ふたなり淫獄女王の幸せメス奴隷な婿―冴えない男の娘冒険者の僕が貞操観念狂ってる淫獄でふたなり淫魔女王のメス堕ち快楽調教に屈して実質王妃な国婿になるまで― 作:暁深夜
大きな湯船だ。これで大量に水を使っている。水魔法の水は空気中から集めたものであり、使いすぎれば雨量に影響する。フェラフッドの水は、そんなにおいそれと無駄遣いできるほどではない。水は贅沢品なのだ。
なお、僕はアルトリアとアスモデウス様に挟まれての入浴だ。
「その……アスモデウス様。大きいですね?」
と、アルトリアは言ったのである。彼女の目線は少し羨ましそうにアスモデウス様の胸を見ていた。
「アルトリアちゃん胸が小さいって気にしてるの? いいじゃん! 体なんてみんな違ってみんなえっちなんだから!」
アスモデウス様のえっちは褒め言葉なのである。
淫獄では誰も彼もが同性であると同時に異性だ。なにせ全員が両性具有なのだから。よって性的な魅力に溢れるという意味になり、性に奔放な淫魔たちの定番の褒め言葉だ。
「えっち……ですか?」
アルトリアはそう言われて顔を赤くした。
「うん! えっちで可愛い体してるよ! メタくんは見た目だけじゃないだろうけど、見た目にも惚れたんじゃないかな?」
アルトリアはどっちかというと、可愛らしいに分類される魅力だ。少々童顔で、少々体が小さい。アスモデウス様のようなグラマラスな体型とはまた違う魅力がある。ただ僕よりは大人っぽいことに遺憾の意を示したい。
「そ……そうですか?」
アルトリアは照れてそのような反応をしているのだ。でもアスモデウス様は時折人間の感性を前提に置くことを忘れる。
「ほら、私だってアレンちゃんが好きなんだもん。見て? アレンちゃん女の子になったのに、胸ペッタンコだよ? でも、そこが可愛いの!」
僕は、湯船に口まで浸かりブクブクとしながら羞恥に耐えていた。そんなところをアスモデウス様に引き上げられてしまったのだ。
「わっ! うぅー……」
こういうところは、割と本気で恨めしい。価値観の違う部分。でも淫獄に住むからにはなれなくてはいけないのだ。
「そういえば、アレンさんの肌に走る紋章は聖痕と似たるものですよね? これほどの画数、どれほどの魔力になるのでしょう?」
両肩の淫紋が50画、腹と背が101画。魔力量だけなら僕は多分、魔王に引けを取らない。
出会った時のアスモデウス様というのが、魔力量だけなら他の魔王に劣っていたそうだ。ただし、アスモデウス様は愛することによって無限に成長する天使として設計されていた。
よって、今や魔力がルシフに迫りつつある。神とすら拮抗する大魔術師にして、全地獄の王である彼と……。
「あれ? アルトリアちゃんって魔力を感じられるんじゃないの?」
そう、アルトリアは魔力に敏感な体質。それで僕がアスモデウス様の契約者だとばれたのだ。
「例えば1ヤードを測れる定規がここにあるとします。それで、私たちの住むこの大地の端から端までを測ることができますか?」
それは無理である。世界を一周、歩き回るのにそもそも歩いて回ることはできない。
「あ、そっかそっか……。でもそうだなぁ、一画だけならなんとかわかるんじゃない?」
僕は引き上げられたままだった。アスモデウス様がアルトリアと自分の間に僕を構えているのだ。
天使や悪魔の膂力は、人間を軽々と扱えるほどだ。何時間そうしていても疲れたりしないだろう。
「そうですね」
アルトリアは、答えた。
「触ってみる? 聖痕と同じで一画一画の魔力がわかるはずだよ」
と、アスモデウス様が言った。僕はアスモデウス様に正気を疑うような目を向けた。
が、その時彼女はいたずらに微笑んでいたのである。
「では、失礼します……」
アルトリアの指が僕の淫紋に触れる。それは、性的なものとして意識させられ、何度も愛撫されてきた場所だ。
「んっ……♡」
アスモデウス様を見ていたから対応が遅れた。アルトリアが触るとは思っていなかったのである。
「え?」
思わず漏れた声に、アルトリアは顔を真っ赤に染めた。
「ねぇ、メタくんとはもうえっちした?」
淫魔は生まれた瞬間から性の英才教育が始まる。姿による幼さの概念は存在せず、淫魔である自分を受け入れることが成熟の証だ。よって、受け入れるためには性の知識が必要だ。
「まっまだです……ッ!」
今度はアルトリアが湯船に口まで浸かった。
「そっかそっか……。でもいずれすることになるよ? いっそ襲っちゃう?」
なお、姦通の罪となるのは、誰かを性によって傷つけること。むしろ喜ばせた場合は罪に問われることはない。それに、罪にも重さがある。ちょっとした説教で終わることもあれば、本格的に罰せられることもある。本格的に罰せられる罪は、所属する文化圏において認められず他者を深く傷つける行為らしい。
「なんて話してるんだよアっさん! こっちが落ち着かねぇから勘弁してくれ!」
ただ、僕たちの話していることは男性陣の性欲を著しく刺激していた。
「あ、ごめん! 後でお詫びするから……」
多分それは淫獄に連れて行くということだろう。
「いや、特にマックスなんだよ! 見ろ! かわいそうに、顔真っ赤だ!」
そっちに視線を移すと、真っ赤なのは二人だった。ラルクとマックスだったのである。