ふたなり淫獄女王の幸せメス奴隷な婿―冴えない男の娘冒険者の僕が貞操観念狂ってる淫獄でふたなり淫魔女王のメス堕ち快楽調教に屈して実質王妃な国婿になるまで― 作:暁深夜
とりあえず服をという話にまとまり、メイドが服を持ってきてくれた。昨日の7番さんだ。
彼女は、クローゼットをそのまま持ち運ぶようにして色々な服を持ってきてくれた。
「その……やはりこのような服しかないのでしょうか?」
その騎士は名前をレジーナと名乗った。結構上位の貴族だと思う。なにせ、その名前は女王を意味する。
そんな彼女は僕に、困った顔で尋ねていた。服が決まってから退出する取り決めだ。その後はメイドに任せる。
「あるにはあるのですが、入手するには孕む必要があるのでお勧めできません……」
これまでの話を総合すると、これは早い段階で知っていたほうがいいと思う。教えておかないとシトリーの服を見て、布の服があると騒いでしまう可能性もあるだろう。
また、我慢するにしてもフラストレーションを抱えると思う。
「はっ孕む!? ふ、服ですよ!?」
レジーナさんの声は裏返っていた。
「はい……。どんな意匠であれど即座に模倣することのできる便利なものなのですが、生物でして。……お使い頂くには、自ら産み落としていただく必要がございます……」
こんなことを言われれば人間なら誰だって驚く。僕だって驚いた。
しかも、餌だって大問題だ。衣服に毎日絶頂させられる必要があるのだ。
「姫殿下、私には彼女の不満を理解できる能がありません。どうか教えていただけますか?」
淫魔だって知識量には個人差がある。彼女は少し、人間の常識には疎かった。
「あぁ、そうですよね! 人間界の衣服はもっとゆったりとしていて、ボディーラインが露出しないんです! それから、素材も布ですので、淫獄の服のように光沢があったりはしません! だから、着用するのが恥ずかしいのでしょう! また、内側も分泌液にも戸惑うでしょうね……。肌を美しく磨き上げてくれる液だと知らない限りは……」
一日着れば、その効果はわかる。人間界に存在しないほどの効果を持つ美容液だ。
「なるほど、しかしレジーナ殿、あなたも騎士であればこの利点をお分かりいただけるはず。7番!」
アルプが言うと、メイド7番は淫獄の服をまるで盾のように構える。
「はい!」
アルプは指を二本立てるとそこから魔法の光刃を伸ばし、その服を切りつけた。
が、刃は止まっている。
「と、このように、淫獄の服はとても丈夫なのです! レジーナ殿、騎士であれば多少の羞恥に目を瞑ってでもこの鎧、欲しくはありませんか?」
淫魔の理解力、すごかった……。
アルプは僕とレジーナやメイド7番の話を横で聞いて、羞恥に対して否定的な人間の文化を理解していたのだ。
「た、確かに! しかし、私は虜囚です。鎧など……」
そして、騎士としての物欲は共通することもしっかり理解してレジーナさんを説得にかかっている。
「鎧ではございません。これは服であり。淫獄にはこのような服しかございません。ゆえ、お気になさらず!」
しかし、あの斬撃はかなり鋭かったし、それを防いだメイド7番も間違いなく強い。僕の周り、淫獄に来る前は見たことがなかったほど強い淫魔しかいないのではなかろうか。
ともかくとして、アルプは鎧と言ったり服と言ったりと、説得するための工夫が凄まじい。
「異国の方といえ、同じ騎士にこうも勧められては断れません。しかし、ひとつ聞いてよろしいでしょうか?」
説得はうまくいった。それでもレジーナには気になる部分があったようだ。
目線はメイド7番に向いている。
「なんでしょうか?」
レジーナの目は少し哀れみを含んでいた。淫魔にその原因が分かるわけがない。
「あなたは番号で呼ばれ、まるで奴隷のように扱われているように見えます。辛くはないのですか?」
人間と淫魔で奴隷の概念が根本から違うのだ。こちらの世界では奴隷ちゃんと呼ばれるほど、慈しまれる存在。つまり、彼女の返答はこうなる。
「興奮しすぎて辛いです♡」
あーあ、メイド7番が発情してしまった……。
「へ?」
素っ頓狂な返事になるのも当たり前。だって僕もまだまだ理解しきれていないし、内心何度も彼女のような反応をした。緊張し過ぎで表に出なくてよかった……。
「私、ここにいる間は性的なおもちゃなんですよ♡ えっちなこと何も拒めないんですよ♡」
だって、人間と根本から貞操観念が違うのだ。
そんな発情状態の彼女をアルプが制した。
「後で慰めてあげるから、今は真面目に」
尚、それが騎士の基礎トレーニングであるようだ。基本的に淫魔は相手を傷つけたがらない。だから、制圧はドレインが基本だと思う。だから多分、魔力の方が重要だ。
「は?」
レジーナは混乱している。当たり前だ、僕が飲み込めたのは食べ物が媚薬効果を持っていたせいだ。
「レジーナさん……これが淫魔です。性癖の幅が広すぎて、性的なことにほぼ全て好意的です。ですが、暴力を好まないですし、相手が嫌がることも好みません……」
ただし嫌がっているフリをしながら喜んでいるとバレる。
「いや、彼女たちは女性同士では?」
そういえば、人間の女性はそうなのだった。おちんちんがないのだった。
「この国には、両性具有の方しかいいらっしゃらないので……」
ほかの地獄は知らないけど淫獄はいいところだ。ただし、この性欲まみれの常識になれてさえしまえば。
「は? ではあなたも?」
わけがわからないだろうけど、慣れれば楽園になる。
「あ、私は人間ですよ! お召し物も決まりましたので私はこれで!」
早く退散するに限ると思う。質問攻めにあうと、姫ではなく国婿候であることが露見する。
「は!?」
扉を閉じる寸前、そんな声が聞こえてきたのだった……。
精神的な疲れは、その後ドッとのしかかってきた。だが、アスモデウス様との時間が待っているから足取りは軽やかだった。