ふたなり淫獄女王の幸せメス奴隷な婿―冴えない男の娘冒険者の僕が貞操観念狂ってる淫獄でふたなり淫魔女王のメス堕ち快楽調教に屈して実質王妃な国婿になるまで― 作:暁深夜
ダンジョン病と俗に言われているものがある。何日も陽の光を浴びずにいることで、体が怠くなり精神が錯乱していく病だ。主に遺跡探査中の冒険者たちが患うのだが、ある一定年齢を超えるとさらに深刻化する。
治療院ではダンジョン以外の場所での症例が見つかったことから、影病と呼ばれそれが正式名称となっている。しかし、冒険者の間ではダンジョン病のままとなっている。
「みんな! ダンジョン病は知ってる? これから、それの予防のために淫獄で夕日を浴びてから眠ってもらおうと思います! ただし、淫獄の文化などについては黙っていてくれるならだけど……」
淫獄は娯楽が非常に多い。もし人間界に存在したのであれば、全ての国は淫獄様文化に侵略されていた可能性がある。その最たるものが職業の自由だと僕は思う。あんなものを人間が真似したら大惨事だ。
淫魔はその長大すぎる寿命の暴力で、ありとあらゆる物事に精通している。故に気分で職業をコロコロと変えても、問題はないのだ。前日娼婦だった者が、次の日に王宮の厨房に立つ。そんなこともよく見ることだ。
淫魔の諺。恨み三年、恩千年。その意味は、恨まれたと思っても三年以内に帰ってこなければ相手も忘れている。逆に恩は、千年以内にだいたい帰ってくるからのんびり待とうという意味になる。淫魔の民族性を現す言葉だと思う。技能の醸成に手を貸すと、その気がなくても千年以内に帰ってくるから退職者にも寛容なのだ。
「それはありがたいです。誓いましょう、私は黙っています」
文化はその民族の身体的特徴と歴史的文脈が作り上げるものである。アルトリアは冒険者の頂点、それを国を巡ることで体感している。
「俺、そんな難しいことがわかるほど頭良くないぞ!」
自信満々のスパーダ。頭が良くなかったとしてもその分、心根と戦闘能力に才能を吸われただけだと思える人だ。
「口の堅さには自信がある!」
ローランスは口も、盾も堅そうだ。もはや彼は歩く砦だ。
「俺……無口……」
寡黙なラルクはそもそも、自分から話さないであろう……。
「話ス人間ハ、アルトリアクライデス……」
なんてメタトロンがいうもので落ちがついてしまった。
「メタくんは話していいの!」
アスモデウス様が言う。だってメタトロンが話す相手は天使であり、淫魔とは対等の存在になる。性格的に受け入れ難い文化もあり、受け入れられる部分は黄金天の性質を壊さない。
「ふふっ……メタトロン様は面白いですね」
と、ジプシエルが笑っていた。
なんだか、メタトロンは神様に似てきた気がする。人間らしくなると同時にお茶目になっていっている気がする。
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そんなわけで淫獄に転移してきた。転移先は特に設備のない方のテラスで、安心した……。
淫獄王宮にはテラスがいくつかある。ここは、純粋に日光を浴びながらイチャイチャするためのテラスだ。もちろん淫獄だから、エッチしてもいい。
僕たちが転移してきた瞬間、そこでくつろいでいたメイドたちはバッと立ち上がったのである。
「淫獄へようこそ! 松明持ち御一行様!」
メイドとしての役割はちゃんと果たすものの、彼女らは少なくとも四日前まではメイドではなかった。だから、このようにメイドの舞台裏をたまに目撃できたりする。
「今、飲み物をお持ちしますので!」
なんて、もてなしてくれたりもちゃんとしているのだ。
「お? 独特な材質のドレスだな! おもしれぇ! どんな特徴があるんだ!?」
人間界ではあまり見ない材質に、興味津々となるスパーダ。
「これは優秀な防具でもあるんですよ! 仕立てましょうか?」
なんて、メイドの返事をスパーダが受け入れるとは思っても見なかった。
「まじか! 防具か!? 是非頼む!」
冒険者も騎士も変わらない。強いは正義だ。それが生死を分ける。
「あまり、無理を言ってはいけない……」
ローランスがたしなめるが、彼の目は欲しいと言っている。
「コフィンを買い取ったって体でどう? コフィンの発見と開放は、功績として神様に認めてもらえるし! それの対価で全員分用意してもお釣りが来るよ!」
なんて、アスモデウス様が冒険者たちも納得できる条件を提示してしまった。
「いいのだろうか!?」
ローランスの目がクワッと見開いた。
「いいのいいの! 取引成立!」
これでは人間界でも淫獄の服を着ることになってしまいかねない。
「しかしどうしましょう……急に防具を変えては……」
僕はアルトリアのその言葉を、天の助けと思った。
「そうですそうです! 討伐証明とかないと……」
冒険者はやはり討伐を証明して討伐した魔物の防具を着るものである。
「そういえば、ラルクくんはドラゴンの矢を持ってたよね?」
ドラゴンは人間界にも、地獄にもいる。ただし、地獄のドラゴンは喋るのである。
煉獄と氷獄に存在し、その強さも人間界のそれとは桁違い。そして、その地域の悪魔の騎獣として一般的であり、淫獄にもたまに輸出される。
「うん……」
ラルクは答えた。
「じゃあ、ちょっと考えがあるよ! 偽装しきれるかはわからないから、あんまり期待しないでね!」
そう言って、アスモデウス様はメイドと話しをしに行った。
ここにいるメイドは二人、もうひとりのメイドにスパーダは言った。
「なぁ、今日はほとんど戦闘してないから俺消化不良でさ……。なんか暴れられる場所ねぇ?」
淫獄のメイドはSランク冒険者に匹敵したりする。というより人間の戦闘能力の上限あたりに、淫魔の戦闘能力の下限があるのだ。
「お相手しましょうか!?」
だから、それに何の問題もないのを僕は知っている。
「いや、メイドさん相手は流石に……」
スパーダよ、それは人間の常識である……。