ふたなり淫獄女王の幸せメス奴隷な婿―冴えない男の娘冒険者の僕が貞操観念狂ってる淫獄でふたなり淫魔女王のメス堕ち快楽調教に屈して実質王妃な国婿になるまで― 作:暁深夜
そうして街を回り、午後に突入する頃に城に戻った。
淫獄の王城は二度目なのに、またその美しさと荘厳さに感動させられた。
明るいからよく見わたすことができた。アスモデウスの城は人間の城と規模感すら違う。
淫魔たちのおっとりとした性格に人間の世界は生かされている。彼女たちがその気になれば、人間の国は一瞬で滅ぶだろう。多分、国まるごと一つを拉致するのも簡単だ。
「殿下、まもなく陛下の執務室ですよー」
おっとりしてるんだよなぁ……。この人近衛兵なのに……。
「はい!」
本当に、常識さえしっかり理解できればこの淫獄は楽園になると思う。
僕がノックすると、部屋の中からアスモデウスの声が帰ってきた。
「入っていいよー!」
もう、女王からしておっとりしてるんだよなぁ……。
夜はあんなに悪魔なのに……。
扉を開けると、アスモデウスは書類仕事に勤しんでいた。
彼女はその時、為政者に相応しい真剣な顔をして、羽ペンをカリカリと動かしていた。
それを邪魔したくなくて、僕はできるだけ音を立てないように待つ。少し、かっこいいと思った。
それから、ほどなくしてアスモデウスはその書類を丸めて、封蝋を押した。
「終わったよ!」
一気に空気が弛緩す。彼女がさっきまでまとっていた為政者の雰囲気がなくなって、おっとりとした空気感に戻ったのだ。
「何してたの?」
ちょっと、彼女の仕事に興味が沸いて聞いてみることにした。
「今はね、シトリーが人間の世界に輸出できるものの目録を作ってくれてる途中だから、その通達! 後、研究機関からアレン君の体の一部をおねだりされてるの……」
悪魔は呪術を使うと聞いてたし、少し怖かった。
「えっと違くてね! 悪魔が呪術に使うのって、基本的に血なの。でも欲しいって言われてるのは血に限定されてなくて! そう! 精液が一番いいって言われてるの! 人間の精液は、研究以外の利用法だと、淫魔向けの媚薬になるだけだから……」
僕が怖がったのを感じてか、アスモデウスは追加で情報をくれた。
アスモデウスは嘘はついたことがないから、安心はしてもいいと思う。そもそも本物のホームレスすらなんちゃってにしか見えないあの街の雰囲気で、殺人に出会うよりも雷に直撃される可能性の方が高そうな気もする。
治安が本当に悪いところは、どうしてかわからないけど、危険を感じる。
この国の雰囲気は、とにかく悲壮感がどこにもない。唯一危険が有るとしたら、貞操の危機くらいじゃないかと思ってしまう。
「媚薬って必要なの?」
ただ、そこが疑問だった。
淫魔は性的興奮に落ちやすいし、淫紋もある……。
「えっとね、人間の精液から作られるのは拷問レベルの媚薬♡ 淫魔がイキっぱなしになっちゃうやつ♡」
ほら、すぐ興奮する……。
拷問レベルと言いながらもなんか肯定的に捉えてる感じがして仕方ない。
「う……うわぁ……」
本当に常識が全然違う。
それこそ、昨晩の僕のようになってしまうのかと思ってしまう。
強烈な経験すぎてどうしても思い出して、また淫紋が淡い光を放ってしまう。
「ふふっ、今日はそのままのアレン君を抱かせてね♡」
もう、否やは言えない。それはきっと首輪のせい。
「うぅ……」
僕はただ、羞恥に悶えるしかなかった。
「ふふっ、可愛い! アレン君、私の国はどう?」
恥ずかしい思いをしながらも、淫紋光ってしまう。そんなことが朝に何度もあったせいで、すっかり恥ずかしいと興奮すると思われてると思う。
ただ、それでも、この国は……。
「すごくいい国かなって……。みんな楽しそうで、ほんわかしてて……」
僕にとって過ごしやすい常識が、それとも国民性かで選ばなくてはいけないような気がした。
「それなら、もし結婚してくれたとき、不便をかけないね!」
とにかく、街を歩いても、悪意によって罵倒されることはないと思う。
ただ、罵倒されて喜ぶと思われたらなら、当然罵倒される。そういう人が居ることはこの国の常識として深く根付いているから……。
僕はもう失敗していた。人間の世界の感情に慣れる事に……。
「えっと、どう……なんだろう……」
ただ、この国の常識に慣れることは、性的調教に屈することでもありそうで、それは必ずしも不幸ではなさそう。そのせいで、どうしていいかわからない。
「陛下、ご報告が……」
近衛兵が言った。
「なぁに?」
その内容をのんびりとした雰囲気で訪ね返すアスモデウス。
「殿下は、午前中ずっと準備していらっしゃいました。思うに、国民との話で、きっと陛下との昨晩のことを想起したのかと。なので陛下、殿下に今夜は必ずご慈悲を♡」
ほとんどが図星で、近衛兵の推測と自分の事実の境界が曖昧になる。
嫌な記憶でも確かに思い出すけど、アスモデウスとの昨晩の記憶が嫌なものだと僕には断言できない。
気持ちよすぎて、許容範囲を超えて、わけがわからなかった記憶だから。思い返しても、湧き上がる感情はわけがわからない。
「アレン君、ご飯食べて、お風呂入って、いっぱいしようね♡」
きっと全部この首輪のせいだ。
「……はい♡」
拒めない……。