※この作品はR-18です。

ふたなり淫獄女王の幸せメス奴隷な婿―冴えない男の娘冒険者の僕が貞操観念狂ってる淫獄でふたなり淫魔女王のメス堕ち快楽調教に屈して実質王妃な国婿になるまで―   作:暁深夜

58 / 191
のほほん淫獄旅

 やっと水着に着替えて、舞台を降りてビーチで休んでいた。舞台上で何度も絶頂させられて、人間界だったらもうお婿にいけないという状態で……。

 でも、ここ淫獄だと、むしろだからこそお婿に行けるのだ。本当に、混沌とした国だと思う……。

 そんな時である、見覚えのある淫魔を筆頭に、隊列を組んだ水着の軍団がやってきた。

 

「行楽客諸君にはお騒がせして申し訳ない! そのままどうか楽しんでほしい!」

 

 先頭に居たのは、アルプ。レジーナの一件で色々と力を貸してくれた、淫獄の騎士だった。

 水着の軍団は騎士たちだったのだ……。

 

「あれは?」

 

 何をしに行くところかと尋ねると、女王様が答えてくれるのは僕の特権だ。

 

「パトロールだよ! 水棲淫獣が水獄に侵入してないかを見に行くの! それと、今回はレヴィちゃんに手紙も持っていくと思うなぁ……」

 

 獣害なんて、人間の国だと戦争の引き金になったりするのに……。

 地獄は本当に平和で、戦争になりそうな問題を引き金に友好を深める。他の地獄ものほほんとした雰囲気な気がして仕方がない。

 

「陛下はあだ名でいいますけど、レヴィアタン様ですからね?」

 

 ただ、出てくる名前が悪魔の中でも王として語られるようなビッグネームばかりなのだ。

 あと、結構淫魔に可愛がられる……。扇いでもらったり、バーベキューパーティーから食べ物を持ってきてもらったりだ。

 正直、食べ物を断るのが心苦しい……。

 

「あ、なるほど!」

 

 でも、それに慣れている僕が一番恐ろしい。だって、俯瞰的に見てみればアルプだってシトリーだってバビロンだって……。なんならこのアスモデウス様が一番、神話の登場人物だ。

 だから、神話で聞いたことがある名前に慣れてきた。

 

「失礼! そこに陛下がいないだろう……。陛下、ごきげんよう!」

 

 アルプは、こっちにも用事があったようで、騎士団を先行させて自分だけ来ていた。

 

「アルプちゃん、どうしたの?」

 

 騎士もそうだけど、アスモデウス様が名前を把握していない淫魔と出会ったことが無いのが異常だ。だから多分、メイドたちも番号で呼ぶ理由はそういうプレイだというだけだと思う。

 

「お喜びください! 殿下に、アリスト様からお届けものです! これを飲めば、淫獄の食べ物の媚薬効果を消せるそうです!」

 

 アルプが持ってきてくれたのは、これから僕が淫獄で食べ物を断る必要をなくしてくれるものだった。

 淫獄は、料理する人のうでもすごいけど、食材自体が美味しそうだったのだ。

 

「殿下には淫獄の食べ物が媚薬になっちゃうんですか?」

 

 淫魔たちは基本的に媚薬をえっちのスパイスだと思っている。

 

「あ、はい……」

 

 そして、マゾヒズムもサディズムも兼ね備えている人が多い。

 

「ちょっと羨ましいですねぇ……」

 

 だから、こんな反応になる。だって、いつ発情しても彼女たちは準備万端なのだ。

 

「それは、なんでも媚薬なっちゃわないからですよ!」

 

 ただ、食事の度に発情させられてもたまらない。淫獄では一日三食も食べられる。

 

「アリスト様の研究が進めば、淫魔用の媚薬も多様化するだろう。それまでの辛抱だ! さて、私は行ってくる!」

 

 アルプはそう言って、海へざぶざぶと入っていった。

 

「さーて、じゃあアレン君も淫獄の食べ物を食べれるね!」

 

 アスモデウス様の言うとおり、それがすごく嬉しい。

 人間界でまず食べられなかった甘いものを、いくらでも食べることができる。

 

「殿下! クラーケングリブロイレと、ディオスピロスのグリシンシトラッセです!」

 

 もう、名前からしておしゃれだ。海鮮なんてあんまり食べたことないからなぁ……。

 

「あ、ありがとうございます!」

 

 でも、文化に馴染むと決めたのだ。

 僕はちょっとグロテスクなその貝を先に試してみることにした。

 目をつぶって、一気に……。

 すると、なんということだろう。ツルン、プルン、と身が歯に当たって弾ける。海から集めたいい香りが爽やかに広がり、これでもかという濃厚な旨味が口の中を蹂躙する。

 そして、それを後から追いかけてきた独特の香りがさらに暴力的な美味しさに変貌させてから、柑橘系の香りがそれをさらりと喉の奥に運んでしまう。

 

「どう? ちょっと好き嫌い分かれるけど……」

 

 アスモデウス様はちょっと不安そうにしていた。

 でも、こんなに美味しいものをどうして嫌いになれるのか僕にはわからないほどだ。食事なんて食べられて、命が繋げればそれで最低限満足。

 だから、僕にとって淫獄にいるとすごく贅沢な暮らしができている。

 

「もう、言葉が出ないくらいおいしい!」

 

 だから、淫獄の料理を何も気にしないで食べられて良かった。

 

「よければ陛下もどうぞ!」

 

 ただ、こうやって普通の人からもらった食べ物を普通に陛下が食べてしまうのだから本当に平和の国だ。

 

「ありがとう! 身分証出してくれる?」

 

 そういえば、淫魔たちは身分証を使っていつもなにかしている。

 

「いいんですか!?」

 

 そう言って、淫魔は身分証を出した。

 アスモデウス様がそれに、自分の身分証を重ねた。

 

「それは何してるの?」

 

 ちょうどいいから聞いてみることにした。

 

「お金のやりとりだよー!」

 

 それは、ものすごい便利そうに感じるのだ。

 だって、お金は盗まれることがある。でも身分証は、基本的に盗めないようになっている。肌身離さず持っている、アクセサリーを強奪するのは至難の業だ。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。