ふたなり淫獄女王の幸せメス奴隷な婿―冴えない男の娘冒険者の僕が貞操観念狂ってる淫獄でふたなり淫魔女王のメス堕ち快楽調教に屈して実質王妃な国婿になるまで― 作:暁深夜
そして、コルビナ商会に戻るとほとんどの奴隷たちは商会関係者によって案内される。奴隷たちに対する対応も丁寧だしどう見ても後輩が入ってきた時の先輩だ。
そして、ベンジャミンだけはその人権を今は僕個人が保有している。奴隷は引き渡されると同時に、南京錠の鍵を渡される。その南京錠こそが奴隷たちの人権の実態だ。首輪がある限り、所有者は確実に主人のもとへ帰らざるを得ない。首輪が識別符なのだ。
尚、僕の人権はアスモデウス様が保有しているため、彼は間接的に今はアスモデウス様のものである。
会頭室に戻るとベンジャミンはアスモデウス様を見つけ、膝から崩れ落ちるのであった。
「あぁ……、あぁ! 間違ってなかった……。すみません、私の主人をご存知ありませんか? いつごろかもわからない、太古の昔に綿を栽培していた優しい悪魔でございます!」
僕の推測は全部正しかったのだ。
「アレンちゃん、この子もしかして?」
そうでなければ、淫魔の国にただ放り出すしかなかった。少なくとも彼をまだ信用できたわけでない。彼のせいで、ルーカが悪魔とのつながりの疑惑を持たれれば終わりだ。
「多分、賢者ソロモンの生まれ変わり。そう思って連れてきたんだ。でもごめん千デナルしたよ……」
そう、僕はそう思ったのだ。淫魔の魔力に反応したと考えるのであれば、淫魔を知らなくてはならない。
淫魔を知る人間で、明らかに本当に知っていると断言できるのはソロモンくらいだ。それ以外は、きっと淫夢のいいわけでもしているのだろう。
「ううん! アレンちゃん! いい判断だよ! 五千年前はごめんね、あなたがペネちゃんのただの餌だと思っていました……。ただなぁ……」
しかしアスモデウス様は考え込んだのである。ちょっと心当たりがある。
そのペネムは千年の傷心の後、新しい恋に踏み切ってしまったのだ。
「主人を……知っているのですね……。一目でいい、どうか会わせてください! そのためなら、この魂、潰えても構いません!」
ベンジャミンは懇願する。ソロモンだった時の、人を煽り散らかすような言葉遣いはなく、ただただここにいるのは奴隷のベンジャミンだった。
「そ、そんなことしないよ! まぁ、ペネちゃんと暮らしたいってなったら、この子みたいにはするかもだけど……」
そう言って、アスモデウス様は僕を指さした。
「あの……そのお方も、悪魔なのでは?」
と、ベンジャミンは首をかしげた。
「半分だけです……。僕は彼女と結婚するために、肉体を淫魔へと変貌させている最中です」
ちょっと焦ったけどとりあえず答えた。つまりだ、ベンジャミンはペネムに受け入れられさえすれば、場合によっては淫魔に転生するかもしれない。
「ペネちゃん……本当にさ、自分が悪魔のどの種族かもソロモン君に伝えてないんだもん……」
アスモデウス様はぷんすこと怒った。そりゃ、愛してるなんて思わないだろう。それに、その当時ペネムは淫魔になったばかりだった。若い淫魔は天使といざこざを起こす事があると聞いたことがある。
若い者同士、元気でいいな……くらいに思っていたのだろう。
「えっと……こちらはアレン様で、あなた様の奥様……で、よろしいでしょうか?」
不本意ながらベンジャミンの言うとおりになる。僕の体は今女性だし、何よりも扱いがそうだ。
「……はい」
だが、顔が熱くなるのであえて口にしないで欲しいのである。
「なんて羨ましいのでしょう……いえ、妬んで申し訳ございません。どうか今一度、あの方に会いたいのです!」
しかし、とりあえずである。彼の願いは聞き届けられることになる。
「うん。とりあえず、会って話しよっか! そうしないと、始まらないからね! あ、ちなみに私たちは淫魔。ペネちゃん……えっと、君のご主人様もそうだよー!」
今、ベンジャミンは今の彼の人権保有者である僕たちに気を使ってあの方と言った。だが、アスモデウス様は彼を気遣って、あえてご主人様と表現したのだろう。全く、淫魔は気遣いやさんだ。
「ありがとうございますッ……」
ベンジャミンはとにかく、深い感謝を表していた。地に頭をこすりつけんばかりに、下げようとするがアスモデウス様はそれを止めた。
「ダメ♡ そういうのは、ペネちゃんがご主人様にまたなってくれるかも知れないからまだ私たちに見せちゃダメ♡ 尊厳はね、全部ご主人様のものなんだよ♡」
淫獄では、決まったご主人様がいるのであれば、尊厳も人権もすべてその人のものだ。主人がいない他の奴隷階級ならいざ知らずだが……。
「……こんな時までえっちなのですか」
少し呆れたようにアルトリアが言う。
「だって淫魔ですから……」
仕方のないことだと思うのだ、だって存在そのものがエッチなのだから。
しかし、少しはベンジャミンも良かったと思ってくれるはずだ。そうじゃないと僕は、申し訳がたたなすぎる。だって、彼のここから先の人生を奪ってしまったのだ。
彼に残されているのは、少なくともしばらくは淫獄で生きる道のみ。性規制区でも生きられるが、あそこはどうも安全に思えないのである。