※この作品はR-18です。

ふたなり淫獄女王の幸せメス奴隷な婿―冴えない男の娘冒険者の僕が貞操観念狂ってる淫獄でふたなり淫魔女王のメス堕ち快楽調教に屈して実質王妃な国婿になるまで―   作:暁深夜

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美姫似TS

 ……昨日は確かお風呂に入りつつ服を着替えて寝た。なのに体が動かないのは……あぁ、アスモデウス様が抱きしめているからだ。

 心地いいなぁ、この抱き癖。目が覚めると、いつもこうで愛されてる実感が湧く。昨日はちょっと不甲斐ないことに、潮吹きした自分を怖がってしまった。正直な話、愛想を尽かされるなんてほんの少しは考えた。でも、こうなってるとそんなことあるわけないなと笑ってしまう。

 

「なーにもぞもぞしてるの?」

 

 心地よさに身を任せて、アスモデウス様の胸に頬を擦り付けていると彼女が目を覚ました。

 

「んー? だって起きたら抱きしめられてるんだもん」

 

 僕は悪くない。こんなに幸せな気持ちにするアスモデウス様が悪い。

 でも、その後の彼女はもっと悪い。そんな僕の唇を奪うのだから。性的じゃない快楽にすら、僕は溺れてしまいそうだ。

 

「おはよ」

 

 優しい声で囁かれながら、髪を梳かれる。こんなことをされて、顔を赤らめない方が難しい。

 

「おはよ!」

 

 それが、バレてしまわないように僕は顔をさらに埋めた。彼女の背中に手を回して……。

 

「もう。可愛すぎるよ……。幸せーっていっぱいになっちゃう。手放せなくなっちゃうよ?」

 

 同じ気持ちで嬉しいし、そのくらいの方が僕も安心してしまう。その甘い声は、それが本心だと言う証拠でしかなかった。

 

「やだなぁ……疲れる女って言われる人みたい」

 

 疲れるだとか、わがままとか、重いとか。とにかく、不安を感じやすい女性は人間界で嫌われる。

 

「え? すごい可愛いけど? 淫獄では寂しがり屋ちゃん、すごいモテるよ?」

 

 ただ、土台の文化が変わってしまえば評価も変わってしまう。

 

「そうなの?」

 

 僕は、モテる。だったら余計に、アスモデウス様の隣が恥ずかしくない。それにアスモデウス様に見初めてもらったのは僕なんだ。

 

「一緒にいるときは、もうずっと恋人を抱きしめてたいのが淫魔だからね!」

 

 言ってしまえば、淫獄は喜びを追求する余裕と必要性がある。だって、性行為が食事の代用になるのだから。相手を喜ばせることで、自分の腹が膨れる体の仕組み。幸福の追求にこれほど適した種族はほかにないと思う。

 

「そっかぁ……アスモデウス様もずっと一緒にいてくれるもんね!」

 

 アスモデウス様なんて、仕事以外はずっと僕ばっかり構ってくれる。そんな種族だから、一緒にいることが一番の娯楽から動かないのだ。どんな娯楽が生まれたとしても……。

 

「当然! 恋してるからね♡ それより、アレンちゃん。すっかり女の子だね?」

 

 そう、僕は無意識に自分を女性としての評価基準で見ていた。だって比べる相手が疲れる“女”なのだから……。

 ちょっとからかうような言い方に僕はむくれた。

 

「アスモデウス様が女の子扱いばっかりするからでしょ!」

 

 なんて言いながら……。

 

「アレンちゃんが可愛いのがいけないんです! 可愛い罪で、私のそばで永劫刑です!」

 

 永劫刑、それは人間で言う終身刑相当。冗談めかしてそれを、アスモデウス様は言う。

 

「刑罰にならないなぁ……」

 

 反省が全く促されない。可愛いと言われ続けるのだから、もっとそうなりたくなる。もっと、愛されたくなる。

 

「それは良かった! さ、起きて! 髪を整えてあげるから!」

 

 そう言って、アスモデウス様が僕を抱き起こしてくれた。

 

「抱きしめっぱなしだったのアスモデウス様じゃん……」

 

 だから、笑ってしまう。

 ベッドから身を起こして、ベッドのヘリに腰掛ける。アスモデウス様は櫛を取り出したのか、作り出したのか、それで僕の髪を梳いてくれる。手櫛よりも厳密に、髪の絡まりを解いていく。

 

「アレンちゃん、これ結べそう!」

 

 元々髪は少し長かった。喜々として言ってくるものだから結んでもいいかも。

 

「結んでくれるの?」

 

 せっかく伸びたのだ。それを楽しまなきゃ損だ。

 

「うん!」

 

 アスモデウス様は髪を取り、梳いて梳いてひとつにまとめていく。淫獄の皮革はよく伸びる、それこそ皮革であると信じられないくらいに。粘液は分泌するものと、しないものがある。髪留めにつかわれるのは、粘液を分泌しないもの。その中でも表面がツルツルとして髪に引っかからないものだ。

 

「なんか、髪伸びるの早くなったなぁ……」

 

 淫獄に来てから。

 

「えっちな子程、早く伸びるって言うよ」

 

 なんてアスモデウス様が言うから、顔がカッと熱くなる。

 

「もう!」

 

 照れ隠しに大きな声を出した。

 

「ごめん冗談。昔のアリちゃんの研究で、辛いことがなくて健康だと髪はよく伸びるって。心が落ち着いてて体も元気だったら、えっちするのにも最適。だからえっちな子の方が髪が伸びやすく見えるって言いながら落胆してた……」

 

 本当にアリストは何にでも興味を持つ。研究関連の話で、彼女の名前が出なかったことはない。

 

「なんで落胆したの?」

 

 いい研究だと思うし、健康判断のいい基準になると思う。

 

「だって、えっちな子なのかどうか見てわかったほうがえっちじゃん!」

 

 淫獄ではえっちなことはいいこと。みんながみんな、えっちに貪欲すぎる。

 

「あはは……」

 

 まさに通常運転だ。

 

「さ、できたよ! ほら可愛い!」

 

 アスモデウス様の魔力は既にかなり回復しているみたいだ。昨日も絶頂させられてたし。

 その魔力で作り出された鏡に、街を歩けば誰もが振り返るような美姫にされた僕が写っていた。

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