ふたなり淫獄女王の幸せメス奴隷な婿―冴えない男の娘冒険者の僕が貞操観念狂ってる淫獄でふたなり淫魔女王のメス堕ち快楽調教に屈して実質王妃な国婿になるまで― 作:暁深夜
そんな探索の日々も、まるでルーティンのように続いた。三食ダンジョンで食べ、淫獄で眠る。その、繰り返し。僕に限っては夜アスモデウス様に抱かれるところまでルーティンだった。そのくらい、余裕だったのである。
さて、一ヶ月を目前。この日が冒険者の死亡率が最も高いという噂がある。ギルドへの報告に帰る日だ。この時、これまでの探索作業の一部が初期化されてしまう。
当然、罠を排除したルートは有効だがダンジョンにロストが戻ることもある。だから全員がが少し警戒をして、そして肩透かしを食らった。僕らには、魔王がついていたのだ。彼女が、街のすぐ前まで送ってくれたのである。
そうして、すぐギルドに戻った。鳩が豆鉄砲を食らったような顔で。
「松明持ちだ! 帰ってきたぞ!!」
しかし、英雄の凱旋に沸き立つ冒険者たちにはそんなの関係ない。彼らは知らないのである、僕たちの肩透かしのことなんて。
本当にすごい威光だ。沸き立つ冒険者たちが、混雑していた受付に並んでいたというのに、左右に割れる。
「ねーちゃんににーちゃん! おかえりー!」
聞けばその歓声に紛れて、マックス少年の声も聞こえる。あぁ、元気でいるのだ。そう思うと、フッと全てが和らぐ。警戒を透かされどこに向ければいいのかわからなくなった、感情ですら。
「マックス!」
スパーダは兄貴分として非常に頼れる人物だと思う。彼は声を聞いて拳を突き上げていた。
特に、マックスの声は心地いい。きっと、普通のダンジョン探索でも彼のような純粋な声は心を落ち着けてくれるのだろう。これはきっと、英雄の特権だ。
「お帰りなさい、松明持ち御一行様。こちらへ、個室にてお伺いします」
受付窓口に着くと、直ぐに冒険者ギルド支部長室へと案内される。
―――――――
ギルド支部長室。冒険者ギルドは現存する全てが支部であり、その一つが仮本部と呼ばれている。本部は古代都市アバクリスと言われている。その位置ですら、今は残っていない。今回の探査資金の一部は、本部捜索の名目でギルドから出費されている。
「松明持ちよ。まずは、よく帰ってきた! 疲れているだろうが、一ヶ月の中間報告を頼む」
その報告の一部は僕が行うべき仕事である。支部長に言われ、まずはアルトリアから報告を始めた。
「進捗からまずは。一ヶ月間に及ぶ探索で、私たちは五層へとおりました。一つ一つの階層が広く、とても大規模な遺跡であることが予想されます」
僕たちはほとんど疲れていなかった。アルトリアが最初に、探索の進捗を報告する。それぞれに報告するべき分野があるのだ。
「次に、ポーターの報告を聞きたい。確か、君はアレンという名前だったな? 話は聞いている。この、トーチャーを打倒しSランクの実力を証明したものだとか。君の実力に関しては、認めなかった職員に対して始末書処分とした。構わないだろうか?」
これがトーチャー。ギルドの特権階級。五千年の誠実は、その一族にギルドに対する無限の権限を与えた。支部長は、緊張の面持ちで彼女が認めた僕に判断を求める。だが、アルトリアが何も言わないのを見て、その緊張を徐々に解いていった。
「そんな、認めてもらっただけで満足しています。それより、報告ですね! 遺跡に関しては、両賢者が建設に携わったという内容の文言が多数遺跡内で見受けられました。一層は劣化が見られましたが、以降の階層においてそれは見られず、アンブレイカブルと判断しました。また、こちらを……」
表向き、ポーターは僕となっている。遺跡の建設者、遺跡内に見られる記録。そして、発見した異物が僕の報告区分だ。
「これは……」
僕が出したのは、クネシュ・ヤルの複製。現在これは二つある。ギルド提出用と、松明持ち用。
「これは五千年前、ソロモン主導で作られた両賢者が観測した限りの我が世界の地図。……その複製でしょう。五千年前の姿がそのまま、記されています」
嘘は言っていない。アスモデウス様が、僕がこういっても嘘にならないように、僕の見ていないところで三つ目を複製してくれたのだ。見ていない以上断定はできず、このように言えるようになる。
「凄まじい発見だ……ヒストリカル・オリジンになるのか……。いや、驚いてもいられない。戦闘面をスパーダ殿」
戦闘は剣士であるスパーダの報告区分。
「楽勝だった。後がやべぇだろうな……。しっかり順番通り強くなる。んで、ここまで徹底されてるもんで、ある一定を超えたら一気にヤバくなるだろうな……」
最悪の遺跡の特徴だ。最奥部に居るロストが遺跡内の魂魄を掌握すればするほど、規則正しくロストが弱い順で現れる。そして、一気に強いロストが現れる可能性が高い。
「探索したのが君たちで良かった……。さて、構造的危険度評価を、ラルク殿」
罠の配置、見つけにくさ、崩落危険度。それらの評価を報告するのが彼の区分。
「条件次第で探索不能級……。ただ、現代の人間にとっては、危険度Aを下限として見る……」
探索不能級になるのは、象形天地字を知っていた場合。危険度AはAランク冒険者として活動できるレベルの、哨戒技能を探索に必須とする評価だ。
「本当に……君たちで良かった……。最後に、パーティー機能評価をローランス殿」
パーティー機能評価。それはすべての攻撃を受け止める盾使いの目線からが最もシビアに見える。なぜなら、機能していなければ真っ先に死ぬからだ。
「S+と独断にて判断する。アレン殿はSランクポーター相当の技能を持ち、トーチャーを打倒するオール・ラウンダーである。協調性も高く、この先彼の助けは必須と思われる。以外は普段の松明持ちであり、機能評価をむしろ向上させる結果になった。Sに止められず、評価上限を更新する結果とする」
ラウンダー、それは必要に応じ前衛、中衛、後衛のうち二つ以上のポジションを選択できる冒険者である。そして、オール・ラウンダーはその全てを選択範囲に収める冒険者だ。つまりはベタ褒めである。
「恐ろしいほどに有能な者をつい最近までFとしてしまっていたのだな……。評価基準の見直しが、必要か……」
しかし、支部長のその言葉に僕は異を唱えざるを得なかった。
「いえ、それには及びません。僕が今の実力を得たのは、つい最近のこと。僕は、マキネルの契約者になったのです」
そう、僕はズルをした。マキネルの契約者、その概念をすべての支部長クラスが共有していることを先に聞いて、だからここで言うことができた。
「承知した。痛み入る……。アレン殿、あなたを以後松明持ち級の人格評価として扱うことにさせてもらう」
支部長は納得したように言ったのである。松明持ち級の人格評価は、人格評価の第二段階だ。トーチャー、松明持ち、そして冒険者ランクのようなランク付けが後に続く。評価基準が新設されるほど、松明持ちは特別なのだ。