ふたなり淫獄女王の幸せメス奴隷な婿―冴えない男の娘冒険者の僕が貞操観念狂ってる淫獄でふたなり淫魔女王のメス堕ち快楽調教に屈して実質王妃な国婿になるまで― 作:暁深夜
僕は自分を後者だと思っている。粗食になるのは、仕方がないのだと……。しかしながらである、今回はチートポーターが同行しているのだ。即ち、アスモデウス様とメタトロンである。
「お昼ご飯にしよー!」
これによって、人間界では貴族ですら社交シーズンだけの贅沢である一日三食が可能になってしまった。
「食っていいの!?」
飛びつく、スパーダ。
「モチロン、オカワリモアリマス」
なんて、笑うメタトロン。
やっぱりこの二人がいると緊張感が保てないのである。なにせこの二人のいる場所以上に安全なところなどない。
一瞬消えたと思ったら豪華な食事の乗った一枚板のテーブルと一緒にアスモデウス様は転移して戻ってきたのである。
「これは……変な癖がつかなければいいですが……」
なんて、アルトリアは乾いた笑いを浮かべた。
「まぁ、諦めましょう。アスモデウス様にとってなんてことはないことですから」
「椅子持ってくるねー!」
アスモデウス様はここに、淫獄の食堂を作るつもりだ。きっとそうに違いない。だって、王宮の調度品を持ってくるのだから……。
「諦めるしかありませんね……」
アルトリアの乾いた笑いは止まらない。ここは推定では最悪の
「ですね……」
僕も止まらない。
ただし、食事は力なのだ。だから、断るわけにはいかないのである……。
「あまりに豪華だ……」
無口なラルクも、これにはポツリとつぶやいた。
「とりあえず、みんなこれ飲んでね!」
全員にアスモデウス様が渡したのは、僕がいつも飲んでいる媚薬効果を消す薬。
「これは、なんだろうか?」
ローランスは、それをまじまじと見つめる。
「あっ、なるほど。飲むべきです。これらの料理は人間にとっては、媚薬も同然。この薬はその効果を消します」
そう、出てきたものは淫獄飯である。商談についてきてくれたアルトリアには、すぐに合点がいったようだし、僕も同じものを貰っている。疑うべくもない……。
「しかし、豪勢だ……。ダンジョンでこのような……。いや、とりあえず座ろう」
率先して行動するのはローランス。盾としての常に行動する彼は度胸がある。
「アスモデウス様、今日は冒険者風だね?」
王宮でもたまにこういうことをするのが淫獄。淫魔はごっこ遊びが好きなのである。みんなで冒険者っぽい食卓をあえて下品に囲む。女王すらそんなことをしてしまうのだ。
「うん! ダンジョンだから、こっちのほうが気分出るかなって……」
ただし、そういうことではない。これは、冒険者が一山当てた時のやつである。自分たちへのご褒美的なアレだ。
「冷メテハ勿体無イ。ドウゾ食ベテクダサイ」
ただし、メタトロンは食卓には着けなかった。彼の体の半分はまだ機械なのだ。食事をできないのである。
「メタトロン様……」
それを少し残念そうにアルトリアは、眺めた。
「アルトリア、イケマセン。貴女ハ、食事ノ音頭ヲトリナサイ……」
と、メタトロン本人になだめられてようやく席に着くのである。
「分かりました……。では、探査の成功を願って……」
これでは宴会だ……。
「「「「成功を願って!」」」」
しかし、それも悪いことばかりではない。代わりにメタトロンが、食事中周囲を見張ってくれる。
「こいつはうまい! これなんだ!?」
なんて、スパーダが掲げるのは串に刺されたよく焼かれた肉だった。食べてみれば……これが何なのかわかってしまう。僕はこの肉を食べたことがある。
アスモデウス様が張り切っているのがわかってしまう……。
「ロー……」
まさか人間界にあのエロ触手モンスターの名前を知れ渡らせるわけにいかない。
「わー! わー! わー! わー! ローストしたブル系のお肉ですよ! 美味しいでしょ?」
僕は慌てて口を挟んだ。
ローパーの肉は美味しいのだ。これでもかというほど柔らかく、口の中に旨みの暴力を叩きつける。淫獄の最高級肉である。
「お、おう……」
と、スパーダは引き下がってくれた。
「どうしたの?」
急に遮ったようにアスモデウス様は思ったかもしれない。でも、こっちの事情もわかってほしい。
「アレの生態系を話すつもりなの……!? 人間が聞いたら、ものすごいびっくりするからね……!」
小声で、でも強い口調で僕はアスモデウス様に耳打ちする。
「あ、そっかぁ……。ごめんごめん……」
わかってくれたようで何よりである。
「こちらの貝のスープも凄まじい旨みだ……」
なんて、ローランスが言う。確かに貝のスープはある。殻を持つ、水棲淫獣のスープが……。
「アスモデウス様……メニュー……」
生態系を人間界で言えない生物のほうが美味しいことを、僕は思い出すべきだった……。
「ん?」
なんて、アスモデウス様が首をかしげるけど……。
「お説教だよ!!」
ちゃんと、僕が人間のことを教えなかったツケでもある。