ふたなり淫獄女王の幸せメス奴隷な婿―冴えない男の娘冒険者の僕が貞操観念狂ってる淫獄でふたなり淫魔女王のメス堕ち快楽調教に屈して実質王妃な国婿になるまで― 作:暁深夜
そんな、話が終わると僕たちのとこに魔王たちが殺到する。みんな、待っていたのだ、
「紹介しよう我が弟妹よ! これなるは天地の慶事! 我らが新しき家族となる、二人の元人間だ!」
先頭はやはり、ルシフなのである。
「かぁー! いいじゃねぇか! 欲しい欲しいと思ってた姉と妹の幸せだ!!! 俺は、マモン! 黄魔の王だ!」
自らの強欲が満たされたとき、人の欲は何処に向かうか。その行き先がきっと彼なのだろう。無差別に他人まで満たそうとする。
「ふぅん? 妬けちゃう! でも知ってる? 嫉妬は女を磨くの! だから、永遠に嫉妬の対象でいてね?」
嫉妬は攻撃性に変わらなければ、ただの過激な褒め言葉にしかならない。
「幸せになァ! 憤怒の魔王、赫魔サタンだ!」
驚いた、怒りは静まっていたのだ。ただの少しガラの悪いだけの美人に見える。
「あ、サタンちゃんは義憤に駆られるタイプだから。でも、とっても素直な子だからね!」
と、アスモデウス様が言うと、サタンの顔はみるみる間に真っ赤に変わった。
「言うなよアス姉ぇ!!!!」
と、ブチギレて攻撃しながら。
それをいなしてしまうアスモデウス様。
「相手が捌けるくらいに手加減しちゃう子だからねー!」
サタンは節度を持った憤怒だった。
「自己紹介ー……。ぐーたら魔王の、ベルフェゴールだよ。うちは、空魔。雲のお布団に寝たければおいで」
と、彼女は……否彼なのだろうか。性別が全くわからない。でもあくびをしながらも自己紹介をしてくれたのだ。
「ちなみに、天地の予備戦力だよ! 普段ぐーたらしてて、緊急の時だけ動いてくれる!」
僕は声のした方をみて、お礼を言った。
「ありがとうございますアス……あれ? ガブリエル様!?」
このふたりの性格はどうもよく似ている。アスモデウス様からえっちを抜いたら、こんな感じだ。
「はーい! ガブリエルママだよ♡」
彼女は純粋な愛の天使であるのだけど、全存在のママを自称して譲らない。
「ちょっと待った! 自己紹介しないと食いっぱぐれるだろ!? オレ、バアル! 飯食ったり作ったりの魔王だ! よろしくなっ!」
ベルゼブブと思っていたが、その実バアル・マキネルという名前だった。マキネルは神の子の名前、そしてバアルは恵みの雨の古代語。なるほど、悪魔とするにはそのまま名前を伝えられない。だって、恵みの雨の神の子となってしまう。それでは、聖なる存在だ。人間の悪魔に対する勘違いは、彼女に象徴されていた。
その頃、アスモデウス様はサタンと遊んでいたのである。やはり姉だ、妹にじゃれつかれて楽しんでいる。サタンの方も笑顔で、ハツラツとした悪魔だった。
ただ、そのじゃれあいが僕たち人間には別のモノに見える……。
「も……黙示録……」
アルトリアの言葉に全面同意する。人間だと、最上級クラスの魔法が飛び交うのだ。僕も、アスモデウス様とルシフのじゃれあいをみてそう思った。これは人間の記憶がある限り、通過儀礼だと思う。
「心配はいらぬぞ! 新たな義妹よ!! 魔王同士のじゃれあいはあのくらいが普通だ……」
とは言っても、わかってても無理だと思うから、ルシフには是非レジーナにも同じことを言って上げて欲しい。
それを言われた、アルトリアの顔がギギギと音がなりそうなぎこちない動きでこっちを向く。
「あはは……」
僕は、その気持ちもわかるから苦笑いしかできなかったのである。
しかし、ルシフとアスモデウス様の二人の時よりマシだ。アスモデウス様があの魔法を使っていないから。
それでもアルトリアは何か言いたそうだけど、僕にはどうすることもできない。この状況が初体験だ。
「君もその内あぁなるとも!」
ルシフは、アルトリアの背を押していう。人間にそれが信じられるはずがないのだ。
でも、今の僕なら少し信じられる。時間はかかるだろうけど、できるのではないかと。だって、底辺冒険者だったのに今や人外だもの。
そんなアルトリアの顔が今度はメタトロンを見た。
「ハイ、孰レ……」
アルトリアが四つの聖痕を揃え、それを完成させてまた四つ。繰り返していけばそうなるだろう。
「ところで、アルトリアと言ったね? 君もまた、人と天使の中間の存在、ネフィリムとなってもらうことになる。構わないか?」
神様の顔がぬっと現れて、僕たちの会話に参加する。
「え!? あの……異存ありません! メタトロン様と共に在れるのでしたら……」
二人の間には正しく愛があった。
ふと、思い出して、僕ばアスモデウス様を呼ぶ。
「アスモデウス様! あの歯車!」
メタトロンからこぼれ落ちた、歯車。それを、渡すのは早いほうがいい。
呼びかけると、サタンもじゃれつくのをやめてくれてアスモデウス様はすんなりと戻ってきた。
「あ、そうだった! はいこれ!」
アスモデウス様は貴重な布に包んだ歯車をアルトリアに渡す。
「ありがとうございます……。まさか、保管いただけてるなんて……」
これまでは聖堂に落ちたそれを拾い集めていたのだろう。
「妬けるじゃん……」
当のメタトロンは、レヴィアタンに小突かれていたのであった。
こうして十四長会議は終わった。会議というより、親戚が集まる集会のようだった。