※この作品はR-18です。

ふたなり淫獄女王の幸せメス奴隷な婿―冴えない男の娘冒険者の僕が貞操観念狂ってる淫獄でふたなり淫魔女王のメス堕ち快楽調教に屈して実質王妃な国婿になるまで―   作:暁深夜

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マクスウェルの怪物

 入浴を終えると僕はいつものようにアスモデウス様に髪を乾かしてもらっていた。

 

「ごめんねー! 弟のことだからついついなんでも気になっちゃうんだー」

 

 なんてアスモデウス様は笑っている。

 暖かい風が僕の髪を撫で、水を奪っていく。

 

「まぁ、いいってな! マックス!」

 

 スパーダはマックスをなだめていた。マックスは頷いていて、別に怒った様子はない。

 

「うん……」

 

 ただ、股間を抑えて顔を赤くしていたのである。

 

「ありがと!」

 

 しかし、アスモデウス様もよく我慢しているなって僕は思った。

 

「それより、マクスウェルの取り分を活用した魔法ですか?」

 

 アルトリアは魔法使いであり、魔法には興味津々だ。優秀な魔法使いの条件は、魔力と興味と言われている。この総合値の合計が魔法使いを優秀に育て上げていくのだ。

 アルトリアは優秀どころではない。人類主席にたった一つの聖痕で上り詰めた大天才である。だったら、その興味も強い。

 

「マクスウェル?」

 

 人間界の学問は未発達だ。

 

「人間界では、水を熱すると減ってしまうことをマクスウェルの取り分って言うの!」

 

 水蒸気として、空気中に水分子が解き放たれている事を僕は淫獄で知った。

 そのマクスウェルの取り分はやがて人間に返される。こうして、雨が降るのだと人間界では信じられている。洗濯物が乾くのはマクスウェルのおかげ、水魔法を使うとマクスウェルから水を強奪するから雨が降らなくなる。そう信じられている。

 

「あ、熱力学の怪物! そっかそっかー! そう伝わってるんだー?」

 

 淫獄にもマクスウェルという名前は存在する。熱力学という淫獄の高度な学問に登場する、概念だ。ただし、専門家ではないアスモデウス様にとっては熱力学の怪物としての方が思い出してもらいやすい。

 そのことを、彼女自身の発言で思い出した。

 

「ね、熱力学!!??」

 

 アルトリアは驚いた。人間界には存在しない概念である。淫獄でも誰も彼もが知ってるわけではなく、学問に携わる人のみが知っている。アリストと、その仲間たちである。

 

「うん! 今度、アリちゃんの仲間の誰かに授業してもらおっか!」

 

 人間界ではもはや錬金術の秘奥に到達したとして、誰もが扱われるだろう。変態な天才たちばかりの機関である。

 

「それより、髪乾かしますか?」

 

 アルトリアも女性だ。髪は少し長めに伸ばしてある。とはいえ、冒険者だけあって街を歩く女性の平均よりは短いのであるが……。

 

「では、お願いします。よければ、式も見せてくれますか?」

 

 アルトリアはその魔法式を知りたがる。この魔法式は神様がアスモデウス様にせがまれたルシフが作ったらしい。その後神様に正式採用されているし、単純な式だ。一目見たら覚えられるはず。

 

「じゃあここに座ってください!」

 

 僕の前に置いてある椅子にアルトリアを誘導する。

 

「はい」

 

 アルトリアは椅子に座って僕に背を向けた。

 

「式はこうですよー! じゃあ、乾かしますねー!」

 

 魔法を発動させ、僕の手のひらからも温風が出る。

 

「……なるほど。火と風のルーン。とても単純ですね、覚えやすい……」

 

 神様が採用している魔法は覚えやすくなる。理由は不明だ。神様がそう決めたからそうなのだとしか言えないのである。

 

「本当はねー、メタくんもお風呂入れればいいんだけどねー!」

 

 しかし、メタトロンはまだ無理なのだ。アスモデウス様は少しだけ残念そうだった。

 

「皮膚ガコノ身ヲ覆ッテクレレバ……」

 

 風呂に置いた鏡よろしく、メタトロンの場合歯車が曇ってしまうのである。しかし、さっきの話をメタトロンが聞いていたらどういうのだろうか……。そして、アスモデウス様は何故そんな話をしたのか……。

 

「そうだよねー。アルトリアちゃんの練習台は、今回マックスくんにお願いできない?」

 

 なんとなくわかった。メタトロンが入浴したあとであれば、彼の髪は濡れているはずだ。そこでアルトリアの魔法の練習台になるはずだったのである。

 

「それはいいですね! マックスくん、是非お願いします」

 

 アルトリアは天啓得たりと、マックスを呼ぶ。尚、天啓ではなく本物の悪魔の囁きである。

 本物の悪魔はそこまで極悪非道なことを言わないのだ。

 

「あ、えっと……おねがい……します……」

 

 マックス……、スケベ小僧かもしれない。顔を赤くしながら、満更でもない顔でアルトリアの前に座った。

 

「では、お借りしますね」

 

 アルトリアは早速さっき僕が見せた魔法式を使用する。温風が吹き出したのだろう、マックスの髪は揺れていた。

 

「ところで、魔力はどうだった?」

 

 アスモデウス様は訊ねる。彼女が言ってくれなければ、僕は危うく触られ損である。

 

「凄まじい魔力でした一画であれほどとは……。アレンさんの魔力を心配する必要は一切なさそうですね?」

 

 僕は人間と淫魔の両方から有利な特性を保持している。淫魔の魔力上限拡張性と、人間の魔力自然回復能力だ。だから、寝れば魔力は元通り。本当にズルい体になった。

 ただ、人間の不利な特性もちょっと残っている。食事が必須なのだ。

 

「心配いりませんよ! いくらでも、魔力量だけならいくらでもって感じです!」

 

 淫魔の不利な性質を持つアスモデウス様も僕を犯して毎日魔力を回復させた上に拡張までしているのだけど……。それも僕の魔力量が増えれば増えるほど、アスモデウス様の魔力拡張速度は上がっていく。

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