※この作品はR-18です。

ふたなり淫獄女王の幸せメス奴隷な婿―冴えない男の娘冒険者の僕が貞操観念狂ってる淫獄でふたなり淫魔女王のメス堕ち快楽調教に屈して実質王妃な国婿になるまで―   作:暁深夜

74 / 191
メイドのお仕事

 淫獄だと、王族のメイドごっこも許されてしまうのだ。僕は、メイド21番になっちゃったのである。

 そういった役割になっているときは、完全にそれとして扱うのが淫獄の流儀。僕は芋を剥いていた……。

 やったことはある、やったことはあるけども……。こんな状況は、完全に想定外だ。

 

「21番ちゃん上手! 足りないのは知識だけって感じだね!」

 

 今、すべてのメイド達は僕の先輩メイド。この国は歴史が古すぎて、メイドをやりたいと思ったことがある人全員がメイドとしての経験を持っている。ほかの職業の経験もあったりして、ほとんど万能みたいな淫魔だらけだ。だから、メイドの仕事も当然できる。長寿種族特有のズルさだ。

 サバイバルは冒険者の嗜みだ。特に僕が一番お金を稼げていたのがポーターとしての仕事。ポーターとは名ばかりで、雑用係と言っても良い。だから料理はお手の物だ。もちろん、野外で作る前提のレシピしか知らないけど……。

 

「あ、ありがとうございます……」

 

 混乱していた。全メイドの後輩な国婿メイド爆誕である。こんな矛盾した存在がどこにあるだろうか。

 

「うんうん! 今日はみんな楽ができるねー!」

 

 シェフとして雇用されてる淫魔もいるけど、淫魔メイドも料理を手伝ったりする。だって、できるのだから。

 

「ほら、21番ちゃん! 味見してみて?」

 

 シェフ淫魔が、僕の前に小皿のスープを差し出す。でも、両手は芋と包丁でふさがっている。

 

「口あけてー!」

 

 なんて隣の芋剥きメイド淫魔に言われて、僕はその通りにする。

 

「あ、おいしいです!」

 

 スープの味わいが深い。どこかに鳥系の肉の匂いがほんのりと香ってきて、豊かな野菜の香りがそれをそっと包んでいる。ピリリとした胡椒の香りがそれを引き立てていて、塩気も最適だった。

 

「でしょー? 私のレシピではアスモデウス様の一番のお気に入り!」

 

 このシェフ淫魔も交代制らしい。淫獄の料理店のどこでも、国王のお墨付きシェフだらけという有様だ。だって、この厨房で腕を振るったことがあるから。

 むしろほとんどの家庭が王宮レベルの料理を振舞う。長寿種族は本当にずるい。寿命の暴力で、どんな技能でも身につけてしまう。

 

「料理もいつか教えてくださいね!」

 

 アスモデウス様が笑顔になってくれるなら、なんでもしたい。そんな風に思うのは、僕が彼女のことが大好きだからだ。

 

「もちろん!」

 

 そう言って、シェフ淫魔はコンロに戻った。

 コンロもまた不思議なのだ。火力の調整が自由自在。あんなコンロ、人間のシェフが見たら絶対に嫉妬する。

 

「この感じ、何千年ぶりかなぁ……」

 

 メイド淫魔達が話している。

 

「確か……3000年くらいじゃない? もう、メイドやったことない子いないんじゃないかなぁ?」

 

 それがちょっと楽しそうで、僕はその話に混ざりたくなった。

 

「なんの話ですか?」

 

 すると、その話題は僕のことだったのだ。

 

「メイドが初めての子にこうやって教える感じ! すっごい久しぶりで、すっごい楽しいの!」

 

 僕がこうして急にメイドになることを、メイド淫魔たちが楽しんでいたのだ。

 可愛がってもらえるのは国婿という背景が影響しているのかとも思ったけど、そんなことはなかった。

 

「なるほど……。レジーナさんは多分メイドやったことないですよ!」

 

 新人メイド教育の余地は、まだ残されている。人間の短い寿命では、一つのことでも経験不足のまま寿命が終わってしまうのに。

 

「あ! そっか! レジーナ様がメイド希望出してくれるのが待ち遠しいなぁ……」

 

 一方淫魔の長い寿命だと、人間全員分の技能を習得できると思う。なにせ、無限だから。

 

「でもさぁ、レジーナ様がメイドやってるときの騎士様、羨ましくない?」

 

 ただし、騎士だけは基本的に人員固定。休暇を利用してメイドをやるのは自由らしい。

 

「確かに! あんな子をトロトロにするのって興奮するよね!」

 

 彼女たちも淫魔だ。だからすぐ話がえっちになったりする。

 メイドは騎士の基礎訓練の相手。つまりはえっちの相手だ。えっちによって魔力を増やし続けることも、淫獄の騎士には必要不可欠だから……。

 

「21番ちゃんはアスモデウス団長が独占でしょー? 私は誰かなぁ……」

 

 そして、午前中にそれに参加しなかったメイド淫魔が午後の担当。

 

「アスモデウス団長!!??」

 

 おかしいなぁ……女王様なのに……。

 

「うん! 実は陛下って騎士団の籍もあるんだよ! 元々は天国の騎士だったから……」

 

 話が随分とややこしくなってきてしまった。

 

「え?」

 

 僕はその太古の話は知らない。

 

「そっかぁ……。アスモデウス・マキネル様ってね、元智天使で創世元年生まれなんだよ! マキネルっていうのは神様から直接生まれた天使って意味! だから、魔王様たち大体マキネルだよ?」

 

 僕はマキネルの意味を大きく勘違いしていたのだ……。

 よくよく聞いていると、ほとんどの淫魔が家名なんて持っていない。でも全員が別の名前を持っていて、だから困らないのだと思う。

 

「ちなみになんでマキネルなんですか?」

 

 まだまだ勉強は足りない。だってこれだけ歴史の長い国だ、そして歴史の生き証人たちの国だ。

 

「神様がデウス・エクス・マキナ。エルが子供を意味してて、マキナとエルを混ぜてマキネル!」

 

 淫魔たちは親切で、しかもすごく知識が深い。聞いたことの答えがなんでも帰ってくる。

 

「ちなみに、シトリー様もシトリー・マキネル様だよ!」

 

 ただ、そこは人間の感性のせいで少し嫉妬してしまった。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。