ふたなり淫獄女王の幸せメス奴隷な婿―冴えない男の娘冒険者の僕が貞操観念狂ってる淫獄でふたなり淫魔女王のメス堕ち快楽調教に屈して実質王妃な国婿になるまで― 作:暁深夜
次の日の朝のことである。ベンジャミンはぬいぐるみから救出され、僕も権利を回復していた。
ベンジャミンしばらくは淫獄で、人間との交易に使えそうな品々を考えるために文化を勉強することになる。淫獄在住の人間は二人だけだ。
ピアスがついた自分の体を見ると、なんだか興奮してしまう。寝ている間にピアスは付け替えられて、乳首もクリトリスも強調された姿になっていた。クリトリスなんてひどい、ピアスで皮を抑えられてしまっている。だからむき出しだ。
「んっぅー! 明日からまた
そう、僕たちは明日から遺跡探査を再開する。また一ヶ月間かけて、深部を目指さなくてはいけない。
次の探査の間におそらく、ロストが急激に強くなる場所があるだろう。遅ければ遅いだけいい。ロストとしての力を集める力が強かろうと、総量が少なければまだ本体もそんなに強くないはずだ。
「あの……。急にごめんなさい、あのいつの時代のものでしょうか?」
ダンジョンとは未探査の史跡である。建造者としての記憶があるベンジャミンがその話を聞いたら気になるのは当たり前だった。
「あ、そっか! ドンピシャだ! ダモクレス君だっけ? あなたのお友達のお墓……。ロストが発生してて……」
アスモデウス様が言うと、ベンジャミンはとても心配そうな顔をした。
「罠、調子に乗りすぎてすみません……」
そう、罠を仕掛けたのは彼とマーリンだ。
「いいのいいの!」
アスモデウス様は笑って許した。だって彼は、友人の墓を守りたかっただけだ。
「そうですよ! 気にしないでください!」
僕らの目的の半分はロスト化してしまった彼の友人の開放。残り半分は、新曲の原典に近い写しを手に入れることだ。
「それよりさ、今思い出したんだけど神曲って何書いたの?」
すっかり忘れていた。彼は、その半分を執筆した作者である。神話の原典を。
内容だけなら彼が覚えていれば理解できる。ただし、物的証拠も必要なのだ。最も望ましいのは原典、ついで彼らの時代に書かれた写しだ。それでも、聞く価値はある。
「全部は覚えていませんが、絶対に忘れられない冒頭の一節。マーリンと共に、最初をこれにしようと決めたものです」
ベンジャミンは物思いにふけるような、懐かしそうな顔をした。マーリンともいい友人だったのだ。
「それって何?」
アスモデウス様は訊ねる。
「神の法を犯すことができる人は極めて稀である。故、心配せず生きれば良い。神は寛大であり、罰することはない。故、この世の苦しみ全て、肉の罪を肉だけの苦しみにて精算するだけのものである。生の全て尊く価値有り、その道筋に貴賎なし。気取って、そう記しました……」
ベンジャミンが言うと、アスモデウス様はパンと手を叩いた。
「うん! それが冒頭なんだね! 素敵だと思うし、神様ってそうだよ!」
幸せなんて相対的なものでしかない。だって、僕だってほとんど性奴隷な国婿候。傍から見たら不幸な人生でしかないだろう。でも、周囲の反応が僕の幸せを確かに形成している。こんな幸せは存在すら考えたこともなかった……。
「そうですよね……マーリンは天使から聞いたからと揺らぐことはありませんでした。でも私は、人々が神は罰するものと繰り返し言うから、自信を失ったりもしたのです」
ソロモンの方が心配性だったようだ。でも、振り返ってみればそうだ。あのくぼみに現れた半透明のソロモンも、心配になって念には念をと言っていた。あまり変わっていないのかもしれない。
「そっかそっか……不安だったんだねぇ……。よく、書いてくれたね!」
そう言って、アスモデウス様はソロモンを優しくなでてなだめた。ソロモンは、気恥ずかしそうながらどこか安心したようでいて、でもバツが悪い。そんな超複雑な表情をしていたのである。
「ご飯できま……ぷっ、裸で何神妙な顔してるんですか!?」
そう、そういえば僕たちは裸である。朝食を作って帰ってきた、リリンが笑っていた。彼女は既に服を着ている。服を着ると、やっぱり立ち振る舞いの綺麗な人で清純そうにすら見える。なのに、服を脱いだらアレなのだ。
日常のいたるところにエロスが隠れ潜んでいる。淫獄はそうなのだと、思っておいてまず間違いない。
「確かに!」
笑ってしまった。とんでもなくドスケベな事後の格好で、あんな真面目な話しをしていたのだから。
「あ、アズちゃんはお尻ペンペンとかバラ鞭とかはやるからね!」
少なくともバラ鞭はアスモデウス様だけだと信じたい。いや、淫獄のバラ鞭は痛くないのだ。音がやたら大きいだけである。お尻ペンペンの方が痛い可能性もある。そんな鞭だから、ノクターンに振り下ろすときに躊躇がいらない。だって痛くないって知っているから。
合図として、とても優秀だけど……。
「あ、でもその程度の罰なんですね……」
一応罰はあるのだ。ただ、それはそこまで残虐に苦しめるものではない。
「それよりご飯食べよ! 淫魔はみんな料理上手だよ♡」
そういえば、僕もベンジャミンも人間だ。それを思い出して、僕は服の中から媚薬中和剤を渡そうとしたのであるが、それは結果的にペネムの手に渡ってしまった。
久しぶりだから楽しむ予定で、だから発情も問題なし。そんな理由で、使うのはまた今度と置いておくことにしたのである。
あと、ベンジャミンのおちんちんは男だった頃の僕くらいだ。マックスですら僕より大きかったから、少し自信をなくすところだった……。