ふたなり淫獄女王の幸せメス奴隷な婿―冴えない男の娘冒険者の僕が貞操観念狂ってる淫獄でふたなり淫魔女王のメス堕ち快楽調教に屈して実質王妃な国婿になるまで― 作:暁深夜
そして、件の性規制区にやってきた。そこは、高い壁に囲まれていて、ここから先は淫獄ではないような雰囲気すらある。僕はちょっとした術をかけられているおかげで、色々と意識せずに済んでいる。
「アレン君、近くにいてね……」
「うん……」
そこに入る門の前には騎士の淫魔が二人いて、扉を開けてくれた。
言うなれば、淫獄とほかの地区と僕が居た街の間のかなりほかの地区寄りだ。
掃除は行き届き、道は綺麗だけど、家の壁に時折落書きがある。
危険危険と脅されて、損した気分だ。もっとこう、赤黒いシミとか見るのを予想していた。
ただ落書きがこうなのだ“壁の外は性犯罪の街”“壁を越えるな犯される”“ここへ来る淫魔は上流階級だ、彼女らを全てだと思うな”。性の街ならその通りなんだけど、犯罪なんて無い。
それを、一人の悪魔が消していた。
「ここら辺は相変わらずだね……」
何か悲壮感を出しているけど、こんなの全然たいしたことないと思う。
「本当です……って女王陛下!?」
悪魔はびっくりして、肩を跳ねさせた。
……彼は、男性だったのだ。その特徴から、間違いなく淫魔ではない。
「こんにちは。最近はどうですか?」
正直、雰囲気が悪いのは落書きのせいだと思う。そのくらい、他は綺麗だ。
「ほんと、相変わらずなんですよ。何が悲しくて、落書きしてる奴にばっかり手錠かけなきゃいけないんだか……。っと、そちらの方は初めてですね。壁内騎士、ザハヴと申します!」
私服だったけど、騎士は騎士のようだ。若くて、よく発達した筋肉を持っている。金髪で金の眼、ちょっと眩しい感じの人だった。
「国婿候、アレンです!」
そのうち、アレン・マキネルになるのかもしれない。
「いやぁ、国婿候殿下ですか! って国婿!? 男の子ォ!?」
男子としての役割は一切果たせていない。なんなら今だってアスモデウス様に調教されている最中だ。
「こら! 失礼だよ!」
フランクすぎる……。王と、騎士なのに……。
正直、この国は雰囲気がとてもユルい……。
「し、失礼しました……。女王陛下、国婿候となる方が決まったこと心よりお慶び申し上げます」
ひとつ気になったことがある。
「どうしてザハヴさんは、こちらに?」
とりあえず、聞いてみることにした。
「えっとですね……勃ちっぱなしって疲れるじゃないですか?」
確かに、立ちっぱなしは疲れると思う。だから騎士の仕事ってとても大変だと思う。
「そうですね、でも中と外で騎士の仕事はあまり変らないはずでは?」
すると、ザハヴさんは困ったような顔をした。
「アレン君、そーゆー意味じゃないよ」
と、アスモデウス様に言われて理解できた。おちんちんの話なのだ。
「あっ! なるほど……疲れるんですね……」
つまり、ザハヴさんは外で暮らすには性欲が足りないのだ。
「え?」
しかし、ザハヴさんは僕の言葉に首をかしげた。
「封印中だから」
アスモデウス様はえっちな響きを外しているけど、今おちんちんの話題である。
「おぉう……」
僕のおちんちんはずっと封印中。だから、勃ちっぱなしで疲れるという経験もない。
気持ちよくなるための道具かと思いきや、そういった心遣いもあったみたいだ……。おかげで、トイレで見るたびにおちんちんが小さくなってる気がするけど……。
「と、今日は視察ですか?」
ザハヴさんの問いにアスモデウス様が答える。
「国婿になってくれる上に、アレン君はこの国を勉強してくれるの! これからビーチへ行くんだけど、今その途中で、ね」
ここらへんの雰囲気も見れた。でもまだまだ僕には何が問題かわからない。
「なるほど、では歩きながらここについて話しましょうか!?」
と、ザハヴさんは言ってくれた。
「うん!」
そして、それをアスモデウス様が受け入れると、ザハヴさんは指笛を鳴らした。
すると、黄金の馬がどこからともなく駆けてくるのだ。黄金のだらけで目がチカチカしてきた……。
「その馬は?」
ただ、どう見てもバイコーンではない。
「グァルファシのマーリンです! なかなかの名馬ですよー!」
ただ、バイコーンに乗っているせいでちょっと小さく見える。
「ホーフ!」
そのマーリンは、主人に褒められて嬉しいようだった。
ただ、その名前は……。
「第二賢者の名前ですか?」
そう、人間界の魔術の始祖の片割れ。ソロモンとマーリンの二人のみが持つ称号を始祖賢者と言う。
「ですです、あれはいい強欲なんですけどね……」
なんとなく、この人がわかった。ザハヴさんはきっと、強欲の地獄領域から来たのだと思う。
つまり、この場所は淫獄以外の領域から来た悪魔たちの住処だ。
「じゃあ、この地域の犯罪について話してあげて!」
僕は、少し息を飲んだ。
そして、馬たちは何も言わないでも歩き出す。
「このあたりは落書きですね。軽犯罪で、基本は罰金刑です。んで、奥の方に行きますと、これが変なことに性犯罪です。これに関しては、性規制区から3ヶ月から10年まで、性犯罪の重大性に基づいて追放します。でも、大体刑期満了しても帰ってきません」
そりゃそうだと納得した。
「一応、ちょっと強制労働もさせるけどねー。すごい少数だけど、淫獄にも淫魔以外の悪魔いるよ!」
まだ、見たことはない。でも、いるにはいるのだろう。
ただ、ちょっと変な話だとは思った。だって、そうしたいなら壁の外に出ればいい。一歩踏み出せば、えっちなんてし放題だし、性的な暴力を自分から受けに来てくれる人が居る。被支配欲と言う、マゾヒズムのせいで……。
「それだけですか?」
ただし、僕はがっくりした。
「ですね……」
全然治安が悪いと感じなかったのだ。