の雌が裸で抱き合いながら力無く寝転んでいる。
ソルもエリックも、重なった秘部からはとろりと白い液体を垂らしていた。それが男の流し込んだ種汁なのは確かだが、それに匹敵する程漏らした雌汁も多く混じっているだろう。
それ程までに気持ち良かった。ソルは顔を呆けさせ、その事を自分の心のまま素直に認めた。
「……で、エリックちゃんは? どう、気持ち良かった?」
弄られ、鳴かされ、喘がされ。心身共に丸裸にされて、女の悦びを教え込まされ。
散々な事を初めて味わわされたエリックは男からの問いかけに対し――
「――知らない、わよっ」
ぷいっと、頬を赤らめて男からそっぽを向く。
沈黙は金。しかしその声には、本音が透けて見える程の
エリックさんはじっくり甘々に快楽堕ちしてたらえっちだと思います。堕ちろ。
最近調子がグチャグチャになってるので、めっちゃ書くの遅れてます。
次はエニ先生+イスクさんを書きます。気長にお待ち下さい。