ふたなり淫獄女王の幸せメス奴隷な婿―冴えない男の娘冒険者の僕が貞操観念狂ってる淫獄でふたなり淫魔女王のメス堕ち快楽調教に屈して実質王妃な国婿になるまで― 作:暁深夜
「それじゃあそういう訳で、今日は一旦帰るね! また、商談に来るよ! あと、アレンちゃんも淫獄の大使って考えてくれていいからね!」
アスモデウス様はそう言いながら、僕を抱え上げる。
頑張ろうと思う、淫獄大使としてできることをやろうと思う。そう思ってる時点で褒めてくれそうな人が、僕を抱いてるから。
それはそれとして……。
「恥ずかしいんだけど……」
ついさっきマックス少年の前で盛大に格好をつけたりした直後なのだ。なのに、この姫扱いである。
僕はまだ結婚していないし、体も女性だから姫で正しくはあるのだけど……。
「はい! アスモデウス様におかれましては、是非ご健勝であらせられますように!」
と、ルーカは僕のことなど気にもとめず送り出す姿勢をとる。
「うん! 元気でねー! 体に気をつけてね! あと、奥さんとお幸せにね! 淫獄製ワイン送るからね!」
二人は別れの言葉を交わしていた。僕の上をそんな言葉が飛び交うのだ。
イザベラのことは、僕が教えてしまった。そのせいで、淫獄製ワインとかいう悪魔の酒が地上に人間界に送られることになる。
「あれ? それ、媚薬効果が……」
ふと気づいて行ってしまったものだからもう大変。ふたりの目が光ったのだ。
「それは、商機ですな!」
「あっ! いい商材!」
結局淫獄に帰還したのは、その商談もまとまってからのことだ。ラブ・ルージュという名前での販売が決定された。その商談中、僕はアスモデウス様に抱っこされたままだったのである。
―――――――――
そんな商談もやがては終わり、淫獄魔王城のまだ見たことのない場所に転移で戻ってきた。無論、大量の綿花やぶどうジュースも忘れていない。
「あれ? ここは?」
淫獄魔王城の最後の未知の部屋だった。
「あ、そっかそっか! ここはね、備蓄庫! 淫獄で天候不順が続いた時、ここにあるものを国民に還元したりするよ! ここに有るだけで、普通に食べて五年は過ごせる! それ以上は……エッチするしかないね!」
淫魔には最悪それがある。絶食に極めて強い種族である。それだけで淫獄は不滅と思えるほど。
でも大体の悪魔がそうなのだ、食事の代替えを持っている。だから悪魔は飢饉で滅びない。ただ、それは欲を満たす行為。悪魔にとってそれは、娯楽であってほしいものなのだ。
奥に目をやると、大きな扉があった。
「あの扉の先には何があるの? 厳重そうだけど……」
その先にあるものが気になって訪ねてみる。
「氷獄の氷を使った冷凍庫! 淫魔でも寒すぎて眠っちゃうほど寒いよ! 何人かで身を寄せ合いながら入るの!」
淫魔を殺すには物理的に粉々にするしかないようだ。余計に安心、アスモデウス様の国はそうそうは滅びないのだ。
「氷獄の氷ってそんなに冷たいの?」
聞くこと見るもの、新しければ興味も尽きない。そんなものが淫獄にはきっとまだまだあるのだろう、
「冷たいよぉ……、時間すら凍らせるこの世界に存在しうる最も冷たいものだよ! 氷獄の輸出品ね!」
なんと、氷獄はそんなものを輸出していたのである。
「へぇ! 時間すら凍るって想像できないなぁ……?」
すると、ちょっとよくわからない話が始まるのであった。
「時間っていうのは、要は混ざっていくってことなの! だから混ざることなんてない、何もかもが静止する温度! それは時間も止まってるってことになるの! まぁ、アリちゃんの受け売りなんだけどねー!」
あまりに壮大すぎてよくわからない。でもひとつだけ僕にも分かることが有る。アリストの学問における力は、他の追随を許さないということだ。そして、許してはいけないということだ。
アリストを追随するそんな人が現れたら、何がどうなるのか想像できないのである。
「そういえば、氷獄のことよく知らないや……教えてよ!」
一ヶ月では淫獄を勉強するのにいっぱいいっぱいである。
「いいよー! ルシくんが居るのは知ってるよね? 氷の宮殿に住んでるんだけど、観光をするのが最も難しい地獄。地獄で一番寒い場所! そこにね、淫獄から水と食べ物を少々輸出するの! 氷獄に置いておくと、さっき言った氷獄の氷になるから! 氷獄で取れるものはそれぐらい……。でもね、寒さに耐えられると楽しいところだよ! ただ、耐えられる悪魔ってほとんどいないんだけど! 私でも3日が限界……」
逆に言えば魔王なら3日滞在出来る。しかし、そんな寒い場所なんて想像できない。時間が凍る氷が山のようにある世界なんて……。
「なんか、みんな出入りできるようになるといいね……ルシフ兄ぃ寂しそう……」
と、僕は思うけどわりとそうでもなかったのである。
「寂しくなったら、他の地獄に行っちゃうから! 傲魔の旅行は大体それが原因! でも、出入りできるのがいいのは賛成だよ!」
寂しくなると、旅行に出かける。出かけた先は気持ちいい欲張りばっかの地獄である。それは、わりと飽きが来ない生活かも知れない。
「安心した! 地獄って平和だね!」
ほんとうに、地獄とは名ばかりだ。否、地獄の印象なんて人間が作っただけのものだったのだ。
「それはそうと、今日は本当によく出来ました! 夕飯は豪勢に行こうね!」
そう、一日のやることが終わったら食事。そして、えっちだ。何事につけても全力で楽しんで欲を満たし尽くすのが悪魔流だ。