ふたなり淫獄女王の幸せメス奴隷な婿―冴えない男の娘冒険者の僕が貞操観念狂ってる淫獄でふたなり淫魔女王のメス堕ち快楽調教に屈して実質王妃な国婿になるまで― 作:暁深夜
神様は僕たちに14長会議というものを開くことを伝え、僕たちを帰した。
淫獄に戻ると、すぐにメイドに捕まった。
「アスモデウス様! 例の黒翼の長兄が訓練場で騎士と遊んでますよ!」
メイドはぼかしたつもりだろう。でも、黒翼の長兄なんてこの世に一人しかいないではないか。
「ルシフ様!?」
魔王ルシフェルと人間界で言われるが、その本当の名はルシフ・マキネル。アスモデウス様の兄だ。
「なんでわかっちゃうんですか! もう!」
大方リアクションでも楽しみたかったんだと思う。
「だって、話は聞いてますし……神話も知らないわけじゃないですから!」
人間の神話にも描かれる、有名すぎる魔王なのが悪い。おそらく、一番有名である。
「とりあえず、行こっか!」
そして、僕たちは訓練場に行ってみることにした。
――――――――
「私の妹が誇る騎士団だ! 当然かもしれないが、賞賛せずにいられない! いや、それも当然かも知れない! それでもなのだ! それでも、よく訓練されている! 精強である! 素晴らしい! なんということだ!!!」
48対の黒翼は、そのほとんどが肉体を離れ、周囲を浮遊している。中央に座すのは、長髪のこれでもかというほど美しい男性だった。
肉体は美しく磨き上げられ、細身の体に筋肉の線が浮かび上がる。くっきりとした瞳は、優しさと意志の強さを表す。そして、何よりもその黄金の髪が美しかった。
「さすが陛下の兄上!! 手も足も出ません!」
そんなルシフは徒手空拳にて、淫獄の騎士の全てを相手していた。魔王が訓練に参加すると、騎士団は総出だ。アルプの剣の横腹を、ルシフは叩き落とし、その場から動くことすらなく相手取っている。
そんなアルプを中心に連携し、魔法を叩き込む空翼騎士団の攻撃も、またアルプの部下の地上騎士団の奇襲すらいなし続ける。これできっと相当手加減している。だって、あの異質な歪みを引き起こすような魔力の魔法がここに加わるのだ。
「ルシくん強いなぁ……。ちょっと、奇襲してみる……」
そんなルシフを見てアスモデウス様は僕にこっそりと耳打ちした。
僕がそれに反応するより前に、アスモデウス様は全力の魔法を展開した。
「
触手のうち、鋭利な刺突向けのものが次の瞬間にはルシフに届いていた。だが、ルシフは命中箇所を氷で守っていたのである。
「妹よ! ヒヤッとしたぞ!! 良い奇襲だ! 我が妹ならば当然! それでも、その成長が私から賞賛をもぎ取ってゆく!!」
ルシフはずっと笑っていた。騎士たちの隙間を縫って、アスモデウス様の触手が殺到し、どう見ても全力の攻撃を全ていなしながら。
本当に次元が違うのだ。最初の天使は……。
「ルシくん強すぎるよ! 全然敵わないじゃん!」
空も大地も塗り替える、アスモデウス様の無数の触手。その中にあって、ルシフは余裕の笑みを崩さないままだ。
「当然である! 兄であれば、弟妹の全力など受け止めて然りだ! 常に、最強であり、常に、全てを受け止めねばならない! 兄としての私は、マキネルの全ての弟妹のためにある!!」
そのどこが傲慢なのかと思わせるような傲慢の魔王。でも確かに傲慢だった。
兄として、全てを受け止められる自分を一瞬たりとも疑わない。弟妹たちの成長を一瞬たりとも疑わない。弟妹と共にある者たちの能力を一瞬たりとも疑わない。傲慢なのだが、尊ずる対象は自分に関わる全て。だからこそ、傲慢でありながら謙虚だった。
「それよりも! 今日はなにか用事とか!?」
全力の戦闘をしながら会話を交わしている。僕の人間としての常識が、黙示録と錯覚するような光景だ。
「あぁ、二つだ! 一つ、妹に会いに来た! 一つ、ピュセルという氷獄の国民が、淫獄に移住したいと言っている!」
それはいつだか、淫獄で輪姦されていた氷獄の傲魔だ。氷の天使のような姿をした、美しい悪魔。移住の理由なんて一つしか考えられない。快楽堕ちしたのだ。
「じゃあ! もちろん、いいよ! 会いに来た方が、本題でしょ!?」
性規制区によって、移住者の受け入れはなされてきた。だから、ほとんどそれを口実にルシフはアスモデウス様に会いに来たのだ。
「そのとおりだ! 我が妹なら、わかって当然か!!」
声は必然大きい。だって、黙示録なのだ。世界が壊れると思わせる戦いをしているのだ。魔王は本当に異常だ。人間のSランク冒険者など、赤子扱いだ。
「そっか! 会えて嬉しいよ! もうすぐ結婚するの!」
戦いながらする話ではないと思うけど、でもアスモデウス様は嬉しそうに報告していた。
「それは良い事を聞いた!! 私の妹だ! 良い、相手を見つけたのだろう! 是非、その相手と話してみたい!」
腰が抜けそうだ。膝が笑っている。魔王たちも笑っている。ルシフからすれば、これできっと余裕があるのだろう。
「うん! 結婚式にも来て欲しい!」
戦いは激化していき、騎士たちも避難を始めていた。
「うむ! もちろん行く! 私が祝いの言葉を述べるのだ! 永劫に睦まじく在れるだろう!」
アスモデウス様の触手は魔力を纏い、また幾多の魔弾がルシフに殺到する。
「正真正銘、これが今の全力!」
まるで太陽のような魔弾と、斬撃の壁。
「ふんっ! よくぞ、ここまで練り上げた!!」
それを事も無げに、全て受けきるような障壁をルシフはまとったのであった。