※この作品はR-18です。

ふたなり淫獄女王の幸せメス奴隷な婿―冴えない男の娘冒険者の僕が貞操観念狂ってる淫獄でふたなり淫魔女王のメス堕ち快楽調教に屈して実質王妃な国婿になるまで―   作:暁深夜

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保護条項

 そして、淫獄には彼の住むべき場所がないため、もし万が一彼女たちが受け入れられないと思った場合の対策が進められる。

 

「えっと、じゃあペネちゃん。もし破局しちゃったら、これを必ず……ベンジャミン君? ソロモン君? どっちで呼べばいいかわからないけど、この子に持たせてくれる?」

 

 アスモデウス様が取り出した紙には以下の事が書いてあった。

 一つ、この淫獄民は年齢が幼いため、生活困窮に陥った場合王宮にて保護するものとする。

 二つ、この者の権利に対する、本人の望まない限りの侵害はいかなる場合もこれを容認しないものとする。

 三つ、この者が望んだ場合、この者に対する教育はこれを推奨し、王宮より報酬を出すものとする。

 四つ、以上を女王のアスモデウス名において保証するものとする。

 

「保護証ですね。ものすごく久しぶりに見ました。確かに……」

 

 リリンはそう言って、それを受け取った。

 それは、市井で暮らす幼い淫魔のためのものであり僕やレジーナには受領資格が無い。なぜなら、王宮で暮らしているからだ。

 そう僕やレジーナは幼い淫魔に分類される。人間が到達できる程度の年齢では淫魔としては幼いのだ。

 

「あぁ、名前どうしましょう……。すっかり思い出したのですが、どちらにも大切な思い出が……」

 

 マティアスとの思い出が、きっと彼の中で前世の記憶と比べられないことになってしまったのだ。

 

「じゃあ、こうしましょう! ベンジャミンとしてのあなたと出会った僕たちはあなたをベンジャミンと呼びます。ソロモンとしてのあなたと出会ったペネムさん達には、ソロモンと呼んでもらいましょう!」

 

 別にあだ名のようなものがあってもいいと思う。だから、僕はそう提案した。彼が信頼できれば、あるいはペネムやリリンの命令によって縛られていれば、マティアスに会いたいと願った彼を人間界に連れて行くくらいできるだろう。そのときは彼は、ベンジャミンだ。

 

「はい! ありがとうございます!」

 

 少なくとも気遣いは汲んでくれたのだろう、ベンジャミンは嬉しそうな顔をした。

 

「じゃあ、アレンちゃん。首輪の鍵を解除してあげて。今日からは、こっちね!」

 

 アスモデウス様の手には、黒いブレスレットがある。淫獄の身分証だ。

 基本的に人間界で奴隷買ってすぐに首輪の鍵を解除することは、人道に反する。なぜなら、人権を返すと同時に庇護しないとされるからだ。人権を買い戻すだけの資金を稼げる能力が、一人で生きていける証拠になる。

 

 ただ、ここは淫獄。彼の鍵が解除されるのを、人間は目撃しない。そして、彼自身にはブレスレットが庇護の証になる。この国の、国籍を表すものが……。

 

「うん」

 

 だから、僕は彼の首輪の鍵を取り出した。

 

「よろしくお願いします……」

 

 ベンジャミンは顔を上げ、僕が首輪を外しやすいようにして待った。

 これは、マゾヒストの礼儀だ。手は出さず、組んで待ち受ける。

 

「結構調教済みだねぇ……。じゃ、こっちのブレスレットね! 淫獄の身分証だから、外に出るときは忘れちゃダメだよ! あ、それからペネちゃん、普通のやつだから!」

 

 一応観光客用の、身分証が少しだけ違う。帰国の時間より前に形状がブレスレットに戻るのである。

 アスモデウス様は腕輪をベンジャミンにつけながら、ペネムにそう言った。

 

「え、えっと……」

 

 ペネムは照れっぱなしだ。女王の結婚相談のような感じなのだ。

 

「え?」

 

 ベンジャミンにとっては少しわからない話だろう。

 

「アレンちゃん見て、首輪つけてるでしょ? あの首輪も、身分証が変化してるの!」

 

 なんて、アスモデウス様が言うから、僕は首輪を揺らす。これで奴隷と思われない理由は、鍵の意匠がおしゃれだからだと思う。基本的に奴隷の首輪の鍵は無骨なだけの南京錠だ。

 

「最初は一日からですから。この人がご主人様にふさわしいと思える頃にようやく永続になります」

 

 それまでに、信頼関係を築く事が重要だ。そもそも、一日人権を譲渡する以前にも普通ならもっと信頼を築くものだったかもしれない。

 

「ご主人様……」

 

 そう言って、ベンジャミンは恥ずかしそうに手を差し出した。

 ベンジャミンは調教済みだった。僕他の目線を受け、恥ずかしそうにするばかりか、僅かに甘い音を孕んだ息を漏らしていたのだ。

 

「つけてあげな。まず、一日さ」

 

 リリンはそれでも躊躇う、ペネムを急かした。普段の姿は、あまり鬼畜にもご主人様っぽくも見えない。

 

「うん……」

 

 ようやくペネムはベンジャミンの腕輪を外して、首輪へと変えて彼につけた。

 

「んっ♡」

 

 それだけでベンジャミンは少女のような甘い息を漏らす。

 

「それから、一ヶ月だけ淫紋は禁止します。以降であれば、私が刻んであげるよ!」

 

 今ならバビロンより、アスモデウス様が淫紋を刻む方がその力が戻って来るまでの方が早い。主に僕のせいである。

 

「それからピアスも……」

 

 そう言って、リリンは鼻の片方を持ち上げる。

 そこにはキラリと金属が光っていたのだ。

 

「え? 鼻の真ん中通してるの?」

 

 アスモデウス様は大興奮である。やはり淫魔は性癖の受け幅が大きいのだ。

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