ふたなり淫獄女王の幸せメス奴隷な婿―冴えない男の娘冒険者の僕が貞操観念狂ってる淫獄でふたなり淫魔女王のメス堕ち快楽調教に屈して実質王妃な国婿になるまで― 作:暁深夜
やがてメイドたちも入ってきて、いつもどおりに食事を配膳して自分たちも食卓に着く。
今日はちゃんと犬メイドもいた……。
「実は、私から、殿下に少し許可頂きたいことがあったのです。転移した際に持ってきた殿下のお部屋に入らせていただいてよろしいでしょうか?」
食事が始まってすぐにシトリーが僕に聞く。
「別にいいんですけど、どうしてですか?」
理由によっては、少し考えなければいけないと思った。でも、特に恥ずかしがる理由もなかった。ただ睡眠をとるための場所だったから。
「貴重な布を使ってしまったので、ベッドを解体させていただきたいのと、ついでに殿下の予備の服があれば洗濯して着れるようにいたします」
それは純粋に、僕が助かるような行為だった。淫魔は親切だ、ド
「是非お願いします!」
それにどうせ僕は、アスモデウス様と一緒に寝るからベッドも必要ないし……。
「殿下! 布の服の洗濯は、布のシーツと大体同じの考え方でいいですか!?」
メイドとしては気になるのはそこだろう……。
この魔王城、布が完全にないわけではない。貴重品ではあるけど、来賓室やアスモデウス様の部屋などに少しだけある。あとは、アスモデウス様は対人間の外交用に数着用意している。
それでも、シトリーの服にまで回っていない。だから、生体服を布に見せることで備えている。市井には布は完全になかった。
人間界が提出できる交易品で最も価値があるのは布だろう。もって帰ってきたら、アスモデウス様はどの程度喜んでくれるだろうか……。正直ワクワクしている。
「はい! それに僕の衣服は安いので、練習用に使っていただいて大丈夫ですよ!」
裕福じゃなかった僕は、安物の誰かの使い古しの衣服しか持っていない。と言っても、服を完成品で手に入れるのは比較的大変だ
「でも、破いちゃったりしたら大変です……。殿下、よければ……」
それでも、布でできているというだけで淫獄では貴重品なのだ。きっと黄金より価値が有る。
「分かりました。一緒に洗濯しましょう!」
高級品を扱うのは緊張するだろうし、洗濯は独り身の必須技能だ。
これから人生も長くなるのだし、服飾の技術も手に入れていいかもしれない。
「殿下、ひとつよろしいでしょうか? おそらく、とても奇妙です……」
レジーナはやっぱり、人間界の儀礼的表敬をまだまだ用いる。
「どうぞ、なんでもお尋ねください」
癖というのは怖いもので、あっと言う間身につくし、なくすのは苦労する。
「市井の人々、どのようにして衣服を手に入れるのでしょうか?」
状況がとても奇妙だった。淫獄に来る前、僕は貧民と平民の境界くらいの立ち位置だった。それが淫獄に来たら急に王族だ。
逆にレジーナは人間界で騎士だった。騎士は貴族と平民の境界だが、貴族なのだ。
「服を作れる妻が居る家はですね、俗にテイラーという風に市井で言われます。その人たちが作った衣服が、たまに市に出てくるんですよ!」
そして、多くの商会の会頭がこのテイラーから出発している。
……今思えばいびつだ。商会は服を作れる女性を雇い、または新しい洋服職人を育てれば良じゃないか。洋服はそうなれば多少値崩れするかもしれないけど、商会の儲けも出るはずなのに。
男尊女卑甚だしいと思った。
「なんと、市井でも女性が活躍できるのですか!?」
レジーナにとってそれは意外だろう。だって、事実はそうではないから。
「市で店を開くのは男性の役割です。そして、それで得た富は夫の取り分です。テイラーという名声を手に入れるのもその夫です」
それでも、服を実際に作っているのはほとんどが女性というのを知らない人はいない。だから服を作れる女性は、それだけで人気者だ。
結婚してしまえば、そんな女性を射止めた夫が優れているという評価に置き換わってしまうけど。
「やはりそうですか……」
それ以上に、僕は気になった。
「レジーナさんの国では、貴族社会で女性が活躍できるのですか?」
僕の国で女性が活躍できる方法は一つだけだ。圧倒的暴力で、冒険者として名声を得ること。
「そうですね。騎士として力を振るうことで、女はだれかの妻ではなくただひとりの人間として評価されます。ですが、現国王はそれを変えようとしていて……。それも、上手くは行かず……」
十分だと思う。そんなことを思う人間は、僕の国では想像できない。
「二人共、待って! なんで、女の子がそんなに軽視されてるの!?」
両性具有の女性しかいないこの国で、僕たちの生きた人間界を想像するのは難しいと思う。
「恐れながら……。女に月のものが有り、月に一度体調を崩し、血を流し続けます。これが原罪を背負って生まれてきた魂を苛む罰と言われています……。その上、労働力としても安定性に欠けるためこのようなことになったのです……」
レジーナは人間界での女性の立場を語った。
女王など、本当は最初からありえない。ただ、女性にとってはそれはどこかの憧憬。
僕は男と女の狭間にあるせいで、それがよくわかる。この見た目のせいで……。
「え? 体調崩すの!?」
そういえば淫獄で月のものの話は聞いたことがなかった。
「もしかして、淫魔ってないの!?」
「えっと……おトイレ感覚……」
それが淫魔に対して、知らなかったことを明るみにしてくれたのだ。
淫魔にも月のものはあるけど、普通にトイレする延長線のような感覚だったのだ。
「それはなんとも羨ましい……って、私もその体でしょうか!?」
そう、今やレジーナも淫魔だ。
「うん! あ、それから淫魔も本当に奇跡みたいな確率だけど孕むことがあるから! 覚えておいてね!」
そして、淫魔の生まれ方も様々のようだった。レジーナのように、突然現れることが有り、そしてだれかの胎から生まれることがある。
寿命のない淫魔なら、その本当に奇跡のような出来事を待ち続けることだってできるだろう。ただ、淫獄の育児がどのようなものかは、まだ知らないけど……。