ふたなり淫獄女王の幸せメス奴隷な婿―冴えない男の娘冒険者の僕が貞操観念狂ってる淫獄でふたなり淫魔女王のメス堕ち快楽調教に屈して実質王妃な国婿になるまで― 作:暁深夜
並んでいるのは、人をぬいぐるみにしてしまうものだけではない。他にも金属のフレームでポーズを固定してしまうものもあった。
少し、見学だ。ベンジャミンを置いたまま……。ちょっとかわいそうである。
「ねぇアレンちゃん! これ、絶対似合うなぁ……」
うちアスモデウス様が目をつけたのは、手首を曲げて腰を突き出した猫のようなポーズをとらせるものだった。
横には明らかに淫獄の淫具であろうものが置いてある。人間界のそれに比べて、常時責めを加えるものでとても高性能だ……。
そして、口元には金属の猫の口元のようなマスクがある。首の後ろを固定するフレームは中空の金属チューブになっていた。
「あ、それなら猫ちゃんのペイントしちゃいませんか? 猫ちゃんペイントの偽淫紋をさっと刻めますよ!」
ペネムは本当に、えっちなアーティストだと思う。
偽淫紋は、淫獄の刺青だ。淫紋を刻印した人がその気にならなければ、それを消すことはできない。もちろん自分で刻むこともできる。刻印に必要な魔力は、本物の淫紋の僅か数千分の一だ。
「ええ……」
と言いつつも、僕は少し興奮していた。アスモデウス様の愛猫として過ごした一日は、とても快楽に満ち溢れていたのだ。
「アレンちゃん……淫紋を光らせちゃった子のイヤイヤを見過ごす淫魔はいないんだよ♡」
それはもはやイヤイヤというおねだりなのだ。マゾの流儀の、えっちなおねだり。アスモデウス様のサディズムを刺激してしまうのである。
「あの……はぃ……」
僕は運命を受け入れるしかない。前回とは違う形で、アスモデウス様の愛猫になるのだ。
「じゃあ……えっと、ここらへんに……あ、これです! これが、猫ちゃんペイントの一覧です!」
そのフレームが展示されている下には引き出しがあって、そこには一冊の本が入っていたのである。
もちろんページが伸びるやつだ。淫獄の皮革を漂白して作っているために、本がそんな風になってしまう。
「ねぇ、ペネムちゃん。これ、普通に出版しない?」
アスモデウス様はそれを受け取って、ページをめくるとすぐに言った。ペットプレイが好きな淫魔はさほど少なくないのである。
「んふー! んっ♡」
誇らしげに息を吐いたリリンであったが、しかし状況が彼女を発情させていたのだろう。彼女は快楽の声を上げた。
リリンの私生活は淫魔ですらない。完全なるペネムの愛玩奴隷だ。ペネムの気分一つで抱き枕にされ、オブジェにされ、愛猫にされ、その肉体すらもアート作品にされてしまっている。
「陛下のお顔を見て、勇気が出ました! 喜んでくれる人、いるんだって!」
なんだかんだ、えっちだろうがなんだろうが誰かが喜ぶ。そして、ありがとうをもらう。それが商売である。
が、僕は危機に貧している。このままでは愛猫オブジェだ。
「あ、これにしよう! えーっと、式はこうで……。あ、アレンちゃん動いちゃダメ♡」
隷属者の呪印が光り、命令を受諾する。アスモデウス様の命令に無制限に逆らえない淫紋だ。
「あ、いいですね♡ その色はほとんどメス猫ちゃんしかいないんですよ♡」
ペネムとアスモデウス様の会話は弾んでいく。でも僕は動けない。命令を受諾してしまっているから。
「えっと……構成はこうで……。えい!」
アスモデウス様が刻印するとき、僕は絶頂を覚悟していた。ただ、効果の無い偽淫紋は刻印時の絶頂もないのを忘れていたのだ。
僕の体は淫紋に彩られ、白と黒と茶色の三色に染まる。口周りは白になって、鼻を境に茶色と黒に分けられた。
「トリコロール!?」
隣国で生まれた猫の品種だが、それを僕の国でもそう呼ぶ。三色の毛がある、ほとんどメスしかいない猫である。
「アレンちゃん! 人語禁止! 猫ちゃんなんだからにゃーだけ!」
隷属者の呪印の恐ろしいところは、アスモデウス様が命じれば一切の拘束具なしに僕は行動を矯正されてしまう。
「にゃ……にゃー♡」
僕は、そうして人間の言葉を奪われた。
「うん、じゃあこっちね♡ フレーム通りの猫ちゃんポーズしなさい♡」
アスモデウス様に命令されるたび、隷属者の呪印は光り、言われた通りの行動を体が勝手に履行する。
僕の体は勝手にフレームに向かって歩き、フレームにピタリとあわせて腰も手首もくねらせた。
留め具を止められてしまったらどうなってしまうのだろう……。腰も足も腕も背も、体のどこもかしこも一切逃げる余地なく固定されてしまう。
「にゃぁ…‥♡」
恥ずかしくてたまらない。なのに僕の口からは、甘えた猫まねの声しか出ない。
「可愛いですねぇ♡ メス猫ちゃん、大好きです♡」
ペネムは感想をつぶやき、その間にも僕はどんどん固定されていく。
足はほどよく開いたまま、おまんこもお尻の穴もむき出し。猫の毛のような色は、えっちな部分だけ染めてくれていない。だから、そこだけ僕の肌の色がむき出しだ。
「ふふっ本当に可愛い♡ アレンちゃんのここ、いくらいじっても綺麗なピンク♡ 余計目立っちゃうね♡」
ある程度拘束が済み、僕が完全に逃げられてなくなったところでアスモデウス様は乳首を弾いた。
「ふにゃ♡」
あぁ、喘ぎ声ですら勝手に猫まねにされてしまう。媚び切った発情期の猫のように、それでありながら幼い子猫のように……。
そんな僕をペネムが見ていると、リリンが彼女に頬ずりをした。
「ん? 嫉妬してるの? 大丈夫♡ リリンちゃんとソロモンちゃん、二人共気持ちよくしてあげるからね♡」
ペネムの家のベッドルームはその展示室の奥にあったのである。