ふたなり淫獄女王の幸せメス奴隷な婿―冴えない男の娘冒険者の僕が貞操観念狂ってる淫獄でふたなり淫魔女王のメス堕ち快楽調教に屈して実質王妃な国婿になるまで― 作:暁深夜
朝食を終えて庭に出ると、そこにはノクターンともう一頭立派なバイコーンがいた。それを別にたずなを引かれているわけでもなく、メイドの後ろに……。
やっぱり中に淫魔が居そうなほど賢い。だって、メイドが呼んだらついてきたということだと思う。
「陛下! 殿下! お二人の愛馬をお連れしましたよ!」
もう一頭の方は、アスモデウス様の愛馬だったみたいだ。
「ありがとう!」
アスモデウス様は、そう言ってのほほんと微笑んだ。
近くには柵があり、そこに馬具がいくつかかけられていた。
「ありがとうございます……あの、なにか馬具が多いような……」
僕が尋ねると、それをニコニコしながら取りに行くメイド。二つの馬具を持って帰ってきた。
「殿下、どちらがよろしいですか?」
片方は、普通の馬具。そして、まるでおちんちんみたいな突起が生えている馬具。
そう、ここは淫獄。街中でえっちなことがあっても普通の場所。露出プレイに羞恥プレイ、なんでもござれのえっちな国だ。
「ふ、普通のでお願いします!!!」
服ですら普通のものがあればエッチなものがあるわけで、えっちは日常のどこにでも潜んでいる。
「でも、ノっくんは不満みたいだよ?」
アスモデウス様に言われてノクターンを見ると、耳が後ろに少し倒れていた。
「ノクターン!?」
人間界の馬でも共通の不満の表現だった。
「ブルル!」
いくらバイコーンとは言っても、背中の上は揺れる。
その突起が僕の中で、絶対に暴れる……。
そんなことを考えてしまったのが運の尽きだった。僕の体はかなり調教済で、淫紋が光を発してしまう。
「やだやだって、したいんだね♡」
今日は一日、えっちなデートになることが決定してしまった。
「では、拘束具付きのものの方が気分があがりますね♡ 敗残兵陵辱輸送風の鞍がありますよ♡」
そういうプレイに最適な道具は、淫獄なら絶対に存在する。そして、街中でそういうプレイを行ってもいいのだ。
代わりにメイドが柵から取り外した鞍には、手錠と足枷に首輪までついていた。
「じゃあ、ノっくんにそれつけてあげてね! 私は、アレン君を準備するから♡」
一瞬でも淫紋を光らせてしまったせいで、どんどんとそうすると決まっていってしまう。
「あの……冗談だよね?」
アスモデウス様の目から、冗談ではないことはわかっていた。
「アレン君、淫獄にはこんな言葉あるんだよ♡ 興奮するなら、ヤってみよう!」
まさに淫魔らしいと思うけど、みんな奔放すぎると思う。
「だ、誰の言葉!?」
そんなもの、答えは決まっていた。
「確か五千年くらい前の私!」
と言って、アスモデウス様はにっこり笑うのだった。
「えぇ……」
そんなわけで、バイ婚ができたり、様々な淫具が存在する淫獄が出来たんだと思う。
「だって、初代魔王だし……」
そう、アスモデウス様が初代。僕たちの最初の王より古くから存在するたった一代の王朝だ。
「あぁ、そう……だよね……」
確かに、アスモデウス様以外の誰が作った言葉だと言うんだろう。
「それよりぃ♡ そんなにイヤイヤしたいんだね♡ 無理やりしちゃう♡」
淫獄には淫紋という性的興奮を視覚化する魔法がある。だから、興奮していることを隠せない。
「やだやだやだ!」
興奮したけど、やだ。
「なんでそんなに嫌なのかなぁ?」
正直いうのが恥ずかしい理由だ。
「だって、デート前に疲れちゃう……」
要するに、デートを楽しめなくなるのが僕は嫌だったんだ。
「そっか! ごめんね! じゃあ、帰りにしようね!」
でも、帰り道はもう否定する方法が見つからないから甘んじて受けるしかない。
「ググググ……」
ノクターンもどうやらわかってくれたみたいだった。
だから、僕はノクターンに近寄って挨拶をした。
「改めて、おはようノクターン!」
信頼関係はあればあるだけいいと思う。それが、嘘でも完璧に繕えるなら問題がないのはちょっと癪だけど。
「ホーフ!」
ノクターンも上機嫌になってくれた。
「ところで、アスモデウス様。その子は?」
僕は、アスモデウス様に彼女のバイコーンの名を尋ねる。
「ケルちゃん……ケルピーだよ! ほら、おいで♡」
アスモデウス様が呼ぶと、そのバイコーンはアスモデウスに向って駆けてきた。
バイコーンは全て黒い毛並みだけど、ノクターンとは少し違うきがする。艶やかで、しなやかな馬体の二本角の馬は、アスモデウス様に随分となついていた。
「ブルブル……」
馬の小さく低く鳴く声は、リラックスの場合が多いらしい。
「おはようケルちゃん! 今日はね、海まで行きたいんだ」
アスモデウス様の方もかなり仲がいいように見受けられる。
「ホーフ!」
と、息を吐いて身をかがめたのだから。
「途中、水着屋さんも寄りたい!」
そう言いながら、アスモデウス様はケルピーにまたがる。
「ホーフ!」
ケルピーは、任せろと言わんばかりに息を吐いて立ち上がる。
「ノクターン。僕も……」
と、言う前にノクターンは身をかがめてくれていたのだ。
おかげで背の低い僕でも、この大きなバイコーンに乗ることが出来る。
「ブヒヒー!」
ノクターンは頼もしい。
僕とアスモデウス様はそのまま、メイドに見送られて城を出るのだった。