※この作品はR-18です。

ふたなり淫獄女王の幸せメス奴隷な婿―冴えない男の娘冒険者の僕が貞操観念狂ってる淫獄でふたなり淫魔女王のメス堕ち快楽調教に屈して実質王妃な国婿になるまで―   作:暁深夜

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魔王の契約者

 その日、目が覚めるとアスモデウス様が頭を撫でていてくれた。

 

「おはよ、アレン君……」

 

 なんかこれ、幸せだ。

 

「おはよ、アスモデウス様!」

 

 今日はもうずっと上機嫌でいられる気がする。

 

「いきなりだけどアレン君、この城を自分の家って思うことはできる?」

 

 できるもなにも、僕はずっと根無し草だった。僕に元々家はなかったし、両親の墓ですら僕は作ってあげることができなかった。

 

「ずっとここに住んでていいなら!」

 

 それなら喜んで、僕はここを我が家と思いたい。

 

「むしろずっと住んで欲しいな! 伴侶でしょ?」

 

 つい昨日アスモデウス様の全部を受け入れると示すために言った言葉が、そのまま返されてしまった。

 

「そうだった! じゃあ、このお城は僕のお家だね!」

 

 まさか淫獄で、王城に住む人生なんて、ついこの間までの僕に何を言っても信じないと思う。

 

「うふふ……」

 

 アスモデウス様がちょっと嬉しそう。僕ばっかりすごくえっちなこと以外、僕はただ一方的に幸せなのに。

 

「ねぇ、アスモデウス様。確認だけ?」

 

 なんか元々別の目的があったように見えた。

 

「あ、そうだった! 今日は、海に行って、転移魔法を教えます! 基本的に、異空間魔法系は魔王権能なんだけど、私とほぼ同じ魔力を持ってるアレン君には使えるよ! あと、私が触手をしまってる異空間にも繋げることができちゃいます!」

 

 アスモデウス様の固有魔法とは、それだったのだ。もし、異世界間転移を誰でも使えたら、人間界はあっという間に悪魔たちに征服されると思う。

 淫獄の騎士たちの訓練でも、僕には速すぎて一撃一撃の判別ができなかった。各地獄の支配者達が、責任を持って魔法を管理しているんだと思う。武力侵略が起こらないように……。

 

「あ、なるほど!」

 

 海まで行けば、転移が出来たかどうか実感しやすいからということなんだと思う。

 しかもついでに遊んじゃおうということかなって。

 

「そうそう! あ、今日は私仕事しなくてもいいようにしておいたから」

 

 アスモデウス様は有能すぎると思う。淫獄は独裁に近い気がしているけど、その独裁者が気楽に護衛もつけずに街を歩ける。まぁ、アスモデウスは絶対に強いけど……。

 城のメイドは二日ごとに半数づつ交代、しかも一般からの応募だ。メイドから一般の意見なんかも聞けるのかもしれない。

 それでメイドの交代要員が常にいる状態を作るためには……アスモデウス様が淫獄の民から愛される必要がある。この状態は、実は意外と独裁じゃないのかもしれない。善政の積み重ねかもしれないけど……。

 

「僕のため?」

 

 そんな土台の上にある今日の休日でも、そうだったら嬉しい。

 

「うん!」

 

 性欲がめちゃくちゃに強いことを除けば、頼りがいのある女王様で、配偶者のこともよく考えてくれる。考えすぎてちょっとヘタレという愛嬌もあって、完璧かも知れない……。

 

「もう♡」

 

 僕にとってはあばたもえくぼ。喜びに体が熱くなって、僕は彼女に抱きついた。

 

「アレン君、あんまりそういうのしちゃダーメ♡ えっちな気分になっちゃう♡」

 

 ただし、性欲はめちゃくちゃに強い。色欲の権化だから人間の規格の外でも仕方ない。

 僕は、ペリっと剥がされて、代わりにほっぺたにキスをもらった。

 

「ごめんね」

 

 笑いながら言う。でも危なかった、ヘタをしたら海で遊ぶ予定が、海でえっちする予定に変わっていたかもしれない……。

 

「アレン君、淫獄の海は一部が性規制区にあるんだ。どっちに行く?」

 

 性規制区、前にちらっとだけ話が出たきがする。

 

「それってどんなところ?」

 

 ゆっくりだけど、少しづつこの国を知っていくことが確かにできている。

 それに、魔法だって色々と教えてもらった。刑罰も既にひとつ知っている。ただ、すごくのんびりと色々教えてもらっている感じがする。教育は厳しいものだと思ってたけど……。

 

「基本的には難民区……だから、一緒にいないときはアレン君を行かせたくないなぁ……」

 

 難民……かつては居たと聞いている。でも、今はどこにも見かけない。

 それは、彼らが犯罪を犯すから。もちろん、そうじゃない難民も居たとは思う。でも、今は難民なんてどこにもいないんだ。

 

「じゃあ、その性規制区は……あーちょっとは知っておいたほうがいいよね? 僕、国婿だし」

 

 この国の婿として、将来的には向き合わなきゃならない。座学だけじゃなくて、経験で……。

 

「今度でもいいんだよ?」

 

 難民なんてよくわからない。でも、僕を行かせたがらない場所。それはきっと、この国にある数少ない問題の一つなんだと思う。

 

「何ができるかわからないけど、僕も知っておく必要はあると思うんだ。一緒に考えさせてくれる?」

 

 この淫獄の問題は、もう僕の家族の問題。力を貸せるなら、貸せるだけ貸したい。だってそういう立場になるし、アスモデウス様が好きだから。

 

「じゃあそうだね……アレン君もなにか閃くからもしれないね!」

 

 そうなればいいなと祈ることしかできない。それにこれからたくさん勉強が必要だ。だってこんなに、淫獄は僕がこれまで見てきた世界と違うから。

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