ふたなり淫獄女王の幸せメス奴隷な婿―冴えない男の娘冒険者の僕が貞操観念狂ってる淫獄でふたなり淫魔女王のメス堕ち快楽調教に屈して実質王妃な国婿になるまで― 作:暁深夜
僕が快楽責めされていたことをレジーナは知らない。だって、普通の人間は尻尾の付け根に性感帯は無い。
そういった動物の意匠を持つアクセサリーは人間界にもあるけど、言ってもただの飾りだ。
だから、メイド達が料理を運んでくるとすっかり普通の対応をしていた。
「こ、これは……同席してもよろしいのでしょうか?」
当然のことだと思ったけど、人間界の身分制度は淫獄のようにゆるいものではないことを思い出した。
「もちろんだよー! メイドちゃんたちも一緒だし!」
幸運なことに、今日は犬メイドはいないようだ。人間には刺激が強すぎると思う。
代わりに寂しげな顔をしたメイドが一人いた。彼女、絶対犬メイドに志願していたのだ……。
「こ、このような豪華な食事を頂いていいのですか!?」
上級貴族出身の騎士からしてもこれは豪華らしい。ただ、僕が一番すごいと思っているのは味だ。
まさに食のミソロジーだ。神話に登場するような悪魔たちが作っているのだから当然だけど……。
「硬いですねー。メイドが食べてるんだから大丈夫ですよ!」
そう、淫獄は全体的に緩いのだ。それを象徴するようなメイドの元気な口調が証明だ。
「それよりみんな、食べよう! かんぱーい!」
そんなアスモデウス様の掛け声に帰ってくるのは、黄色い声ばっかりだった。
「「「かんぱーい!」」」
自由奔放快楽主義の淫魔らしい賑やかな食卓だ。
「ところでアスモデウス陛下。姫殿下は人間と聞きます。養子に取られたのでしょうか?」
僕は、思わずパンを皿に落とした。ボロが出ていた、人間だって名乗らなければ良かった……。
「うーん、その前に聞きたいんだけど、人間界には美しい男性っている?」
少し、不思議な表情を浮かべたあと、何かが腑に落ちたかのようにレジーナは答えた。
「もちろんいらっしゃいます! 貴族の中には、姫殿下のような
僕はいるわけないだとか、美しいと聞いて無骨な男性の話をするだとかを想像していた。なのにそれは、僕を比喩に出すような外見の人の話だった。
平民と貴族では、美醜の評価基準が違うのかもしれない。無駄な嘘をついてしまったかも。
「そういう話じゃないよ! あのね、こちら国婿候のアレン君。外見に強いコンプレックスがあったから嘘をついちゃったんだと思う……。今の立場になって日も浅いから許してくれない?」
もう、誤魔化すのが無理だった。正当後継者がいない状態で、まだ子宝を望める年齢。だから、子宝を優先しないと継承権争いになる。僕が少し考えればわかる人間界の貴族の常識。
淫魔の常識だとさらに僕が必要ない。だってアスモデウス様には寿命なんてない。
「そうだったのですか……。きっと、祖国とは違う評価基準の国だったのでしょう。祖国であれば、宝として扱ったであろう美しき方です。いえ、男女など関係ございませんほどですが……」
国が違えば常識が違う。それかあるいはそれが貴族の価値観なのかもしれない。
もしあるいは、奴隷に落ちていれば僕を買うのはそんな貴族だったかもしれない。
かけられた心無い言葉の数々は僕の自信を削っていた。
「怒らないんですか? 僕、嘘を付いてたのに……」
少しだけ、ほんの少しだけ怖かった。
「祖国であれば咎められるかもしれません。ですが、この国の女王陛下であらせられるアスモデウス陛下がお許しになるのであれば、我が身に干渉する権利はございません。それは、内政干渉に相当しますので」
と、一度言葉を切った。やはり怒っているのだと、僕は思ってしまっていた。
「しかしながら、個人として申し上げるのであれば、そのような身でありながらも私のところへ来ていただいたことを嬉しく思います。その勇気と、優しさの前に、それを成し遂げるための些細な嘘にどうして腹がたちましょうか? 殿下には、おそらく一月分の私の人生に相当する感謝がございます。対して、その嘘は私にどのような不利益が有りましょうか?」
でもレジーナさんはそう言い放ってくれた。
少し、涙が出た。ほんとうに格好のいい女性だと思う。この人も人の善意に敏感で、だからこそ淫獄に転生したんだ。そんな説得力を孕んだ言葉だった。
「ありがとうございます……」
もし、人間界に行くならこの人のお膝元でだけは詐欺まがいの商売はしたくない。
「いえ、あなたへの御恩を考えれば、まだまだお礼が足らぬ程です……」
もし、お互い人であるうちに出会えたのなら、僕の世界は変わっていただろう。
「うんうん、本当は夜になってからって思ったけど……。アレン君、確かに嘘をついちゃったけど、帳消ししても足りないくらいにアレン君は勇気を出した! それは、とってもかっこいいことだよ! ね?」
あぁ、ほんとうに役に立ててたんだ。でも僕は、こんなに褒められていいのだろうか。
大したことなんてしていない。ただ言葉を並べただけ。
「私にとっては勇者です」
思えば、それはアスモデウス様が僕の嘘を暴かなければ何も言い出せないまま終わっていた。
ただ、姫として当然の義務を果たしたに終わっていた。
「うんうん! そんな、アレン君だからずっと私の横に居て欲しい!」
横に居ていいのだ。それを求められているのだ。
気づけば涙が溢れ出していた。
「う゛ん!」
つい声が汚くなるほど涙が流れていた。そして、アスモデウス様に抱きついていた。
「しかしながら、国婿殿下と申し上げるより王妃殿下ですね!」
と言われて、涙が引っ込んでしまう。レジーナは、ちょっとひどい。