ふたなり淫獄女王の幸せメス奴隷な婿―冴えない男の娘冒険者の僕が貞操観念狂ってる淫獄でふたなり淫魔女王のメス堕ち快楽調教に屈して実質王妃な国婿になるまで― 作:暁深夜
騎士の訓練場では騎士の半分が常に訓練をしている。スパーダは圧倒されていた。
「な、なんだあれ……」
火花の膜が形成されるほどの激しい剣の応酬。そして、その隙を縫って放たれる狙い済まされた魔法の一撃。人間にはあまりに激しすぎる。
「一般的な訓練ですよ!」
なんて、メイドが言うからスパーダの驚きに硬直した。
「14番ちゃんって、普段は……あ、牧場の従業員が多かったっけ?」
今日の午後は、番号1桁のメイドたちが騎士の相手役。しかして、みんな知り合いだから、ふとした拍子に経歴を思い出したりする。歴史が長すぎて、アスモデウス様は覚えてしまったのだ。
「もう! 過去も何もない、人権もないメイド14番なんですからね今は!」
メイドにとっては、メイドから普段の自分に戻された気分になってしまうのだ。
「ごめんごめん!」
なんて、淫獄ではメイドも淫魔も軽口を叩く。そういう社会性を持っているのだ。
「人権……?」
しかしとて、そこを突っ込まれると痛いところ。
「わー! 何でもない! 何でもないですよ! さぁさぁ、手合わせはじめちゃってください! 僕、アスモデウス様とやってますから!」
アスモデウス様は
「……軽くだよね?」
少し不思議な顔をしつつもアスモデウス様が構える。使わないでくれると、僕の全力をほどよくさばいてくれるのだ。
「うん!」
僕も構えた。
同時にメイドと、スパーダも対峙している。
「遠慮はいりませんよ! さっきの話聞こえちゃったでしょ? 私は、獣と戯れる程度には自信がありますから!」
ただし、性的な意味の戯れだと思う。淫獄牧場の従業員は、胎を貸すことがあるのだ。そうして淫魔の母体から生まれたバイコーンは特に賢く、人語と馬語のバイリンガルである。
「なるほどなぁ! それに、あっちはあれだ! 格上と思って挑ませてもらうぜ!」
決して、スパーダが思っているような戯れではない。
しかし結局、性的なことを行えば淫魔の魔力は増えるわけで、戦闘能力も上がるのである。
「どうぞ?」
そう言って微笑むメイドに、スパーダは抜き打ちに斬りかかる。
「おっ! スパーダくん、人間の体で魔法も使わずに……。さすがSランク!」
と、アスモデウス様は感心を表したけど、脅威にはなるはずもない。なぜならその一撃は僕にも見えてしまった。それが、メイドに防がれるところまで……。
「固ってぇ!!!」
メイドも意地が悪い。スパーダの剣を受けるときに、衝撃が腕に伝わるように逆方向の力を加えたのだ。
「見えませんでした? 弾かれるのであれば、その力を利用して次の攻撃を!」
淫魔の圧倒的な身体及び魔法能力に、知識も彼女は少し持ち合わせている。
「わかってるけどぉ……」
スパーダは手首を抑えていた。痺れてしまったのだ……。
弾かれた衝撃を受け流し、それを次の攻撃に転用する。それは、受ける側がわかりやすく弾いてくれれば誰でもできる。逆に、彼女の弾き方は受ける瞬間まで止めるふりをしていた。剣同士の接触の瞬間から、お互いの剣に生じたたわみをスパーダ一人に押し付けて弾いたのだ。これほどわかりにくい弾き方はない。
「さぁ、もう一回です!」
と、メイドは仁王立ちをした。
「あぁ、こりゃ……師匠だ……」
スパーダは傲りを正し、正眼に剣を構える。
「それは、光栄ですね。さぁ、どこからでもかかってらっしゃいませ!」
メイドは既に武人の雰囲気をまとっていた。
さぁ、僕たちもやろう。
「アスモデウス様、いい?」
アスモデウス様なら何をしても大丈夫。年期が違う、リソースが違う、何より体が違う。それが僕に全力を許す。
「うん! おいで!」
魔力を身体強化のために体内で循環させながら、一部は肉体の次の一巡に、一部は魔法に……。
「ドレイン・ショット・ホーミング!」
これだってアスモデウス様なら受けても大丈夫。僕の絶頂の記憶全部だってきっと全然大丈夫。
魔法は持続時間を長く、速度を犠牲に。悪魔の疾走は音より疾い。
「おっ! ほっ! 強いねぇ!」
そんなのを軽くいなしてしまうアスモデウス様だから、行動を制限する必要がある。
「サモン・コメット!」
だから行動の先を誘導して、忘れた頃に着弾するように。
「ジャミング」
パリンと音がして、僕の術式はあっさりとアスモデウス様に砕かれる。
「え?」
あぁ、いつでも僕を捕まえることが
「着弾すると、スパーダくんが危ないからね……」
この理不尽なまでの強さこそが魔王。いつになっても差が縮まる気がしない。
「そっか……でも、ほら!」
ドレイン・ショットは地の果てまでもアスモデウス様を追いかけていく。存在時間は実に10分。そうなるように魔法を込めた。
「わっ!? もう!」
おかげで、距離が少し離れた。
「スフィア・リピート・ドレイン・ショット・ホーミング!」
その隙に少し複雑な構成で魔法を放つ。
どす黒くて、ピンク色の魔法球が浮かび、それは次々とドレインのホーミング弾を放つ……予定だった。
「ジャミング!」
しかし、それも打ち消されてしまったのである。