※この作品はR-18です。

ふたなり淫獄女王の幸せメス奴隷な婿―冴えない男の娘冒険者の僕が貞操観念狂ってる淫獄でふたなり淫魔女王のメス堕ち快楽調教に屈して実質王妃な国婿になるまで―   作:暁深夜

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傲慢お茶目の大魔王

 目が覚めると、アスモデウス様が僕のお腹をさすっていた。

 

「おはよ♡」

 

 いつもこれで、それが幸せだった。

 

「うん、おはよ!」

 

 頭の中が、幸せを液化したものに浸されているかのような。落ち着いた、感覚に心地よく浸っていた。

 しかし……。

 

「朝だぞ妹よ! そして義妹よ! 魔法の時間だ!!!」

 

 これには、笑わずにいられなかった。勢いよく扉が開かれて、ルシフが怒鳴り込んできたのである。

 

「ルシくん……」

 

 さすがのアスモデウス様も、ちょっとじっとりとした目をしていた。

 

「ぷっ、あははは! よろしくお願いします! お義兄さん!」

 

 だって、こうして見るとドS女王様だったアスモデウス様が、国の為政者が、これじゃあただの家族の一員だ。だって、相手は彼女の実兄であるルシフだ。

 ……いいなぁ。

 

「ふふっ、行こっか!」

 

 そんなことを思っていたら、僕を仲間に入れるような事をいうのだ。本当に、どうしてわかるんだろう。

 市井、というかアスモデウス様の部屋以外のどこにもやっぱり布はなかった。ベッドは、淫獄によくある伸び縮みする皮革だ。

 

「うん! ……って、仕事はいいの?」

 

 それが少し心配になって訪ねてみた。

 

「大丈夫! 午後ちゃんとやるから!」

 

 

――――――――――――――

 

 僕は目を疑った……。

 

「き、昨日からずっとこうなんですか!?」

 

 ピュセルは吊るされたままだったのである。

 しかも連れてこられたのが、昨日あの激しいえっちをした場所だったのだ。

 

「もちろんですよ♡ ピュセルちゃんの淫紋早く四つ揃えたいですし……。それに、このくらいのことされて戻ってきちゃった子ですし♡ 定期的に夜通し犯してあげないと♡」

 

 なんだろう、ピュセルは僕よりもよく訓練されたドMかもしれない。

 そんなシャムハザを一瞬心配して、でもすぐ思い出した。悪魔は眠らなくても問題ない。だから、眠るのは単純に娯楽の一つだ。

 にしても、淫紋の二つ目すらまだ刻印されていないことに疑問を覚える。

 

「ほら、ピュセルちゃんは傲魔だから……」

 

 と、アスモデウス様が耳打ちしてくれた。忘れていた、僕は半淫魔で人間時代とおなじ魔力出力を持っているのだ。だから、効率が悪いのだろう。

 でも、それはそれで……。

 

「効率は悪いんですけどね♡ その分、たくさんえっちできるので問題なしです!」

 

 そう、シェムハザは楽しんでいた。やっぱり淫魔だ。底なしの性欲は、アスモデウス様といい勝負だと思う。

 

「そ、それより……的って言ってましたけど……」

 

 ルシフに対して、この質問をするのは怖かった。だって、ピュセルを的にして魔法を当ててしまうだなんて……。

 

「当てるのはドレインである! 説明が足りなかった……。アレンが優れているのは、そこではない故説明不足の私の不徳だ……」

 

 傲慢の魔王が認めてしまったのである。僕はそれに少し驚いた。

 

「ルシくんは、頭が良すぎてたまに伝え忘れるの……。優れたる私だからって、練習中……」

 

 なんて、アスモデウス様はまた耳打ちしてくれた。

 つまり、優れているから研鑽できる。優れているから、謝るなんて朝飯前。そんな、魔王様なのだろう。

 

「聞かぬふりもできる……」

 

 ルシフはそうつぶやいた。全くこの人を憎める未来が想像できない。あえて口に出すなんて、お茶目だ。

 

「さて、そろそろ魔法教えて!」

 

 アスモデウス様のおかげでようやく本題に入れた。

 

「私の魔法は、魔法を分解してしまうところから始める! まずは、これを見よ!」

 

 そう言いながら、ルシフは空中に魔力で文字を浮かび上がらせる。

 ファイアボールにアイシクルショットの構成式。どちらも、誰でも知っているような魔法だ。

 

「うん?」

 

 あまりに、初歩的すぎて、僕もアスモデウス様も首をかしげてしまった。

 

「これを……こうだ!」

 

 そう言って、ルシフその構成式を重ね合わせる。すると、一部分だけ、全く変化しない。それを見て、アスモデウス様が声を上げた。

 

「なんでこんな単純なこと思いつかなかったんだろう!?」

 

 なんて……。僕にはさっぱりわからなかった。そんな発想をしたことがなかったのだ。

 

「うむ、常識の範囲内の魔力であれば考える必要もないこと。神が手厚く用意した魔法だ!」

 

 ルシフは、笑いながら言った。そう、常識の範囲を逸脱したからこそ必要になる魔法。それも、神話の世界での常識を。

 

「待ってね……これでいい?」

 

 そう言うと、アスモデウス様はルシフに倣って、空中に魔法式を描き出す。

 

「そのとおり! これぞ、マイナードレインショットだ! ところで、距離があっても魔力は回復するのか?」

 

 それは、どうあがいても淫魔にしかわからない。だからルシフが如何に万能でも、知らなくて当然なのだ。

 

「うん! 基本的に、その絶頂の因果への影響度によって魔力の回収率が決まってるからね!」

 

 そして、当然僕も知らなかった。少し前まで、完全に人間だったため他人事だったのだ。

 だから、アスモデウス様がここで教えてくれて助かった。僕も、そろそろ他人事ではなくなってくる。

 

「ふむ、では有益だな! うむうむ、私が教えるのだ! 無益なわけがない! 魔法が役に立たなかったら、それはそれで笑えるであろう!?」

 

 成功したから尊大に言えるのだと思う。失敗したらと考えると、この美丈夫の魔王がしょぼくれる姿をついつい想像してしまった……。

 

「ぷっ……」

 

 だから、思わず吹き出してしまったのだ。本当に、お茶目だ。

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