※この作品はR-18です。

ふたなり淫獄女王の幸せメス奴隷な婿―冴えない男の娘冒険者の僕が貞操観念狂ってる淫獄でふたなり淫魔女王のメス堕ち快楽調教に屈して実質王妃な国婿になるまで―   作:暁深夜

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冒険者の覚悟

 ダンジョン探索再開前日は、多くの冒険者が程よく体を温めコンディションを整えるために使う。

 適度な運動、深い睡眠。この二つが重要だ。次の日のコンディションは、睡眠のコンディションと言っても過言ではない。しかし、上位冒険者には裏技がある。長めの入浴時間によって、睡眠を深くすることが出くるのだ。よって、昼過ぎのこの時間に入浴を始めることになった。

 

 とはいえやはり水は貴重。……と言いたいところなのだが、罪悪感を愚痴る松明持ちを見たアスモデウス様が淫獄から持ってきてくれたのである。

 しかし、それでも罪悪感を感じてしまうのが松明持ちだ。気遣い屋さんなとこは、淫魔っぽい。だから、やっぱり全員でお風呂に入るのだった。

 

「え!? あの……」

 

 必然、僕は体を見られることになる。

 男性陣と女性陣で分かれるため、やっぱり気づいたのはアルトリアだった。

 

「あ、メタくんは多分こういう欲はないと思うから大丈夫♡」

 

 アスモデウス様は僕を隠すように座っている。僕の体は今とても卑猥である。人間界の、温泉文化の聖地出身のスパーダにとってはマナー違反である。

 しかし、地獄の温泉文化の聖地は淫獄。淫獄では発情してナンボだ。そのどちらでもないこの場所では、どちらを正解とするのか非常に難しいのであった。

 よって男性陣はスパーダの故郷の温泉文化。女性陣は、淫獄の温泉文化で楽しむ合意が締結された。

 

「……っ♡」

 

 アスモデウス様が僕の胸のピアスを強調するために少し持ち上げただけで気持ちよく、甘い声を上げるのを必死で抑えた。

 

「安心しました……ちょっと、痛そうに思えて……」

 

 多分、僕だって背中の淫紋がなければ絶対に痛かった。アスモデウス様が、気をそらしてくれなかったら泣く位のことにはなっていただろう。

 

「そこは技術次第かも。アレンちゃん全然痛がらなかったし……」

 

 それは断じてアスモデウス様のせいなのだ。

 

「だって、痛いって理解する前に終わってたし……」

 

 人間の感覚は意外といい加減だ。そのことはなによりも冒険者が一番知っている。

 

「あー、知らないあいだに腕がなくなってた的なアレですか……」

 

 という話は、冒険者では結構ありきたりだ。冒険者としてBランク以上になると、よくある。少ししてから、痛みが急に来る。だからなくなっていたことに気付いた時が一番冒険者にとって恐ろしいのである。

 

「それです……」

 

 まさにそれだと思う。背中の淫紋を本物に差し替えたらどうなるのだろう。なくなったことに気づく頃には、新しい腕が生えてきていてもおかしくはない。だってあの強烈な魔力で、超速再生の能力を付与するのだから。

 

「そういえば、淫獄の医療だとどうなのですか? 失った四肢は取り戻せますか?」

 

 アルトリアは、純粋に訊ねる。そういえば五体満足の淫魔しか見たことはない。満足じゃないように見えても、四肢が異空間にあるだけだ。

 

「うん! 淫紋の力を使えば一週間。使わなかったら、一ヶ月ってところかな! 松明持ちのみんななら、してあげるからね!」

 

 淫獄の医療はやはりすごいのだ。

 でも、人生というのは結局運の要素を必ず否定できないようにできている。アスモデウス様と知り合ったから、松明持ちたちはいざ四肢を失った時の保険を手に入れた。

 僕だって、そりゃ巡りあわせもある。でも出発点は、たまたまアスモデウス様に好いてもらったから。

 

「それマジかよ! アッさん!」

 

 落ち着いて話せるときはいつでも垣根を壊していい。協定内容の一つだ。

 

「うん! だからって、ちゃんと切れちゃわないようにしてね! やっぱり、四肢が飛ぶと痛いから……」

 

 そりゃそうである。痛くない方がどうかしている。僕だって、自然と治る超速再生の能力があっても切れるのはやだ。

 

「俺は!?」

 

 唯一まだ松明持ちじゃないマックスは、不安だったかもしれない。B未満のランクでは手足がなくなるのが一瞬ではない。ちぎれる時に壮絶な痛みがある。一応それでも、マックスは覚悟しているのだ。

 

「未来の松明持ちは、松明持ちとして扱います!」

 

 とアスモデウス様は得意げに言った。

 

「アスモデウス様が治せるの?」

 

 僕は訊ねてみた。もしそうなら、手足がちぎれても一週間以内に戦線復帰できるということになる。

 

「私一人じゃ無理かなぁ……。アリちゃんのところの助手さんが一人いれば大丈夫!」

 

 ただ、誰もまだ手足がなくなる展開は考えていないように見えた。それは松明持ちという冒険者の経験によるもの。だから、侮っているのだろうなどというふうには考えなかった。

 

「それでも死は覚悟しておきましょう。冒険者である以上、常に考えなくてはいけないことです。ロスト以外にも死の原因となりうるものはたくさんあります。閉じ込められてしまったり、これまで転移魔法など使える人間がいなかったらからというだけで転移不可の罠も存在するのかもしれません」

 

 アルトリアの言葉は常に冒険者が覚悟しなければなからないことだ。自分の死、だからいついかなる時も悔いを残さないようにする必要がある。

 

「そっか……なるほどねぇ……」

 

 でも大丈夫と思えてしまうのがアスモデウス様の存在だ。なにせ魔王、魔王の転移魔法を阻害してしまうような力などというものは考えにくいのだ……。

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